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イノベーションへの道5

昨日、東京の広告代理店の方とZOOM会議に参加しました。
広告代理店のイノベーションの話です、その企業様は地域の埋もれた産物に注目して広告代理店のノウハウを活かして地域の産物販売に進出したいとの話であった。
その企業の社長さんいわく、地方には知られていない良い製品が沢山あるが、圧倒的に販路を持っていないので、埋もれてしまっていると。
私も地方(岡山県)在住のコンサルタントの端くれですので、ユニークな商品を作られた方、農産物を作られている方々とお話をしますが、社長のお話しは何時も思っていることでした。
マーケッティング用語に、ニーズとシーズという言葉があります。
シーズ志向は生産者視点で開発していく、つまり開発する側の技術やノウハウを元にして販売する製品・商品を世に出していく思考法です。
一方で、ニーズ志向は消費者視点で商品開発をする、つまり、消費者が求めているものを解消していくために販売する製品・商品を作っていく思考法です。
商品・製品や周りの環境によりニーズが良いかシーズが良いか判断しないといけませんが、シーズ思考が多いように思います。
この会社のように自分の強味を活かして地域活性化かも考えて事業を始めるこれもイノベーションかと思いました。
先は判りませんが、先に進まないと「ゆでガエル」になります。
また、面白い寓話を知りました。
「ストーリーとしての競争戦略」楠木建著(東洋経済新報社)の中に書かれている「ピレネーで遭難した登山隊」の話です。
実際にこの本を読んだことはないのですが、ビジネス寓話の本にこのとうな話が紹介されていました。
登山隊がピレネー山脈を登山中、猛烈な雪崩に遭遇してしまいました。
ようやく意識が戻ったときには、装備はことごとく失われ、残っていたのはほんのわずかな非常食だけ。当然、コンパスもなく、現在地点も方角も分からず、「もう山から生きて帰ることはできない」と、隊員たち全員が死を覚悟していました。そのとき、とある隊員のポケットの中から一枚の地図が出てきたのです。
隊員たちは、この一枚の地図を見て、かすかな希望を持ち始めました。詳細に眺めるうちに、気持ちも奮い立ってきます。
尾根の形状や周囲の地形から、地図上に現在地点を特定します。そして、太陽の位置から、方角を定め、地図上に脱出ルートを特定します。
そして、そのルートを手がかりに、下山を開始しました。途中、いくたの障害に出会いますが、地図に記したルートのおかげで、ひとつひとつ乗り越えることができ、奇跡的に下山することに成功しました。
とっくに登山隊の生還を諦めていた関係者たちは、下山してきた登山隊に驚きます。さっそく、「どうやって、戻ってきたんだ?」と質問攻めです。
登山隊は、例の地図を見せて、「これが私たちの命綱でした。」と答えます。でも、関係者の中にいた救助隊のリーダが、地図を一瞥して、急に笑い出します。
「冗談もいい加減にしてくださいよ!」
「この地図は、ピレネー山脈ではなく、アルプス山脈の地図ですよ!」

この話はビジネス的には、将来の事は誰も判りませんので、経営戦略の当たりはずれでなく、ビジネスマンが作る戦略は「こうしよう!という意思の表明」であって「こうなるだろうという将来予測でないとの説明と解釈できますし、正しくないかも知れませんが地図を持つことの重要性を説いていると思います。
私は登山隊の地図の存在になって行きたいですが、この地図はいつも不正確と思われたら見ても貰え無くなりますが。(>_<)
イノベーションを応援します。


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