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『殺人者の記憶法』

原題「韓:살인자의 기억법 /英:MEMOIR OF A MURDERER」

◆あらすじ◆
アルツハイマーを患う元連続殺人鬼の韓国人獣医が、謎の男と出会う。その目つきから相手も人殺しと確信。警官や検事が連続殺人事件の真相を追う中、途切れる記憶に混乱しながらも、彼は若き殺人鬼を追い詰めていく。


ちょっと邦題のニュアンスが違う気もしないでもないが作品自体は良く出来てたなぁ。

主人公がアルツハイマーを患った連続殺人犯なんだけど記憶を失う事で物凄く曖昧な世界を行き来する演出にこちらも不安を強いられるんだよね。

記憶ってやっぱ大事ね。
人間の殆どは記憶で成り立ってると言っても過言じゃないと思うわ。

それでも主人公の男はもう一人の殺人鬼から娘を守ろうと必死で戦う・・・病気ともね。

でもその自分の存在と言う視点でどんどん失われて行く記憶の中で身体に染みついた殺人の記憶だけが残って行くって言う展開が悲し過ぎた。
子供の時や若い頃に覚えた歌や培った技みたいに・・・。

それでも決して最悪なバッドエンドでは無い所が救いだね。

原題は「殺人者の回顧録」的な感じだと思うけど確かに主人公がずっと日記の様に綴っていた記録が証言化する事と彼の生きた、存在した証と言う意味ではこっちの方が邦題より好きかな。

とにかく設定の勝利!

なかなか斬新な作品だった。

若い警官で連続殺人鬼を演じたキム・ナムギルがまるで血が通ってない様な無機質さを惜しみなくぶちかましてて気持ち悪かったぁ。
韓国人の顔つきってそういうのスッゴク嵌るスッとした感じあるよね。
切れ長の目がイイんだよな。

しかしこういうの作らせたら韓国映画は生々しさ全開でオモシロイし上手いわ。


でも、記憶無いって怖っ!


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