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西の空が火をふいた。随分と大きな火事のようだ。
誰もあの火を消しに行こうとはしないであくまで他人事みたいな目であの火を見ている。現地は今ごろ惨事かもしれないというのによくそんなにも呑気でいられるものだ。
でもどうやれば消せる? 私の狼狽えている隙に黒い雲がこうやるんだよと言うかのごとく火を覆い隠した。

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