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会話が途切れ 無言の時間が 僕と君の間を流れる 僕は僕に没頭し 君は君に夢中だ 言葉はなく…
あやうく忘れるところだった 今日は母の日だったよね 読書好きだったあなたに 毎年本を贈って…
本当は気になって仕方ないくせに 声をかけることも 名前を呼ぶことすらできなくて ただ妄想ば…
それはかつて 確かにこの手の中にあったのに 今は失われてしまったもの それはかつて この手…
朝から降り始めた雨が 昼には止んだ 雲間から陽が差して 街はモノクロームから 色彩の世界へと…
木枯らしが吹く寒い日に 遥かなるあなたに向けて 僕は手紙を送った 言葉の代わりに 思いだけ…
ご無沙汰してます 今年もまた会えましたね あなたたちの姿を愛でることが この季節の楽しみのひとつです 僕ですか? 思い通りにはいかないけれど なんとかこの一年を乗り切りました その間に失ったものと得たもの どちらが多いのか分かりません ひとつ言えることは 余分なものならもういらない と言うこと 今を愛おしく思えれば それで十分だと言うこと 僕はまさに今を見つめ 今に耳を澄ませ 今を生きたい
忘れ物はまだ見つからないのに 新しい季節は足早に巡ってくる 何かに追い立てられるようで 息…
崩れてゆく物の美とでも言うのだろうか そんなイメージに魅せられて 廃屋の写真を撮り歩いてい…
ひと群れの 白い花々が咲いている 群れの真ん中で スッと背を伸ばして咲いている一輪 多くの…
このささやかな庭は 母が元気だったころ 手間ひまをかけて 作り上げたもの 長靴をはき 麦わら…
ひとつの出来事が 僕にペンを持たせ 一片の詩を書かせた 透明なインクで書かれた悲しい詩を …
言葉が何も生まれない日 ノートを閉じて思案する この中途半端に余った時間を どうやり過ごそ…