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コマーシャルの幻想性についてのメモ
ある商品についての宣伝、コマーシャルというものは「この商品には買う価値がある」というメッセージである。直接的にせよ、間接的にせよ、逆説的にせよ、とにかく「価値がある」という説得を受け手に呑み込ませたら勝ちとなる。
そして、そのメッセージは「こういう価値がある」「こういう良い事がある」という機能的な説明を、具体的なエピソードの表象に乗せることで呑み込みやすくなっている場合が多い。
問題は、多くのコ
読書メモ:『調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本』
本を買った。
押しかけ、結論引き出し、ヤラセ、疲れさせ、時間の搾取、資料の借りパク、余計なお世話の過剰コミット……
などなど、人文学の野外調査が調べられる側にとってどんな迷惑なことをやらかしうるのか、‘調査地被害’とでも言うべき問題について釘さす本。
学術のフィールドワークに限らず、ひとや場所を訪ねて何かしら取材する仕事に関わってるなら襟をただされるものが拾える内容だった。
今だと例えば、ネ
映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』(1974)視聴メモ
U-NEXTに映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』(1974)の見放題があったので見た。
土星からやってきて黒人市民を理想の星へ移住させようとする宇宙の大使を音楽家にして思想家のサン・ラが演じる。
宇宙の暗闇の黒イコール黒人の黒。この世界の営みは音楽であり人間はそれを奏でるための楽器。音楽は強大なエネルギーなので人や物を物理的に吹っ飛ばしたり、UFOを動かす燃料にもなる……などの超現