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若い皆さんへのメッセージ/その1

孔子の教えは『論語』に記され、後世に大きな影響を与えました。僕も何か書き残そうと思います。『論語』では「師曰く」で始まりますが、ここでは「分」と言う一人称を使います。意味は「バカの一歩手前」。

分は学生の頃、「最強バカ」と嘲笑されていました。それはマニュアルが覚えられなかったからです。記憶力も悪く、特に数字が苦手で、自宅の郵便番号を覚えるのに2年掛かりました。

高校の英語と数学が実力制でα1~γに分かれていたのですが、何故か数学で一番上のクラスに。数字が苦手なのに何故だったんだろう???
そこには学年で一番優秀な双子の兄貴がいて、同じテストを受けても兄貴は90点、分は10点でした。

この時に「兄貴スゲー!」と脱帽して、分はどの分野でも一流にはなれないと悟ったのですが、「まだ自分は本気を出していないだけ」とニコニコ笑ってました。
そして目指し始めたのが「超一流の二流」。自分は二流にしかなれない。それなら、色んなジャンルの二流になって、二流を極めようと考えた訳です。

後に、450年の間誰にも解けなかった「桶狭間の戦い」「本能寺の変」を解き明かし、超難関な暗号文を片っ端から解く事に成功するのですが、今でも二流なのは全然変わらないし、「自分はまだ本気を出していない」と思っています。50歳を越えてようやくバカよりランクが一つ上がっただけです。

学校の成績が上がらない。会社で認められない。そんな風に人生が思うように上手くいかない時には、「自分はまだ本気を出していない」と思う事をオススメします。

そして周りから「スゴイ」「天才」と称賛されるようになっても、やっぱり「自分はまだ本気を出していない」と思い、バカと呼ばれていた頃を忘れない事が大切です。

別にバカで良いじゃん。二流で良いじゃん。「いつか本気を出す」で良いじゃん。その代わり、「自分はダメだ」と否定だけは絶対にしない。よく「誰も認めてくれない」と不満を漏らす人がいますが、「自分が認めていれば一人いるでしょ」と思います。

どんなにバカと嘲笑されようが、自分は絶対に自分を認める。そうすれば、脳ミソが喜んで、秘めたポテンシャルが開花するものです。

人生は長いものです。本当にやりたい事が見付かった時に、やるべき事が見付かった時に、本気を出せば良い。それまでの間は、本気を「溜める」時間。その時間が長い程に、本気の爆発力は増すものですよ。



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