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ドキッとしたことば

最終的には、まねしてもらえたり、あこがれてもらえるような人にならないといけない立場の人間だと思っています。そういう面では、自分に恥じない生き方ができたらいいなと思います。「私、カッコ悪いな」という人間にはなりたくない。いま愛されているかどうかは分からないけど、愛される人でありたい。そういう人になれるように、いろんなことに目を向けていかないといけない。いろいろチャレンジして一番向いているものだったり、一番やりたいと思うことに挑戦していきたいです。

以下記事より引用

ドキッとした

上のリンク記事を読み、ボクはドキッとした。
へっぽこぴーりーまん書紀を書いているが、社会人の出発地点。
ほぼ全く同じセリフをボクは吐いていたからだ。明確に記憶している。

「憧れられる人間に」
「自分に恥じない人間に」
「愛される人に」
「カッコ悪い生き方はしたくない」
「色んなことに挑戦し、一番やりたいことにチャレンジ」

ボクもほぼ同じことを言っていたなと。
しかし、そこからは失敗の連続。
浮上できていない。

混同した一流の生き方

高木菜那さんは、金メダリスト。
学生時代からボクは一流アスリートのメンタルの本などを読んで、その考え方やセリフを丸パクリしようとしてきた。

よくモデリングという考え方もハウツー本に書いてあったからだ。

成功している人のやり方・マインドを真似すればいい。
一流の振る舞いを真似していれば、一流になれる。
それを信じて、経営者やアスリートの手記などを読み漁り真似してモノにしようとした。

待てど暮らせど

10年以上こんな試みをしていたが、待てど暮らせど成功しない。
MVP社員にもなれなければ、注目を浴びることもない。
何でなんだろう。
少しは成功していれば別だが、むしろ失敗しまくって、左遷までされた。
やり方が間違っているに違いない。
少なくともボクにとっては…

ボクなりの考察

なぜこのパクリは成功しないのか。モデリングはうまくいかないのか。
ボクが仮説として思うのは、一流を目指す段階での思考と、一流になってからの思考は全く別モノではないかということ。

きっと高木菜那さんも、金メダリストになる前から完全に「憧れられる人間になりたい。」と思っていたわけではないのではないか。
追いつきたい人がいただろうし、競技を辞めたくなったこともあるだろう。
うまくいかなくて恥ずかしいなと思ったこともあるだろう。

金メダリストになり、追われる立場、目標とされる立場になってから「憧れられる存在で居続けたい」という欲が出てきた面も大きいと思う。

成功者の言葉

成功者、一流の言葉を真似しようとボクは思ってきた。
しかし、今になって思うのは
成功者、一流の人の言葉は化粧をしている面も大きいのでは。ということだ。

成功者、一流として扱われている。
そのブランドを活かすために、無意識に過去を美化したり、自分のマインドをよく見せようとする部分もあるのではないかと。

例えば国民栄誉賞をとったスポーツマンが、弱い者いじめをしていた。
悪さをして先生から怒られた。などというエピソードがあったとして積極的に語るだろうか。
多少オブラートに包むのではないだろうか。
額面通りに成功者の言葉を取りすぎるのも危険なのではないかと思うのだ。

松下幸之助さん

松下幸之助さんにしても経営者として神格化されているが、どうだろう。
やっぱり経営者としてドロドロとしたところはどこかあったのではないか。
例えば、「道をひらく」なども100%ではないにしろ自らや企業のブランドイメージアップ戦略で出したのではないだろうか。
(そうであったとして、立派なブランド戦略で別に問題はないと思う。)
やはり松下幸之助さんを真似するなら、本人発信のモノの考え方だけでなく、経営の事実、人事なども詳らかに見ないと参考にならないと思うのだ。

事実ベース・取り組みベースで見る

ボクは自分のモデリング失敗から思う。
成功者を真似するなら、その言葉でなく過程や手順を研究しないと意味がないと。
仮に高木菜那さんを参考にするなら、今語っている言葉でなく、トレーニングの過程を分解しなければ本質はわからないと思うのだ。

成功事例を過大評価しないこと

あと、もう一つ有名人や一流アスリートの事例を参考する上で大事なのは、過大評価、一般化しすぎないことだと思う。

例えば、引き寄せ系やスピリチュアル系のYouTuberがいる。
「感謝して、収入が増えた」
「上手くいくようになった」
「ハイヤーセルフと繋がって、人生うまく行った」

すごいと思う人もいるかもしれない。

でも、あくまでこれらの人は「YouTuberとして」成功した個別事例であって、他の事業をやって成功するかどうかはわからない。 

スポーツマンやアスリートにしても同じで、その分野で成功した個別事例で、その法則をビジネスで当てはめて通用するか、自分の分野でも使えるかは比較サンプル数を増やさないとわからないだろう。

一般化しすぎず、事実を見て冷静に判断しないといけない。

高木菜那さんの考え方や、取り組み方を他の業界に当てはめて成功するかはわからないのである。

高木菜那さんの言葉を見て、アスリートの言葉を一見して、よく考えず自分に当てはめようとした。その結果成功からどんどん離れていったほろ苦い思いが浮かび上がるのである。







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