現代日本社会の諸相

名もなき静かな人生の行路を豊かな気持ちで独自に歩む人がいい。

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記事一覧

「広告と性」の関連分析

 本日のこの記述は「『広告と性』の関連分析」という標題をかかげたが,議論として主に関心を向けるところは,「マーケティングにおける人間『性衝動』の活用問題」にある…

戦略の本質論-日本の経営学者たちによる戦争論討究の問題点とその限界性-

 ※-1 経営学の研究領域には戦略論があるが,経営学者の経営戦略論をめぐる議論を,戦争戦略論の本質的問題性にからめて若干議論する  本記述は,※-1のこの標題の…

企業広告における性分析の問題-なぜ人間は性的な宣伝に惹かれるのか

 ※-1「広告と性」の深いつながり    本記述はいまから7年前の2017年7月16日に一度公表されていた一文であった。だが,その間における「時間の経過」とはほとんど…

昭和天皇の言動,時代ごとに変貌してきたその位相(面相とか容貌とか)を観察し解析する

 ※-1 戦時中と敗戦後史にかいまえた「天皇裕仁〈顔つき〉」の変化  本記述は,「昭和天皇の面相」が「昭和戦前期⇒戦時期⇒敗戦後と時代が推移する」にしたがい,い…

21世紀に「日沈む国」の悪足掻き的退歩現象としての在日差別の復活動向,国家全体そのものが落ちぼれると人心まで殺伐となってき…

 ※-1 人間(人種や民族)の相違性に対する偏見・差別は普遍的に存在しつづける問題なのか  差別(人種・民族に対する偏見による処遇)はすべからく,なにも日本だけ…

三土明笑『間違いだらけの靖国論議』あけび書房,2023年7月における靖国神社内施設「鎮霊社」への言及について

 ※-1 本ブログ「2023年11月23日の記述」はつぎの標題をかかげ議論していた。  「靖国神社境内『鎮霊社の意味』をよく理解しなかった新聞記者の勇み足,安倍晋三を靖…

岸田文雄は原発問題にまともな認識をもたない愚相であるからこそ「再稼働と新増設」などという末恐ろしいエネルギー「感」を吐い…

 ※-0 前置き  本記述は,2024年5月17日と18日に公表したつぎの2稿を受けている内容である。できればなるべく,こちらをさきに読んでもらうことを期待したい。  …

原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえ,AI技術電力需要にも備えるためにも,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震…

【断わり】 「本稿(1)」を受けての「本稿(2)」の構成になっているので,できれば前稿をさきに読んでもらえると幸いである。リンク先・住所では以下のものである。  …

原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえ,AI技術電力需要にも備えるためにも,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震…

 ※-1「リニア『住民に心配』 瑞浪で水位低下,工事中断へ JR東海,ボーリング調査方針 / 岐阜」『毎日新聞』(東海版)2024年5月17日,https://mainichi.jp/article

安倍晋三「戦後70年談話」と「天皇家の戦い」-昭和天皇は反省せず,その代わりに平成天皇が反省する姿勢-

 ※-0 2024年の5月になってだが,つぎのような安倍晋三関連の報道がなされていた  さて,この記事を読んで思い出したのが,2016年秋から世間を大いに騒がせるに至っ…

瀧川政次郎「南北朝正閏」論,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であるという簡明なる事実

 ※-1 瀧川政次郎は「南北朝正閏」論をめぐる議論を通してであったが,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であったという単純明快な事実を指摘した  本記述は,瀧川…

1936年ベルリンオリンピックでマラソン優勝者孫基禎が授与された〈古代ギリシャ戦士冑〉

 ※-1 2023年11月16日,第11回オリンピック「ベルリン大会:マラソン競技」  本ブログ『現代日本社会の諸相』は,以前の2023年11月16日に,「ベルリンオリンピックの…

アベノポリティックスとアベノミクスの幼児的な蹉跌のその後,労働者階級(階層)が七転八倒させられる日本国の惨状

 ※-1「2024年5月発表,報道の自由度ランキング」  2024年5月3日に国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)英国支部が発表した「報道の自由度ランキング」は,…

日本帝国の国家神道と天皇・天皇制-明治時代に「創られた神話」そのものであった政治支配のための宗教思想-

 ※-0 島薗 進(しまぞの・すすむ、1948年12月10日- )は東京都出身の日本の宗教学者,血縁者などには著名な医師や学者がいる。  現在は大正大学地域構想研究所客…

池上 彰・天皇論

 ※-0「2015年2月27日」に書かれていた,この「池上 彰」の発言を介した「21世紀における日本国・天皇論」で,はたしてこの国の真相(深層)はつかみえたのか?  a)…

天皇裕仁の敗戦前後史「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」への変身

 ※-0 天皇裕仁が「敗戦前後史」を,「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」へと変身してきたその生きざまを,客体視して批判的に…

「広告と性」の関連分析

「広告と性」の関連分析

 本日のこの記述は「『広告と性』の関連分析」という標題をかかげたが,議論として主に関心を向けるところは,「マーケティングにおける人間『性衝動』の活用問題」にある。

 専門的な用語を充てて別様にいうとしたら,「広告心理学への精神分析学的な思考回路を応用すること」が,企業営利の観点において活かされるかたちで,実際にその効果が期待されている論点がそこに実在する,とでも表現できる。

 ※-1 宮沢りえ

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戦略の本質論-日本の経営学者たちによる戦争論討究の問題点とその限界性-

戦略の本質論-日本の経営学者たちによる戦争論討究の問題点とその限界性-

 ※-1 経営学の研究領域には戦略論があるが,経営学者の経営戦略論をめぐる議論を,戦争戦略論の本質的問題性にからめて若干議論する

 本記述は,※-1のこの標題のごとき問題関心をもって,旧日本軍の特攻という戦法を「戦史研究に位置づける」ための検討をしていた経営学者たちの議論を聞きながら,それをさらに深耕してみたい。

 まず「経営史的・軍事史的研究としての戦略本質論」という研究領域を想定したうえで

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企業広告における性分析の問題-なぜ人間は性的な宣伝に惹かれるのか

企業広告における性分析の問題-なぜ人間は性的な宣伝に惹かれるのか

 ※-1「広告と性」の深いつながり  

 本記述はいまから7年前の2017年7月16日に一度公表されていた一文であった。だが,その間における「時間の経過」とはほとんど関係ない問題,すなわち,いまもなお陳腐化することのない「企業広告における性分析の問題-なぜ人間は性的な宣伝に惹かれるのか」という題名をかかげて,関連する議論をしていた。

 いままではいったん未公開の状態になっていた本記述であるが,

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昭和天皇の言動,時代ごとに変貌してきたその位相(面相とか容貌とか)を観察し解析する

昭和天皇の言動,時代ごとに変貌してきたその位相(面相とか容貌とか)を観察し解析する

 ※-1 戦時中と敗戦後史にかいまえた「天皇裕仁〈顔つき〉」の変化

 本記述は,「昭和天皇の面相」が「昭和戦前期⇒戦時期⇒敗戦後と時代が推移する」にしたがい,いったいどのように変貌していったか,あるいは「そう変貌していかざるをえなかったか」という事実を,とくに彼の人相を観察しつつ,できるかぎり客体的に把握しようとする議論をテコに,そのさらなる討究までも試みたい。

 昭和天皇の「映像や画像」はあ

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21世紀に「日沈む国」の悪足掻き的退歩現象としての在日差別の復活動向,国家全体そのものが落ちぼれると人心まで殺伐となってきた旧ヤマト国のさもしさ

21世紀に「日沈む国」の悪足掻き的退歩現象としての在日差別の復活動向,国家全体そのものが落ちぼれると人心まで殺伐となってきた旧ヤマト国のさもしさ

 ※-1 人間(人種や民族)の相違性に対する偏見・差別は普遍的に存在しつづける問題なのか

 差別(人種・民族に対する偏見による処遇)はすべからく,なにも日本だけの問題でなくて,それをもっとも分かりやすく現象させつづけている国がアメリカであった。

 かつて第2次大戦中,それも大東亜戦争(太平洋戦争)が始まると,アメリカは日系アメリカ人(米国籍ありの人びと)を荒涼たる内陸地に設営した強制収容に送り

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三土明笑『間違いだらけの靖国論議』あけび書房,2023年7月における靖国神社内施設「鎮霊社」への言及について

三土明笑『間違いだらけの靖国論議』あけび書房,2023年7月における靖国神社内施設「鎮霊社」への言及について

 ※-1 本ブログ「2023年11月23日の記述」はつぎの標題をかかげ議論していた。

 「靖国神社境内『鎮霊社の意味』をよく理解しなかった新聞記者の勇み足,安倍晋三を靖国神社の鎮霊社にいかせるために『要らぬヒントを与えた朝日新聞の記者:駒野 剛の迷解説』」

 この記述のリンク先・住所はつぎ( ↓ )のものであった。この記述も例によって長文であるが,できれば参照を期待しておきたい。以下につづく記

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岸田文雄は原発問題にまともな認識をもたない愚相であるからこそ「再稼働と新増設」などという末恐ろしいエネルギー「感」を吐いていた-原発狂国論への「補遺」-

岸田文雄は原発問題にまともな認識をもたない愚相であるからこそ「再稼働と新増設」などという末恐ろしいエネルギー「感」を吐いていた-原発狂国論への「補遺」-

 ※-0 前置き

 本記述は,2024年5月17日と18日に公表したつぎの2稿を受けている内容である。できればなるべく,こちらをさきに読んでもらうことを期待したい。

 

 ※-1 本記述の問題意識-腐敗・堕落した日本政治,その救いようのなさには絶望的にならざるをえないが……

 この記述は(再言するが),2024年5月17日・18日にさきに公表してあった記述,「 原発狂国日本がこんどはリニア

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原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえ,AI技術電力需要にも備えるためにも,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震大国の立場」からいいだした暗愚で危険な電源観(2)

原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえ,AI技術電力需要にも備えるためにも,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震大国の立場」からいいだした暗愚で危険な電源観(2)

【断わり】 「本稿(1)」を受けての「本稿(2)」の構成になっているので,できれば前稿をさきに読んでもらえると幸いである。リンク先・住所では以下のものである。
 ⇒ https://note.com/brainy_turntable/n/n8e566245993e

 

 ※-1 原発裁判の「審理・判決」となると,最高裁判所事務総局をヒラメ風に仰ぎみながら,つまり,奴隷根性・屈従的な精神構造をも

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原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえ,AI技術電力需要にも備えるためにも,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震大国の立場」からいいだした暗愚で危険な電源観(1)

原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえ,AI技術電力需要にも備えるためにも,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震大国の立場」からいいだした暗愚で危険な電源観(1)

 ※-1「リニア『住民に心配』 瑞浪で水位低下,工事中断へ JR東海,ボーリング調査方針 / 岐阜」『毎日新聞』(東海版)2024年5月17日,https://mainichi.jp/articles/20240517/ddl/k21/020/126000c

 この記事をまず引用する。 

 リニア中央新幹線についてはたして,輸送経済面で社会経済的な需要が21世紀の今後において「本当に必要とされ

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安倍晋三「戦後70年談話」と「天皇家の戦い」-昭和天皇は反省せず,その代わりに平成天皇が反省する姿勢-

安倍晋三「戦後70年談話」と「天皇家の戦い」-昭和天皇は反省せず,その代わりに平成天皇が反省する姿勢-

 ※-0 2024年の5月になってだが,つぎのような安倍晋三関連の報道がなされていた

 さて,この記事を読んで思い出したのが,2016年秋から世間を大いに騒がせるに至った森友学園問題の展開のなかで,安倍晋三の女房昭恵が学園理事長の籠池泰典(この夫妻が経営する同学園側)に対して,100万円の寄付をしていた事実が話題になっていた。

 というのは,事後,その「金子の意味づけ」に関して,両者のあいだで

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瀧川政次郎「南北朝正閏」論,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であるという簡明なる事実

瀧川政次郎「南北朝正閏」論,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であるという簡明なる事実

 ※-1 瀧川政次郎は「南北朝正閏」論をめぐる議論を通してであったが,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であったという単純明快な事実を指摘した

 本記述は,瀧川政次郎『日本歴史解禁』昭和25年12月が語ったごとき,日本の天皇・天皇制をめぐる「歴史の真実」論というか,単なる「その事実生成史」論に目を向けて議論していく。

 たとえば,皇族が20歳になると勲章(高位)を自働的に授与されるのは,なぜか

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1936年ベルリンオリンピックでマラソン優勝者孫基禎が授与された〈古代ギリシャ戦士冑〉

1936年ベルリンオリンピックでマラソン優勝者孫基禎が授与された〈古代ギリシャ戦士冑〉

 ※-1 2023年11月16日,第11回オリンピック「ベルリン大会:マラソン競技」

 本ブログ『現代日本社会の諸相』は,以前の2023年11月16日に,「ベルリンオリンピックのマラソン優勝者孫 基禎の葬儀には日本から弔電の1通すら発信されなかったという『実話』」( https://note.com/brainy_turntable/n/n0200881b095a ) という記述を公表していた。

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アベノポリティックスとアベノミクスの幼児的な蹉跌のその後,労働者階級(階層)が七転八倒させられる日本国の惨状

アベノポリティックスとアベノミクスの幼児的な蹉跌のその後,労働者階級(階層)が七転八倒させられる日本国の惨状

 ※-1「2024年5月発表,報道の自由度ランキング」

 2024年5月3日に国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)英国支部が発表した「報道の自由度ランキング」は,日本を70位に評定する順位を公表した。

 その調査対象となった180カ国・地域のうち,この日本の順位「70位」という結果は,前年68位から2ランクを落としており,ハンガリーやコンゴ共和国より低く,主要7カ国(G7)のなかでも最下

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日本帝国の国家神道と天皇・天皇制-明治時代に「創られた神話」そのものであった政治支配のための宗教思想-

日本帝国の国家神道と天皇・天皇制-明治時代に「創られた神話」そのものであった政治支配のための宗教思想-

 ※-0 島薗 進(しまぞの・すすむ、1948年12月10日- )は東京都出身の日本の宗教学者,血縁者などには著名な医師や学者がいる。

 現在は大正大学地域構想研究所客員教授,グリーフケア研究所客員所員,東京大学名誉教授,上智大学神学部特任教授,グリーフケア研究所元所長。世界平和アピール七人委員会委員も務める。

 島薗 進の研究内容は,宗教を基盤に社会的・文化的事象への興味をもち,多数の著書・

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池上 彰・天皇論

池上 彰・天皇論

 ※-0「2015年2月27日」に書かれていた,この「池上 彰」の発言を介した「21世紀における日本国・天皇論」で,はたしてこの国の真相(深層)はつかみえたのか?

 a) 上の※-0としての「見出し文句」のとおり,この記述じたいは9年以上も前にいちど公表されていたが,その後お蔵入りしていた一文である。

 『毎日新聞』は敗戦直後から盛んに「皇室ヨイショの基本姿勢」を保持してきた。新聞社としてのそ

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天皇裕仁の敗戦前後史「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」への変身

天皇裕仁の敗戦前後史「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」への変身

 ※-0 天皇裕仁が「敗戦前後史」を,「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」へと変身してきたその生きざまを,客体視して批判的に議論する必要性

 昭和天皇裕仁は第2次世界大戦終了後,「戦犯指定を逃れえた立場」を与えられるなかで,敗戦後の政治過程史において「彼なりに発揮してきた処世術」を記録してきた。その言動などから「政治的含意」として読みとれる人間天皇としての「本

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