【哲学のコア・スキル】 これで、ほとんどの哲学がわかる

哲学で重要なスキルってね、たぶんこの3+1つにまとめられると思うよ

・当たり前を疑うこと→別角度の視点から当たり前を観察すること 
・視点を変更して結論を考えるスキル 
・別の見解を理解して獲得するスキル

・世界やものの見方を新しく創り続けるスキル(≒うまく物事を説明するメタファーや理論を作る+創造をやり続ける) 

以上4つのスキルが、相対的にマシな選択肢を作ったり選ぶための、土台になりますね

流行りのビジネススキルを例に上げると、ゼロベース思考、ファクトベースで考える、メタスキル、視座を上げる/下げる、視野を広げるとかが当てはまる。
これらのビジネススキルは、哲学を100倍希釈したスキルともいえる(まぁ説明は分かりやすいから哲学入門にはなる)
とはいえ、徹底的に当たり前を疑いたいなら、
・倫理の問題集で大雑把な哲学・思想の歴史をおさえる
・統計学を使う
・中学〜高校数学のやり直し(白チャートでok)
・論理学の本をやる 
やれること/勧められる手段は色々ある。
※数学論理学は、ものを考える過程を吟味する手段として有益
(哲学者の本を読むのもアリだけど、どの本を選ぶのかってトコがハードル高い希ガス。とりま、わいはショーペンハウアー『読書について』光文社を勧める)

高校倫理や数学がハードル高いと思ったら、コチラをやりましょう
・他人の意見を聞く≒いろんな人の判断基準を知る

人間の判断基準は、世界を測る物差しのようなものです。

自分や知り合いの『当たり前≒世界を測る物差し≒偏見』一つだけで、複雑怪奇のこの世界を知り尽くせるわけがないっすよw

世界全体の大きさも、その細かい形も、物差し一つで測れるわけないw
(第一、千変万化でリアルタイムに変化し続けてるし。経済現象は特に)

世界を知る(他人を知る)ための、精確で厳密な測定はムリポ😢

では、何ができるのか?

他人の当たり前≒偏見を、たくさん集めるのが次善の策になる

※文末に「他人の意見を聞くときのポイント」まとめました

そして、『別の視点を理解する』ことをやり続けると、『今までになかった、新しい物の見方≒世界を測る物差しを新しく創る』こともできるようになる

物理学で量子力学作るとか、ケインズの流動性選好説とか、ヴィトゲンシュタインの言語ゲームとかが「世界を測る物差しを新しく作った」例ですね

身近な例だとコレ
・分数をせんべいやピザの例えを使って説明する
具体例を使う説明はいわば、せんべいやピザを、分数を説明するための道具(物差し)として利用しているともいえる

そして、世界を測る物差し≒ものの見方≒世界観を新しく創ることは、人間が生き続ける限り、やり続けないと意味がない。
ものの見方が固定化されて、別角度の視点が分からなくなると、理想を抱いて溺死する愚を犯すことになる

10年前の人口統計から今現在の世界人口を説明するバカになるし

数式を細かく並べすぎて、リーマンショックを見落とした新古典派経済学は現実の経済事象を見てなかったし
(ブラックスワン理論をググるとわかりやすくなる)

マルクス主義も新自由主義もフェミニズムもSDGsも、一つの見方を絶対的真理だと勘違いすれば、理想で現実を無理矢理歪めるバカをやらかす
←思想という物差しは道具でしかないのに、物差しが真理だと勘違いしてるw🤭
(思想はガソリンみたいなもので、周りにぶちまけるだけだと発火して災害になりかねない)

ものの見方はさぁ、
新しく創り続けるとか、繰り返し視点を変え続けることが、必要不可欠っすよ

ニュートン力学だけだと、ミクロの物理現象を正確に理解できないから、量子力学が生まれたとか、
卵を垂直に立てられるわけない→底割ればいける!のコロンブスの卵みたいにね。


色々書いてみたけど、最低限 
・自分は全部を知れるわけじゃない
・自分の視野には限界がある
→知識にも経験にも限界がある

こんな感じで、ソクラテスの様に「自分がものを知らないことを自覚する=不知の自覚」が根本のマインドセットにあると良いですね

まとめ

哲学するとは何か?

・自分の当たり前≒世界を測る物差しを疑うスキル
・他人の物差しを理解して手に入れるスキル
・別の物差しを使って測定するスキル(使う道具を切り替えるってこと)
・新しい物差しを創るスキル

つまるところ
視点を変えて物事を考える、視点変更のスキルであり、
新しい物の見方を創るスキルである

※視点を変えてものを見るとは
→当たり前を疑うことであり、他人の価値観を理解することであり、他人の当たり前から、どんな思考や行動が導き出されるかシミュレーションすることである。

何よりも大事なのは、
視点を変え続けること
ものの見方を創り続けること
〜し続けることです
英語でいう動詞の進行形こそ哲学の本質かと。

どれだけ知識とか経験とか積んで理解が広がっても、人間の知性に限界はあるから、勉強に終わりはありません。

おわり🤗

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哲学を愛する皆さまへ

わいの哲学論評


オマケ

※この哲学観は、社会科学の土台としての哲学て感じがします。
自然科学・数学・論理学の土台を考えるような哲学についてはカバーしてないですね

・自然科学・数学・論理学に関する哲学
→帰納の問題とか、確率をどう解釈するか、可能世界論、数学の哲学etc
これも面白そうです😊

◯他人の意見を集めるときのポイント


どんな目的が自分にあるのか
→転職の準備がしたいのか?経済的不安をなんとかしたいのか?恋愛で出会いを作りたいのか?
→『問題を解決する』のを目的に、他人の意見を聞くのがほとんど。「私が何に困っているのか?」をメモに書いておく位の準備は必要

その上で、量、性質、行動、理解度、分野、矛盾した意見を探すというのが、みんながやってることなんじゃないかと

・量→たくさん集める
・性質→相手の肩書や仕事、好き嫌い、基本的な態度、性別年齢、信頼できる相手かetc。
・行動→口より本人の行動に相手の価値観が現れることもある。言行が一致する/しない人間かよく情報収集する
・理解度→洞察の深い人、ある分野を詳しく知っている人に聞く
・分野→餅は餅屋に、スポーツのことはスポーツ選手に、仕事のことは上司の話を聞いたり、経営者、商売人の話を聞くetc
・矛盾した意見を探す→自分の意見を正当化する情報しか集めないのが私達のサガ。自分の信念に噛み合わない意見は、意図的に探しにいかないと理解しようともしない。自分の意見の間違い探しは不快だが、やっとかないと「ボロボロのハサミで紙を切る」愚行を必ずやらかす

わいの価値観とかスキルとか

やってることのリストは以下
まぁサボったりもしてるけど

・統計学を使う(といいんだけどいまいち理解してない。頑張る🥺)
・物理的制約を考える→有限の時間やお金でやりくりせなあかんので、まぁ当然。
※物理的制約を考える
→経済的合理性(要するにコスパ)
→時間制限(タイパ)
→資源的制約(持ち金、自分のできること、他人に物理的に頼れることなど)

・人間の価値観の収集とパターン化(個人の意見からソイツの価値観を抽出、他人の価値観をたくさん集める、多種多様な人々の意見を類似/差異で分類する)

・別の見解を獲得(真偽がはっきりした科学理論、数学はもちろん、間違いを多く含む他人の見解も射程内)

・反証主義→ポパーの反証可能性、切り捨ての優先順位、正しい理論や判断に間違いがないか徹底的に検証、矛盾検知→修正or棄却

・信念同士の関係性の把握(つまり価値観の相対化。どの信念同士が矛盾するのか、信念同士の類似点と差異は?上下階層は?あらゆる信念をネットワーク化した構造の中で位置づける)

・至上命題の操作(何が一番大事な目的なのか考える、別の価値観と比べて目的が不合理かどうか考える)

・結果至上主義(結果がすべて)

・過程吟味主義(過程に不備や矛盾がないか徹底的に検証、自分の理解が正しいのか他人に聞いたりして検証)

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