たびたび、わたしの周りには
完璧な子が現れる

その子もそうだった

美人で、スタイルも良く
人当たりもよく、笑顔も可愛く
性格もよく
仕事面でも、臨機応変に受け応えができ
頭の回転も早く、読解欲もすばらしく

指示されたことを
1聞けば10動けるような

そんな
『完璧な女の子』だった

でも、
その子と今日話していて、

表面的な部分しか見てなかったことに
とても気付かされた

その子の悩みは
『人に頼れないこと。甘えられないこと』

もっと詳しく聞いていると
幼少期から容姿も大人っぽく、
しっかりしてそうだと、
周りの人から思われることが多く、
あまり人から心配されたりすることもなかったそうで

その結果、
誰にも頼らず自分でなんとかするようになってしまったらしい

自分より困ってそうな、頼りなさげな人がいると、どうしても自分はあとまわしにされてしまう。

「しっかりしてるから大丈夫」
という見られ方をされてるから余計に
自分から頼れなくなってしまった

と。

その子が悩みを打ち明けてくれればくれるほど、最初に見えていた『完璧なおんなのこ』の像は消えていった

やっと等身大のその子が見えた気がした

話しているうちに

敬語もなくなり
方言もちらほら出始め、

『そっか。困ってるって言ってみたらよかったのか。今度はなしてみるね』

と最後はニカっと
わらってそう言った彼女

今までみた彼女の中で
ダントツにかわいらしかった

『完璧に見えたおんなのこ』

は、
完璧じゃなくても、
ただただ可愛らしい子だった