小杉 浩文(こっしー)

ホワイトボード・ミーティング®認定講師/PTA会長やおやじの会/地方公務員/ストレング…

小杉 浩文(こっしー)

ホワイトボード・ミーティング®認定講師/PTA会長やおやじの会/地方公務員/ストレングス・ファインダー=学習欲、責任感、達成欲、慎重さ、公平性

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鶴の恩返しとこびとの靴屋

まだ娘が小さい頃、絵本で「鶴の恩返し」と「こびとの靴屋」の2つのお話しを読み聞かせたことがありました。そのストーリーにモヤモヤした気持ちになったのを覚えています。 生成AIのClaude 3(クロード3)で、それぞれの要約と類似点、相違点を調べてみました。こういうとき生成AIは便利です。少し変なところもあるし、私の視点とは異なりますが、そのまま掲載してみましょう。 <鶴の恩返しの要約> 貧しい老夫婦が、川で傷ついた鶴を助けた。後に美しい娘が家に現れ、鶴の恩返しとして織物を作

    • アクセルとブレーキ

      仕事をしていると、アクセルとブレーキを同時に踏むような居心地の悪いことがないでしょうか。 コロナ対策と経済対策の両立もアクセルとブレーキだったことでしょう。 マイナンバーカードの交付についても、国がマイナポイントを付与した際には急速に交付数が拡大し、急加速が必要で、まさにアクセルを踏むべきときでした。しかし、一方で、交付数が急拡大するタイミングでは、すでにカード申請数が激減している状況でもあり、いずれブレーキを踏むタイミングが来る準備も私たちはしなければなりませんでした。

      • ボトルネックはどこですか?

        おやじの会のオンライン読書会で、『ザ・ゴール』(エリヤフ・ゴールドラット著)を取り上げたことがあります。 閉鎖を告げられた工場再建がテーマの本なので、一見、私のような自治体職員の仕事とは関連が少なく思えます。しかし、共感する部分や発見が多く、読書会でも私が多く発言していました。 本書が書いていることを端的に言うと、「いかにボトルネックを解消するか」でした。 マイナンバーカードの交付、臨時特別交付金の給付、繁忙期の対策、窓口での混雑時間帯の解消など、ボトルネックをいかに解消

        • 対象との距離感で気持ちは変わる

          私が運転する車の横を、救急車が追い抜いていきました。これ自体はよくあることです。しかし、特別だったのは、その救急車で母が搬送されていたということです。 先日、母が軽い脳梗塞になりました(幸い軽いものでした)。#7119(救急相談電話)がずっと繋がらず、救急対応ができる病院へ車で運び、診察してもらい、脳梗塞で入院が必要と判明。救急車で他の病院へ搬送されることになりました。私は搬送先の病院を確認し、救急車より先にそちらへ向かいました。救急隊員に「気をつけて」と声をかけられて。

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        記事

          空間を共有する

          岸英光著『エンパワーメント・コミュニケーション』で、コミュニケーションには、 一緒にいる→聴く→話す→調和する→創作する の5つの段階があると分析します。 そしてコミュニケーションがうまくいかないのは、第一段階の「一緒にいる」、つまり空間の共有が欠けているためと指摘します。 以前取り組んだプロジェクトチームで、急遽チームメンバーが増えましたが、執務スペースがなくて、2つのフロアに分かれてしまったことがありました。私は2か所で朝礼をするなどしましたが、やりにくかったのは否めま

          「仮説思考力」を使えていますか?

          細谷功著『地頭力を鍛える』では、地頭力を鍛える基本的な思考力の1つに「仮説思考力」を挙げています。仮説思考力とは、端的に言うと「結論から考える」ということです。 ① いまある情報だけで最も可能性の高い結論(仮説)を想定し、 ② 常にそれを最終目的地として意識して、 ③ 情報の精度を上げながら検証を繰り返して仮説を修正して最終結論に至る と説明しています。 大まかな着地点やゴール感をイメージしながら仕事に取り組むのとそうでないのとでは大きな違いがあるでしょう。 以前に取り組

          「仮説思考力」を使えていますか?

          『葬送のフリーレン』はリフレーミングである

          大好きだったアニメ『葬送のフリーレン』が終わってしまいました(完結はしていないので続編が楽しみ)。 『葬送のフリーレン』は魔王討伐が終わった後から、物語が始まる斬新な設定で話題を呼びました。私自身、現在53歳で、人生のピークを過ぎていると言えるかもしれません。でもピークを過ぎた後の人生も長いですし、とても大事なものです。それを思い起こさせてくれます。 魔法使いの主人公フリーレンは、勇者たちと魔王討伐の旅を終えて凱旋した後、別の仲間たちと2回目の旅をします。フリーレンは、不器

          『葬送のフリーレン』はリフレーミングである

          相手への言葉は自分自身への言葉でもある

          最近、クレーム対応が多くて少し疲弊していました。前向きな改善提案いであればありがたいのですが、自分の組織や自分自身を否定する言葉を延々と聞き続けると少しこたえます。1時間を超えるクレームやときには明らかにこちらを傷つけようという意図で延々と否定的な言葉を投げかけられ続けるのは精神的にキツイです。もちろん、こちらに至らぬ点があるのも事実ですが、相手の希望どおりにならない結果となってしまったのは、相手方と私たちとの共同責任であることも多いのです。そんなとき「この言葉は私に向けたも

          相手への言葉は自分自身への言葉でもある

          ファシリテーターの服を着る

          近年、私と出会った方々は、私のことを穏やかな人間だと思ってくれている人が多いようです。「小杉さんって、怒ることあるんですか?」と質問されることもたびたびあります。ありがたいことです。そういうイメージを持ってくれている方々は、ぜひそのままでいていただき、読むのはここまでで大丈夫です(笑)。 しかし、昔からの私の知り合いは、私が怒りの感情をあらわにするファイターであることを知っています。たとえ上司や立場が上の方であっても間違っていると思えば、率直にモノを申す場面が多々ありました

          ファシリテーターの服を着る

          疑問は早めに共有や解決を

          義務教育学校でPTA会長をしていたとき「PTA運営委員会」を開催しました。先生方と学年委員、本部役員で約100名が集まり、質疑や意見交換、情報交換をしました。学校と保護者のコミュニケーションを深めることを目的としています。全体会と学年ごとの分科会の二部構成にし、全体会では1年から9年の各学年主任が子どもたちの様子をお伝えしました。分科会では、先生を交えて学年ごとにアットホームな雰囲気で気軽なおしゃべりをと企画しました。 分科会で、私は4年生のグループの話を聞いていたのですが、

          疑問は早めに共有や解決を

          外側から市役所を見る

          次女のマイナンバーカードを受け取りに、次女と一緒にプライベートで普段私が勤務している市役所の事務所に行ったことがあります。受付をしてからカードを受け取るまで、市民の立場で待合のソファに座って執務室を眺めていました。 そのとき私の頭に浮かんだのは、「本当に市民になったら執務室に入ることもないんだな。」ということでした。 定年まで退職する予定はありませんが、私もいずれは退職します。この3月に退職して職員でなくなる方々もいらっしゃいます。職員でなくなれば当然、セキュリティエリアで

          外側から市役所を見る

          プロセスを共有することの大切さ

          妻と結婚してもう22年になりますが、失敗したなと思うのは、婚姻届の出し方です。 結婚式当日の早朝に、市役所守衛室の時間外窓口に私がひとりで提出してきました。市役所の職員ですし、手続き的なことは私がやった方がよいと思っていました。私は新居に先に引っ越していましたし、新婦の方が何かと忙しいだろうという配慮でもありました。 しかし、私は後々まで、「本当は一緒に提出に行きたかった」と妻から言われることになります。確かにこのまま順調であれば、婚姻届を提出するというのは、一生に一回切りの

          プロセスを共有することの大切さ

          記憶は呼び起こされて再び意味を持つ

          息子さんが自分の作ったお弁当を家に忘れていってしまった、というエピソードを耳にして、私はいくつかの記憶が呼び起こされました。 1 妻の作ってくれたお弁当を忘れたこと 恥ずかしながら、妻にお弁当を作ってもらいながら、間違えてお昼に仕出し弁当を頼んでしまい、お昼に仕出し弁当を食べ、家に帰る前に公園で妻の弁当を食べ、何食わぬ顔で夕飯も食べたことを思い出しました。 また、妻にお弁当を作ってもらいながら、間違えて別の職員が注文した仕出し弁当を食べ始めてしまい(人のご飯を食べてしまう

          記憶は呼び起こされて再び意味を持つ

          専門用語を当たり前に使っていないか

          サカドウ。ジュウセツ。コウシュク。チャッカ。 何のことかわかるでしょうか? これは最近、私が耳にして、何のことかわからなかった言葉です。 答えは、以下のとおりです。 茶華道。重説(重要事項説明の略)。拘縮(寝たきりなどで筋肉などが伸縮性を失って固くなること)。着荷(荷が到着すること。着火ではありません)。 漢字にしてみると、ある程度理解できるのではないでしょうか。専門用語を使ってしまっているかどうかは、「カタカナにしても相手に伝わるか」が1つの判断基準ではないかと思いました

          専門用語を当たり前に使っていないか

          強みはその人の人生や人間性を現わす

          『葬送のフリーレン』という漫画とアニメにハマっています。漫画もアニメも最新話をチェックしています。 キャラクターを知っている人にしか分からないので恐縮ですが、私はストレングスファインダーが好きなので、「フリーレンの強みは間違いなく『収集心』で、『共感性』が下位だな」「フェルンは『規律性』が上位だろう」「勇者ヒンメルの強みは、『ポジティブ』と『自我』だろう」「ラント(メガネ君)は『慎重さ』が上位」「デンケンは『戦略性』が上位」といった感じで読んだりしています。 さて、ユーベル

          強みはその人の人生や人間性を現わす

          心理的安全性はシナジーを創り出すためにある

          心理的安全性とは、自分の意見や感情を安心して表現できる状態にあるかどうかを示すものです。「組織やチーム全体の成果に向け、率直な意見、素朴な質問、そして違和感の指摘が、いつでも、誰もが気兼ねなく言える」(『心理的安全性のつくりかた』(石井遼介著))状態です。 『7つの習慣』(コヴィー著)の第6の習慣「シナジーを創り出す」を読み返したとき、「これは心理的安全性のことを言っているな」という発見がありました。 「心理的安全性」という概念は、1999年にハーバード大学のビジネススクー

          心理的安全性はシナジーを創り出すためにある