小笠原鳥類(生物多様性と現代詩)

本『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)を、吉岡実の詩を読んで、書きました …

小笠原鳥類(生物多様性と現代詩)

本『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)を、吉岡実の詩を読んで、書きました ブログは https://tomo-dati.jugem.jp/

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雑誌と本(2024年5月19日)

「BRUTUS」No.1008、2024年6月1日号(5月15日発売)、特集「一行だけで。」 34ページで、入沢康夫の詩について書いています ウェブマガジン「週刊俳句」第891号(2024年5…

口絵

筑摩書房の1970年代、全3巻の『ネルヴァル全集』(そのあと、新版の全6巻の全集も、筑摩から)。装幀が、この全集の監修の1人でもある渡辺一夫で、函から出すと、表紙が、…

「めまぐるしく変化する無数の輝き」

ネルヴァル「オーレリア」(稲生永訳。中央公論社の「新集 世界の文学」第8巻『ネルヴァル ボードレール』1970、207~285ページ)。214ページ、「――人間が、空中を苦し…

訳注

ネルヴァル『火の娘たち』(中村真一郎・入沢康夫訳、ちくま文庫、2003)には、「幻想詩篇」も。その詩の1つ、最初の「廃嫡者〔3文字にルビ エル・デスデイシヤドー〕」(…

版画と博物誌

澁澤龍彥『幻想博物誌』(河出文庫、1983)、文章の1つ「犀の図」(19~26ページ)。「デューラーは、もちろん実物を見たわけではなく、ポルトガルの無名の画家がスケッチ…

自画像

講談社の「最新保存版 週刊 世界の美術館」NO.40「アルテ・ピナコテーク」(2009)、表紙がデューラー「自画像」(1500年)、まじめなデューラーの言葉「ただ真実のみが永…

本と雑誌(2024年5月18日)

短歌アンソロジー『チャリティー百人一首』(胎動LABEL/胎動短歌会、2024) 短歌を1つ書いています 胎動短歌会 音楽ナタリーの記事 それから、「BRUTUS」No.1008、2024…

ウサギと芝草

『ブリタニカ国際大百科事典』第10巻(ティビーエス・ブリタニカ、1973)、「水彩画」483~487ページ(Winslow AmesとAdolf Arthur Dehnが文章を書いている。黒江光彦訳)…

雑誌と本(2024年5月16日)

「BRUTUS」No.1008、2024年6月1日号(5月15日発売)、特集「一行だけで。」 34ページで、入沢康夫の詩について書いています それから、小笠原鳥類『吉岡実を読め!』(ラ…

順番

『ブリタニカ国際大百科事典』の「小項目事典」第4巻(ティビーエス・ブリタニカ、1974)、「デューラー」596ページ。1500年の自画像を、写真で、見ることができる。1490年…

ドーヴァー

Dover (ドーヴァー出版)の、デューラーの版画の本が、木版画の全集は『The Complete Woodcuts of Albrecht Dürer』。全集から選んだ木版画の本が『Great Woodcuts of Al…

要説

社会思想社の現代教養文庫、坂崎乙郎・野村太郎共編『年表要説 西洋の美術』(1968)、「デューラーと版画」について、浜谷勝也が書いている(115~116ページ)。デューラ…

怪物を描いている

倉本四郎『怪物の王国』(筑摩書房、「ちくまプリマーブックス」の1冊、1988)、怪物を描いている絵の話が多い。文章の1つ「竜〔ルビ りゆう〕のすみかは太古の森ふかく」…

あやしげ

J・K・ユイスマンス『さかしま』(澁澤龍彥訳、河出文庫、2002)、91~92ページ、ロドルフ・ブレスダンが描いた、細かいものたちが、びっしり描かれている版画が登場してき…

野兎

新潮美術文庫、第6巻『デューラー』(1975)。版画は、いくつかが、小さく印刷されていて、しかし、小さすぎるので、版画を見る本であるとは、言えない。もっと大きく印刷…

大喜び

高校の美術の教科書、『美術・その精神と表現』(現代美術社、1994)。安野光雅の文章「遠近法の話」(29ページ)。「デューラーは、遠近法に則した画面に、不思議な実在感…

雑誌と本(2024年5月19日)

雑誌と本(2024年5月19日)

「BRUTUS」No.1008、2024年6月1日号(5月15日発売)、特集「一行だけで。」
34ページで、入沢康夫の詩について書いています

ウェブマガジン「週刊俳句」第891号(2024年5月19日)
「まだ多くの謎に包まれている」、「BRUTUS」No.1008について書いています。

短歌アンソロジー『チャリティー百人一首』(胎動LABEL/胎動短歌会、2024)
短歌を1つ書いています

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口絵

口絵

筑摩書房の1970年代、全3巻の『ネルヴァル全集』(そのあと、新版の全6巻の全集も、筑摩から)。装幀が、この全集の監修の1人でもある渡辺一夫で、函から出すと、表紙が、暗い、落ち着いている赤(そこに、題名と、ネルヴァルのサインが、金色)。『ネルヴァル全集Ⅰ』(1975)の口絵の1つが「アルブレヒト・デューラー「メレンコリア」」。「口絵解説」(稲生永・井村実名子、429~432ページ)、この絵について

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「めまぐるしく変化する無数の輝き」

「めまぐるしく変化する無数の輝き」

ネルヴァル「オーレリア」(稲生永訳。中央公論社の「新集 世界の文学」第8巻『ネルヴァル ボードレール』1970、207~285ページ)。214ページ、「――人間が、空中を苦しげに飛び、まるで厚い雲の中でもがいているようであった。」「一瞬私はその姿を凝視した。」その人は「真紅に彩られ、その両の翼は、めまぐるしく変化する無数の輝きを帯びていた。古代襞〔1字ルビ ひだ〕のついた長い衣を身にまとったこの人

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訳注

訳注

ネルヴァル『火の娘たち』(中村真一郎・入沢康夫訳、ちくま文庫、2003)には、「幻想詩篇」も。その詩の1つ、最初の「廃嫡者〔3文字にルビ エル・デスデイシヤドー〕」(中村・入沢共訳、450~451ページ。もとの詩も読める)についての「解題・訳注」(入沢康夫、493~499ページ)、この詩の第4行について「これが、アルブレヒト・デューラーの銅版画「メレンコリア」と、そこに描かれた黒い天体を指すイメー

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版画と博物誌

版画と博物誌

澁澤龍彥『幻想博物誌』(河出文庫、1983)、文章の1つ「犀の図」(19~26ページ)。「デューラーは、もちろん実物を見たわけではなく、ポルトガルの無名の画家がスケッチしたものを、そのまま精密に木版画として再現したのである。」「もちろん、現実の犀には、アジア産であれアフリカ産であれ、こんな余分な角があるはずはない。」そして、版画の「デューラーの犀の図」を、23ページで、見ることができる。

自画像

自画像

講談社の「最新保存版 週刊 世界の美術館」NO.40「アルテ・ピナコテーク」(2009)、表紙がデューラー「自画像」(1500年)、まじめなデューラーの言葉「ただ真実のみが永遠に残る。」(自画像が語っているように、表紙に引用されている)。他の画家たちの絵もあるが、デューラーの絵が多い1冊(版画は少ない)。水彩の「野兎」(31ページ)がある

本と雑誌(2024年5月18日)

本と雑誌(2024年5月18日)

短歌アンソロジー『チャリティー百人一首』(胎動LABEL/胎動短歌会、2024)
短歌を1つ書いています

胎動短歌会

音楽ナタリーの記事

それから、「BRUTUS」No.1008、2024年6月1日号(5月15日発売)、特集「一行だけで。」
34ページで、入沢康夫の詩について書いています

それから、小笠原鳥類『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)
吉岡実の詩を読んで、書きました

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ウサギと芝草

ウサギと芝草

『ブリタニカ国際大百科事典』第10巻(ティビーエス・ブリタニカ、1973)、「水彩画」483~487ページ(Winslow AmesとAdolf Arthur Dehnが文章を書いている。黒江光彦訳)。484ページと485ページの間に、たくさんの人の水彩画を、カラーで見ることができる6つのページ(Ⅰ~Ⅵ)。483ページ、デューラーと水彩画についての解説、「代表的な作品」の1つが『野ウサギ』であると

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雑誌と本(2024年5月16日)

雑誌と本(2024年5月16日)

「BRUTUS」No.1008、2024年6月1日号(5月15日発売)、特集「一行だけで。」
34ページで、入沢康夫の詩について書いています

それから、小笠原鳥類『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)
吉岡実の詩を読んで、書きました

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七月堂古書部で新本を

順番

順番

『ブリタニカ国際大百科事典』の「小項目事典」第4巻(ティビーエス・ブリタニカ、1974)、「デューラー」596ページ。1500年の自画像を、写真で、見ることができる。1490年代に「木版の制作に励む。」それから「銅版画を試みはじめる。」木版画それから銅版画

ドーヴァー

ドーヴァー

Dover (ドーヴァー出版)の、デューラーの版画の本が、木版画の全集は『The Complete Woodcuts of Albrecht Dürer』。全集から選んだ木版画の本が『Great Woodcuts of Albrecht Dürer』。銅版画の全集は『The Complete Engravings, Etchings & Drypoints of Albrecht Dürer』。そ

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要説

要説

社会思想社の現代教養文庫、坂崎乙郎・野村太郎共編『年表要説 西洋の美術』(1968)、「デューラーと版画」について、浜谷勝也が書いている(115~116ページ)。デューラーは「多くの業績を版画の歴史上に残している。」この本には「人名索引」(この本は、ほとんどのページが、ほとんど縦書きだが、この索引は横書きで、本の後ろから313~301ページ)があって、デューラー(この索引の308ページ)が、どのペ

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怪物を描いている

怪物を描いている

倉本四郎『怪物の王国』(筑摩書房、「ちくまプリマーブックス」の1冊、1988)、怪物を描いている絵の話が多い。文章の1つ「竜〔ルビ りゆう〕のすみかは太古の森ふかく」(20~23ページ)。「森のかなた」に城があって、「デューラーは、その情景を描〔ルビ えが〕いてみせた。そこでは、城へむかう騎士のゆくてに、怪物〔ルビ かいぶつ〕たちが立ちふさがっている。」この文の下に、デューラーの版画

あやしげ

あやしげ

J・K・ユイスマンス『さかしま』(澁澤龍彥訳、河出文庫、2002)、91~92ページ、ロドルフ・ブレスダンが描いた、細かいものたちが、びっしり描かれている版画が登場してきて、フクロウやミミズクなど鳥たちもいて、「あやしげなアルブレヒト・デューラーの絵でもあるかのようだった。」あやしげな絵でなければならない

野兎

野兎

新潮美術文庫、第6巻『デューラー』(1975)。版画は、いくつかが、小さく印刷されていて、しかし、小さすぎるので、版画を見る本であるとは、言えない。もっと大きく印刷されている油彩を、多く見ることが、できる。油彩と同じような大きさで、印刷されている水彩が、いくつか――「野兎」が、いる。

大喜び

大喜び

高校の美術の教科書、『美術・その精神と表現』(現代美術社、1994)。安野光雅の文章「遠近法の話」(29ページ)。「デューラーは、遠近法に則した画面に、不思議な実在感があることをまのあたりにしてきっと大喜びしたに違いな」い。このページの、文章の上に、デューラーの木版画「リュートの素描家(遠近法の実施例・測量教程より)」、楽器を描いている。楽器は、音を出さなくても、見るだけでも、大喜び