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#104 食のイノベーション


1.食のイノベーション

今回は食のイノベーションの話です。
私は小麦の奴隷というパン屋を経営し、従来の枠を超えた製品開発に力を入れていますが、その一環として生み出されたイノベーションについて語りたいと思います。

私たちの店では、ザクザクカレーパン用の生地を使用した新しいタイプのパン、通称「ちぎりパン」を開発しました。このパンは、塩味が効いた一口サイズで、一度に七、八個を一つの塊として楽しむことができます。このちぎりパンは、見た目のユニークさだけでなく、食感や味わいも新しい体験を提供します。実際にネット配信で試食したところ、非常に高い評価を受けました。
このプロジェクトが成功した背景には、従来のパン作りの常識に縛られない自由な発想があります。専門店としての強みを活かし、質の高い小麦を使って美味しいパンを作ることにこだわり続けてきた結果、冷めても美味しいパンを作ることができています。これは、コンビニなどの大量生産では真似できない専門店ならではの品質です。
また、イノベーションを進めるためには、DXが重要です。店長やスタッフが自由にアイディアを出し合える環境を作り、LINEグループなどを活用してコミュニケーションを図ることで、新しい試みが日常的に生まれやすい体制を整えています。このような取り組みは、パン業界だけでなく、他の業界においても参考になると確信しています。

パン屋のイノベーションは、ただ新しい製品を生み出すだけではなく、食文化そのものに新たな価値を加えることができます。私たちは、常識に捉われず、常に新しい挑戦を続けることで、消費者に喜ばれる製品を提供し続けることができると信じています。このイノベーションの旅はまだ始まったばかりです。私たち小麦の奴隷は、これからもパン作りの新たな可能性を追求していきます。

2.CoCo壱を超えるカレービジネス

私は新しいビジネスアイデアとしてカレー事業に着目しています。現代のビジネスマンにとって、革新的かつ実行可能なアイデアは成功への鍵です。日本のカレー市場は非常に競争が激しく、特にCoCo壱のような大手が市場を支配しています。彼らの成功の裏には、スパイス供給の安定性や、日本人の好みに合わせたカレーの提供など、多くの要素が関わっています。これらの要素を踏まえ、私は新しいカレー事業を考えました。

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