N高を卒業しました
3/23にN高の卒業式があった。
去年から地方会場での開催が続いていて、今年は岡山市内のホールで行われた。
私は母親の反対で現地参加できなかったから、友達とLINE通話を繋げながら卒業式の配信をみた。
ハイテクだよね。自分でもなかなか現代っぽいことやってるなって思った。
N高生でいられたことが本当に誇り。
いろんなことが新鮮で、画期的で、楽しかった。
不登校になった中高一貫の中学を卒業したのち、N高に入学した。
1年生の時に入っていた通学コース。
友達作れた!と思っても不登校や中退などですぐに縁が切れてしまう人が多かった。
半年くらいは人との関わり方に度々悩んだけど、11月頃にいつメンと言える友達ができた。
駅の階段下で大笑いしながらミニストップのXフライドポテトを食べた大晦日が懐かしい。
いろいろあってその子たちとは疎遠になってしまった。というか私が気まずくなって距離を置いて、それが原因で通学コースさえも辞めてしまった。
通学コースの思い出は歯切れの悪いものだけど、まあそれもそれだよねと思ってる。
1年生から2年生の夏にかけて、投資部という部活に所属していた。
そこで出会ったスタッフさんたちが本当に大好き。
個別で何時間もスタッフさんのこれまでの人生の紆余曲折を聞かせてくれた。
悩み多き思春期に、あんなに優しくて素敵な大人に出会えたのがありがたくて嬉しくてたまらない。
スタッフさんのうちの一人は1年前に転職されてN高から離れてしまった。今は何の仕事をされているのかはわからない。
そのスタッフさんはいつも私を褒めてくれて、私が少しでも弱気になると「おにくさんはそんなに自分を卑下しない方がいい」と真面目な顔でちょっぴり怒ってくれたりもした。
このスタッフさんに文化祭でブース担当の一人として呼んでもらったとき、同じく一緒に呼ばれた子と初対面なのにすっごく仲良くなった。
その子は今海外大に進学して会う機会は減ってしまったけど、今度のGWに帰国するらしいからそのときにどこか遊びに行く予定。
政治部にも入った。
5,6人のメンバーで1つのグループを組み、1年間ずっと一緒に活動した。
著名な専門家や現職の国会議員の方のお話を聞いたり、厳しい大人の人たちの前でグループで発表して質疑応答で詰められたりした。
緊張したりモヤモヤしたり難しかったり。決して高校生だからと言って妥協しない政治部全体のクオリティの高さが、ときに自分を苦しめることもあった。
グループメンバーとの関わり方でいろいろ悩んでしまい、最後の方はかなり投げやりになってしまった。
でもこの3年間の中で、政治部の活動が一番私を変えてくれたと思う。
最後の成果発表会の際にゲストとしていらした議員の方が、講義終了後に私たちの目を見て熱く政治について語ってくださった。あのとき私の目の前に広がったどこか緊張感のある、だけど温かいあの光景を一生忘れることはない。
同世代の仲間とたくさんの大人に支えられて過ごした時間が本当に尊い。
N高は本当に本当に本当に自由だった。
「大学は人生の夏休み」という言葉は全日制高校に通っていた人じゃないと伝わらないと思う。
それくらいN高はどの学校よりも自由だった。
自由はいいものだ。
その一方で怖いものでもある。自由には責任がついてまわる。
このことを16~18歳でじっくり教えてくれたN高。
充実したことばかりではなかったし(周りは学校に行っているのに私はこんなに好き勝手過ごしていて、ほんとに高校生と名乗っていいのだろうか)と虚無感に襲われた時間も長かった。むしろそっちの方が多かった。
でもN高に入ってよかったと思う。通信制をこんなに良い気持ちで卒業できるなんて、入学当時は全く想像してなかった。
4月から私は滑り止めの私大に進む。
悔しさはもちろんある。だけどここで受験のことを引きずっていても仕方がない。
N高で見つけた自分の「好き」を大学4年間でもっと突き詰めていこうと思う。
楽しかった。だからこれからももっと楽しくする。
苦しさに潰されない程度に、目標に向かってゆるく頑張っていこう。
4月からも頑張るぞー!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?