『足りない』と『推したい』。文脈による伝わり方の違い。

同じ話をするにしても、伝え方によって伝わり方が全然違う。

例えば何か強く推進して欲しい取り組みを紹介する場合、『足りない』という視点で書くと、欠点を書くことになって、誰かを責める書き方になり、読んでいる側まで段々と辛くなってくる。

それよりは、『推したい』という気持ちで愛情を持って語ると、自然といいところを話していくし、その取り組みについて、人は「もっと知りたい」となることの方が多くなると思う。

たとえ事実として「足りていない、十分ではない」として、それをそのまま書いても人の心は動かせない。

まずは「こんないいところがある」ということをしっかり語り、その上で、「なのに十分知られていないからもっと皆に知って欲しいし広がって欲しい」という文脈にするだけで、全く違う文章に見えてくる。

なぜそうなるか考えた時に、結局は文面としてプラスの表現なのか、マイナスの表現なのか、というのが大きい。

人間誰だって弱いから、目に優しいものを入れておきたい。苦言には蓋をしたいし耳に入れたくない。

そうした人間の心理を知った上で書いていくことで、最後まで読んでもらえる文章になっていく。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?