ペトロニウスの転生
四季を織るこの国の冬は
天然色を売り払ってさみしいのですが
あなたの髪はいよいよ濃淡を強めて
(アンニュイを吸い上げたように)
一本いっぽんになにか 名状し難いこころを感じるのです
あたかも暗黒物質の結晶みたいに
偉大なふしぎを含んで
銀河を整理してしまう力なのです(ハレルヤ、ハレルヤ)
あっは 暗い空のカンバスにて
散りばんだ閃光に
(そいつはほとんど爆発でした)
胸を撫でるような 哀しみを見い出すぼくは
この時代のペトロニウスなんだろう
錯誤かもしれない
けれどあなたの相