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UXと心理学・行動経済学の密な関係

今回のお話

物を買う、本を読む、ゲームをする、友達と電話する
これらに共通することは何でしょうか。
「感情を動かす」ことだと思います。

UXを考えるということはいかにして人の感情を動かすかということであります。そのためには様々なサービスやプロダクトに触れることはもちろん大事ですが、心理学や行動経済学のような学問から学ぶこともできます。

この記事はなんと101個ものTipsが載っている記事です。
心理学や行動経済学の知見からサービスやプロダクトに活かせるものが載っています。

今回はこの記事をみながら人の感情を動かすことについてみていきましょう。

情報をインプットし感情というアウトプットする

日々生きているとあらゆる情報を浴びるようにインプットしています。それは、ニュースやスマホアプリを触るというだけではなく人と話す、外の空気を吸うなど生きている所作の中で意識的に無意識的に情報をインプットしています。

それを受けて脳がそれらを処理して感情という形でアウトプットしています。そのアウトプット先をより良い方向に向けるのがUXデザインであると考えています。

Nudge

ふと背中を押してあげるような仕組みのことをナッジと呼びます。
AmazonやAirbnbなど様々なプロダクトの中でも「良い」形でユーザーの行動を後押しするような仕組みを揃えています。

自分も過去にナッジに関連した記事を書いていますのでよかったら読んでみて下さい。

Social Proof

社会的証明なんて直訳するとそんな意味です。
なんとなく疑わしいけど良く売れているらしいしこれでいいかとなってなにか購入したことはありませんか?

生産台数10億突破!シェアNo1のようなことばって消費財のパッケージにはよく書いていますよね。よく知っているプロダクトであれば判別はつくもののあまり知らずどれを選んで良いかわからないプロダクトにおいてはこういった文言が表記されているケースが多いですよね。

他の人もやっているので大丈夫だろうという気持ちになることをソーシャルプルーフと呼びます。
これをUXで考えると、プロダクトが認知度がついてきてより多くの人に使ってもらおうとなったときのライティングによく使われますよね。

皆なにかのシェアNo1や10人に1人使っていますと書いているのはこういった効果を狙って行っているはずです。

Loss Aversion

損失回避性と言われ、リターンよりロスの方を重く受け止める性質のことです。

遅刻しなかったら1000円もらえることと遅刻したら1000円払わないといけないだと後者の方が強く感じるはずです。

このように人々は喜びより痛みの方を重く受け止めてしまいます。
これは仕事においても評価の中でちょっとした成果よりもちょっとしたミスの性で評価が悪くなったことなど体験したことがある人もいるでしょう。

この性質は良くも悪くも失敗を重く受け止めさせてしまうのでなかなかに強い性質です。

UXにおいてもクーポン100円もらいましたという通知よりも明日クーポン100円分が失われますと来た通知の方がより印象に残るかと思います。

最後に

ぱっと読んで割と知られている直感的な心理的な性質について3つほどピックアップして紹介しました。

なにかしらのプロダクトを伸ばす際に重要なのは価値ある機能はもちろんそうですが、こういった心理的性質を用いたプロダクトの見せ方というのもUXにおける一側面かと考えています。

かといって多用しすぎるのも却って効果を半減させたり、逆の効果を生むケースもあります。(先の例の遅刻したら1000円払うというのも1000円払えば遅刻して良い権利とみなされるなんてケースもあったりします)

心理学や行動経済学の知見にあるフレームワークや思考をもって普段使っているアプリやプロダクトに触れてみると意外と多数の組み合わせで形成されているはずです。

さて今一番使っているプロダクトにはどんなことが使われているでしょうか。考えながら触ってみると新しい発見につながるかもしれませんね。
それでは、また。

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