Z世代の男女が選んだ「好きな給食メニュー」の第1位が「揚げパン」だったらしい。揚げパン、いつの時代も大人気である。

揚げパン、そして3位のカレーに関してはそりゃ上位にくるよねえという感じだったが、意外だったのは2位のフルーツポンチ。てっきり、揚げパンとカレーのワンツーフィニッシュだとばかり思っていた。

しかし、この感覚は自分の好みが反映されているのにすぎない。
というのも、私はフルーツポンチにそこまでテンションが上がらないのだ。

みかんは缶詰より生が好きだし、小さい茶豆の存在意義は卒業するまでわからずじまい。他の具材と一緒に無理やり食べていたが、どうしたって口に残るもさもさ感がどうも苦手だった。

それと毎回なんとなく気になっていたのは、お皿に盛られている都合上、全体にびゃーっと広がってしまうこと。

特にシロップがだらしなく伸びてしまい、そのせいで見た目もビミョーになってしまっていたような気がする。シロップ自体は好きなんだけどね。果物の風味がついているのがまた美味しくて、スプーンできれいにすくって飲みたいけどそれはそれで下品なのかなとか思いつつ結局飲んじゃうよね（急にうるさい）。

……今何気なく画像検索したら、温食の器に入っているのが割と出てきてびっくりしている。今ってそうなの？ それとも昔から？

直径が小さくて深さがある器ならカラフルな果物と透明な寒天がぎゅっと身を寄せ合って綺麗だし、茶豆も締め色として大活躍しそう。少なくともお皿に盛られているよりきれいだった。

それに温食に入っているパターンの献立を見てみると、フルーツポンチがメイン級の立ち位置にいる雰囲気がある。

なかには「カレー・フルーツポンチ・牛乳」というところもあって、この推されっぷりなら印象深くなるし2位にもなるよなあと納得したのだった。

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ランキングをさらに見てみると、まったくの未経験メニューもランクインしていた。

それはミルメークである。

もちろん名前は知っているし、テレビでも「懐かしの給食」として取り上げられているのを何度も見てきた。

しかし私の学校では1度も出てきていない。牛乳は牛乳として飲むのが当たり前で、当時は甘くして飲む学校があるなんて知る由もなかった。

調べてみたところ、北海道ではミルメークの提供率が低いらしい。

とあるアンケート調査によると、ミルメークが給食に出たと答えた道民は0～50％にとどまっていた。

実施人数もそこまで多いとは言えないし、調査方法によっては違う結果になるかもしれない。しかしこうしてトップテン入りしているのだから、多くの人が経験しているのは間違いない。

ただ、北海道の結果に関しては「そうだよね、ミルメーク出なかったよね」と胸を撫で下ろさずにはいられなかった。

……この前ドラッグストアで発見したことだし、そんなに人気なら今度飲んでみようかしら。