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【かっこいいが止まらない】



 止まらないという表現がまさしくぴったり。4年生の初日はたったの4時間でしたが、「かっこいい」が溢れていました。そして、上手に相手らしさを認め、自分らしく力を発揮する。そんな豊かな時間が流れていました。

 「3年生で一生懸命頑張ったから、まあこのくらいでいいか。」
 「学級のメンバーも先生も変わらないし、なんとなくそれなりに過ごそうか。」

 正直な話、「慣れ」というものがあるので、このような気持ちになってもおかしくはないのかなと思っていました。
 なんでもそうですが、「2(ツー)」って難しさがあると思います。映画でもドラマでも。私の体感だと、「2(ツー)」でもヒットしたのは、ドラマ『花より男子リターンズ』くらいしか思い浮かびません。笑 
 とにかく、一発目の衝撃とか新鮮さを出せないことが、2回目の難しさであると思っています。
 そう考えると、3年生で豊かに過ごした後、メンバーも先生も変わらない中での2年目は、難しい部分も出てくるのかなと少し心配する部分もありました。

 しかし、その心配は、初日の4時間であっという間に壊されたのです。すごくいい意味で。
 
 「4年生として、また毎時間学びを積み重ねていくぞ!!」という意欲溢れる思いをしっかりともった子どもたちの姿がありました。
 
 3年生の3学期とはまた違う。きらびやかに溢れるエネルギーを感じました。

 そのエネルギーを感じたのは、教科書やノートを配布する時間です。

 その時の様子を少しだけ振り返ります。

 家庭科室に置いてあることを伝えると、次々と家庭科室に来て、積極的に教科書を運ぶ。「重そうだから、半分にしようか。」とか「〇〇さん、これお願いししてもいい?」というお互いを大切にする言葉が飛び交っている。
 1年前は「私が!私が!!」と譲れずにいた子どもたちですが、今はお互いのことを考えながら仕事を分担している。その成長にとても感慨深い思いになりました。
 
 こういう時に、手を貸してくれる人って、数名かなとも思っていましたが20人近くの子どもたちが、どんどん代わる代わる教科書やノートを運んでくれる。
 あっという間に運び終わってしまいました。

 そして、家庭科室で姿が見られなかった仲間たちは一体どうしているのだろう?と教室に戻ってみると、封を開け、札数を数え、種類ごとに並べていました。

 「お〜!!ここまでできるのか〜!!」と素直に感動。

 私の予想をぐんぐん超えてくるこの子たちの考えや行動には、本当にわくわくさせられっぱなしです。

 そして、封を開けて出たゴミは、一つにまとめられ、教科書とノートを運ぶ作業は終了。
 一見すると、「大変だな。」というマイナスな気持ちになってしまうかもしれない作業。それをここまで見事な協力と進んだ行動で、自分たちが成長するチャンスに変えてしまう子どもたちはさすがです。

 私から伝えたのは、「家庭科室にあるよ。」という一言だけ。

 それでここまでできてしまう。「2年目はある意味難しそうだな。」ちょっぴり不安がっていた私の気持ちを思い切り壊された初日の出来事。

 「大丈夫だ。これからますますかっこよくなっていくぞ。」と確信した初日でした。

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