落合陽一

メディアアーティストで光や音や物性や計算機メディアの研究をしているような感覚的物書きで…

落合陽一

メディアアーティストで光や音や物性や計算機メディアの研究をしているような感覚的物書きで博士持ちのスナップ写真家です.多様性社会を目指す波動使いの准教授.noteは作家としての個人的な発信です.ご連絡はリンク先のお問い合わせまで. https://yoichiochiai.com

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  • 落合陽一の見ている風景と考えていること

    落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で月25回くらい更新しています)

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    魔法の世紀

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    デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

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落合陽一が何者かわからないときに読むnote(無料配信)

落合陽一です.色々やっていると言われても,実は僕個人としては色々やってるつもりはなくて,何かで紹介されるとき毎回肩書きに「メディアアーティスト」と答えるように,…

落合陽一
4年前
2,550

ベネチアビエンナーレ,ギルティ多毛作が溢れ出す

植民地のようなアクション,贖罪と懺悔,そしてそのアセット化. ギルティ多毛作というべきアートの現場は今日も元気である.貴族のインスタを積み立てるルネサンス期絵画…

落合陽一
3日前
62

計算機自然について考え続けて早9年.

2年前のことになる。日本フィルハーモニー交響楽団とのプロジェクトを毎年やっているのだけれど、その「遍在する音楽会」と名付けた2022年のプロジェクトでジョン・ケージ…

落合陽一
9日前
66

55年後、我々は計算機自然の濁流の中にいる。生命は拡張され,彫刻は変容する。太陽の「烏」から「鏡」へのモチーフの継承は、質…

というわけで万博1年前です.シグネチャーパビリオンの発表もあり今日は発表会.映像をまず見てね.

落合陽一
2週間前
99

幽体共鳴する空性の桜:ライブ編III

というわけでIII

落合陽一
3週間前
33

幽体共鳴する空性の桜:ライブ編Ⅱ

良きタイミングで始めてくださいー,からはいわかりましたー.からの というわけでアーカイブ動画をシェアです.

落合陽一
3週間前
40

デジタル,古楽器、千利休。

落合陽一
3週間前
49

幽体共鳴する空性の桜:ライブ編

すごいたくさんの皆様にお越しいただきありがとうございました.またやりましょう.

落合陽一
3週間前
52

3Dで振り返る幽体共鳴する空性の桜

渋谷の展示は終わってしまいましたが,ライブの動画の共有などしようと思います!

落合陽一
3週間前
52

Tara号日記 10日目 船の揺れと丘の揺れ

いよいよ陸地へ戻る日が来た.やっぱ船でみんなで過ごすことはグルーヴ作りなのかもしれない. もしデジタルネイチャーがディストピアだったとして,残った人類は何すると…

落合陽一
1か月前
69

Tara号日記 9日目 鼓膜で感じるよりも周波数の低い揺れで

デジタル情報はエーテルのように空間に満ち溢れているというのに空間自体のゆったりとした変動を感じることはないし,イルカと違って我々は寝言を共有する人類でもない.夢…

落合陽一
1か月前
52

Tara号日記 8日目 環境と道具 

人類の進化の長い物語には、道具の創造と使用が絡んでいる。初歩的な石器から産業革命を推進する複雑な機械に至るまで、道具は我々の文明を形成する上で重要な役割を果たし…

落合陽一
1か月前
61
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Tara号日記7日目 三項循環巡るデジタルネイチャー

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落合陽一
1か月前
43

Tara号日記 6日目 ハクジラマタギドライブ

海洋調査船に乗って6日目,ハクジラと会えるかなぁと思っていたらイルカさんにあったと思う.何言ってるかわかんないところが人間よりも信用できる.伝わらないLLM同士の会…

落合陽一
1か月前
59

Tara号日記 5日目 Digital Nature -1.0

Tara号の研究者と論文の話を直接したりしていたら随分と楽しくなってきた.10日しかいないけどこれがサバティカル感あるのである.私は意外と吸収するのと手を動かすのが早…

落合陽一
1か月前
55

TARA号日記4日目

船酔いに慣れるには36時間(元々弱くはないので気持ち悪くなったりはしないがスーパー快調になるまでの慣れる期間としよう),頭が違うモードに入るには96時間.96時間も休…

落合陽一
1か月前
50
落合陽一が何者かわからないときに読むnote(無料配信)

落合陽一が何者かわからないときに読むnote(無料配信)

落合陽一です.色々やっていると言われても,実は僕個人としては色々やってるつもりはなくて,何かで紹介されるとき毎回肩書きに「メディアアーティスト」と答えるように,基本的には広義のメディアアートを愛する32歳で,全てはその派生で生まれてきたものであることはずっと変わっていません.

この記事は,目次的には個人(作家)としての落合陽一,大学教員としての落合陽一,会社経営者としての落合陽一,研究プロジェク

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ベネチアビエンナーレ,ギルティ多毛作が溢れ出す

ベネチアビエンナーレ,ギルティ多毛作が溢れ出す

植民地のようなアクション,贖罪と懺悔,そしてそのアセット化.

ギルティ多毛作というべきアートの現場は今日も元気である.貴族のインスタを積み立てるルネサンス期絵画,貴族の推し活宗教画,貴族の石積立貯金教会.最近積み立てられているのは犯罪と贖罪と懺悔の物質化である.

カウンターカルチャーや反体制アートとその出自をどう分けるかが問題であるが,シャルジャビエンナーレのときに感じなかった「多毛作感」がベ

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計算機自然について考え続けて早9年.

計算機自然について考え続けて早9年.

2年前のことになる。日本フィルハーモニー交響楽団とのプロジェクトを毎年やっているのだけれど、その「遍在する音楽会」と名付けた2022年のプロジェクトでジョン・ケージのミュージサーカスを中心として音楽会を構成した。そのときにリサーチしている中でジョン・ケージの面白い言葉を見つけた。

幽体共鳴する空性の桜:ライブ編Ⅱ

幽体共鳴する空性の桜:ライブ編Ⅱ

良きタイミングで始めてくださいー,からはいわかりましたー.からの

というわけでアーカイブ動画をシェアです.

幽体共鳴する空性の桜:ライブ編

幽体共鳴する空性の桜:ライブ編

すごいたくさんの皆様にお越しいただきありがとうございました.またやりましょう.

3Dで振り返る幽体共鳴する空性の桜

3Dで振り返る幽体共鳴する空性の桜

渋谷の展示は終わってしまいましたが,ライブの動画の共有などしようと思います!

Tara号日記 10日目 船の揺れと丘の揺れ

Tara号日記 10日目 船の揺れと丘の揺れ

いよいよ陸地へ戻る日が来た.やっぱ船でみんなで過ごすことはグルーヴ作りなのかもしれない.

もしデジタルネイチャーがディストピアだったとして,残った人類は何すると思う? という話をしながら過ごす.私は人類が最後になったらそれでも海洋調査をしているんではないかと思っている.機械が人類を滅亡させる未来は古いディストピアで,人類は数を減らしていって,自滅していく中,機械は能力をものすごく向上させていって

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Tara号日記 9日目 鼓膜で感じるよりも周波数の低い揺れで

Tara号日記 9日目 鼓膜で感じるよりも周波数の低い揺れで

デジタル情報はエーテルのように空間に満ち溢れているというのに空間自体のゆったりとした変動を感じることはないし,イルカと違って我々は寝言を共有する人類でもない.夢を共有すると同じ夢を見るようになるだろうか.

道具をたくさん持っていても使わなければしょうがない.使いこなせるよく使う道具が増えることはいいことだ.そして毎日新しい道具の使い方を覚えることも新しい原理を学ぶことも良いことだ.そして新しい道

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Tara号日記 8日目 環境と道具 

Tara号日記 8日目 環境と道具 

人類の進化の長い物語には、道具の創造と使用が絡んでいる。初歩的な石器から産業革命を推進する複雑な機械に至るまで、道具は我々の文明を形成する上で重要な役割を果たしてきた。コンピュータサイエンスの出現は、伝統的な道具作りを超えるパラダイムシフトを意味し、計算中心で自然を解釈し直すことで生まれる自然の姿、いわば質量のある自然と質量のない自然の渾然一体となった新たな自然像「コンピューテーショナル・ネイチャ

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Tara号日記 6日目 ハクジラマタギドライブ

Tara号日記 6日目 ハクジラマタギドライブ

海洋調査船に乗って6日目,ハクジラと会えるかなぁと思っていたらイルカさんにあったと思う.何言ってるかわかんないところが人間よりも信用できる.伝わらないLLM同士の会話が面白い.

わたしは人間LLMとしてヘッドフォンをつけて笛を拭き続ける仕事をしている.たまに誘われて問答に来る海中の音がある.多分ハクジラだ.

Tara号日記 5日目 Digital Nature -1.0

Tara号日記 5日目 Digital Nature -1.0

Tara号の研究者と論文の話を直接したりしていたら随分と楽しくなってきた.10日しかいないけどこれがサバティカル感あるのである.私は意外と吸収するのと手を動かすのが早いので毎年サバティカルがあっていいのだと思ってきた.メタゲノム解析の考え方がデジタルネイチャーにどう影響するかを考えながら新しい研究テーマを探っている.

タラゴジラ・マルチオミックス解析

TARA号日記4日目

TARA号日記4日目

船酔いに慣れるには36時間(元々弱くはないので気持ち悪くなったりはしないがスーパー快調になるまでの慣れる期間としよう),頭が違うモードに入るには96時間.96時間も休み(一日2−3個しかミーティングのない日)が続くと人間違うモードになってくる.コロナかかってるときも入院してるときももっと色々あったのでこの状態は10年ぶりである.

6年越しのラブレターをもらったあたりから.