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『DUNE/デューン 砂の惑星』

原題「DUNE」

◆あらすじ◆
その惑星を制する者が全宇宙を支配するといわれる過酷な"砂の惑星デューン"を舞台に、ここに移住した"未来が視える"能力を持つ青年が、父を殺した宿敵への復讐と全宇宙の平和のために立ち上がる壮大な宇宙戦争の行方を圧倒的スケールで描き出す。



2010『灼熱の魂』に衝撃を受けてからドゥニ監督作品は全て観ているが観る度に驚かされるその手腕。
映像化困難と言われてた(らしい)今作だが原作を知らない自分にも混乱なく観られたしスクリーンを占める砂丘や建造物は勿論、ガジェット、衣装含めた細部に渡って造形美に浸れた。

作中で『DUNE Part1』と付けられているがこれは何部作にかなるのか?
それともパート2までなのか?
今作は序章としてこの物語の舞台の紹介的な役割だった。それでも"説明"としては充分過ぎるほど宇宙戦争の背景が描かれてた。
まぁ、戦争の要因なんて大抵同じだからそこより何より進化した世界と人類の能力みたいなものが興味深い。
ドゥニ監督作なら『指輪物語』や『BTTF』並みに続いても飽きることなく観られるだろうから、是非この壮大な物語を最後まで見届けたい。

それにしてもシャラメ君の出ずっぱりは凄い!!
その主演のシャラメ君を取り巻く個性溢れる布陣がまた見事!
主役級の俳優達がサイドとして、恐らく今後この国を治めるであろうシャラメ君演じるポールに魅せられて行く設定に全く無理が無いのもこの作品の見せどころかな。

だってシャラメ君がとても綺麗に映されてるからね~~~!!

NYCで生まれ育ちながらフランス人の父とユダヤ人の母を持ち、アメリカとフランスの二重国籍と言うその背景が彼の良い意味でこの描かれる世界の中の中立感と言うか中位感みたいなものに奏功してる気がする。

サイドを固めるジェイソン・モモアもジョシュ・ブローリンもハビエル・バルデムもみんな虜なの!ww

ジェイソン・モモアなんて「ダンカン・アイダホは君の為なら死ねる!!」なんて岩清水博みたいな事になっちゃうしさぁ・・・(誰も知らないって?別にいいさ(一一"))

ハビエルなんて仲間殺されてもポールにホの字なの!
もう中年殺しなポール(シャラメ)君❤


それより何より敵ちゃんハルコンネン家チームがまた個性的で良いねぇ。
先ず『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックスでお馴染みのデイヴ・バウティスタが非道な悪役で登場。

その親玉的なハルコンネン男爵(バロン)とか言うきっもち悪いオッサン姿で登場するのがステラン・スカルスガルドなんだけどめちゃ太った特殊メイクで絶対誰だか判んねぇ~って位の変貌ぶりなのに顔アップになったとたん「ステランじゃん!」って呟いちゃったわよ!凄いね、あの人の眼の特徴。直ぐに判明した。
如何にも残忍な快楽主義者ってのが良く出てた。この特種メイクは大変だっただろうなぁ・・・。

ねばーる君の親戚か?


そのハルコンネン家の頭脳を担当する【メンタート】っつー"禁じられたコンピューターの代わりに特殊な訓練を受けた人間"が居て、そのメンタートであるパイター・ド・ヴリースをデヴィッド・ダストマルチャンが演じてるんだけどこれがまたハマリ過ぎててもうホントダストマルちゃん大好き!
『THE SUICIDE SQUAD』の水玉坊ちゃんも良かったけど今作もサイコー‎‎⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
このハルコンネン家見るだけでも結構オモシロイからなぁ・・・。
やっぱ悪役は大事よね~~~❤︎


映像的には砂虫(サンドワーム)っつー砂から何からその場に在るモノは全部まる飲みする巨大生物が何回か登場するんだけど、コイツがかなりな存在感と破壊力を持って生息するから結構恐ろし気なんだが、ネイティヴ達の砂漠で生きる知恵がもう満載でそういう人類の適応能力や機器開発みたいなのマジ楽しい。

それと何と言ってもガジェットだけどその中でもオーニソプター(日本語訳は「羽ばたき式飛行機」「羽ばたき機」:鳥や昆虫の様に翼を羽ばたかせる事によって飛ぶ航空機の事)がまぁ良く出来てる事!
あれが飛んでるだけでも楽しいって何?!何なの?!!!!
離着陸時の羽根の動向が堪らんのよね~。そこだけスローモーションで一度見せて欲しかったわ。その上、いきなり翼をたたんで直滑降でツッコんでいくとか・・・何系の生き物っすか?って感じ。


そして、ハンス・ジマーの音楽は個人的に『ダークナイト』を超えたかも?って感じ。
ダークナイトが"バットマンが背負った切なさ"を表現していたとしたら今作はこれから未来を治める大仕事に邁進すると言う何か希望や意気込みみたいなものを感じた。
この"内に籠った時代"からの脱却的な意思も感じるね。
大音量でサントラ聴きたくなるわぁ♪


2021/10/26

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