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『酔っぱライジング』Nintendo Switchにはまだ可能性がある!孤高のゲームコントローラークリエイター・宮澤卓宏氏の最新作は、Switchの能力を引き出す一作【東京ゲームダンジョン5】
東京ゲームダンジョン5に出展された、Switch用ゲーム『酔っ払いジング』はふざけたゲームである。「プレイヤーが実際に酔っ払いの千鳥足の動きをする間スーパーヒーローになる。そのヒーローの力で電撃を回避したり敵を吹っ飛ばしたりしてステージクリアだ」というゲームである。でもこれがSwitchに出てきたいることに、まず一笑いするまえに感動があった。 先日、任天堂の公式Twitterより、同社の代表取締役社長を務める古川俊太郎氏の名義でNintendo Switchの後継機種に関す
なんか、みんな、敗北してしまったね。そして、生き残りビトとは、ぜんぜん気の合う気がしないよ【PAUSE, RESUME #2】
6行ずつ文章を綴ります。 いくつかのスクリーンショットを置きます。 新たなるゲーム実況であり、 新たなるゲームレビューの形なのです。 いいえ、そんな大言壮語は、持ち合わせてはいません。 ただ、こんな感情を写したくなっただけです。 企画・執筆 / 若葉庭 編集・ヘッダーデザイン / 葛西祝 駅では、誰かの背中を見ながら、歩いてる。いつも。 まあ、ながらスマホも、まぁ誰かの背中みたいなものだしね。 思考は、あーあ、とことん奪われてしまったなぁ。 もはや、わたし
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▼日常▼膨大な数があるシミュレーターの世界には、なんと電子レンジでマカロニが温められる2分半をただ待つシミュレーターもある。『microwave simulator』【月の裏側のビデオゲーム】
▲シーズンテーマ『日常』に参加しているテキストです 多種多様な要素から構成されるビデオゲームを「時間の体験」という尺度から捉えた際、ある種の極北とも呼べる作品がいくつか存在する。最低限のインタラクティブ性は担保しつつ、プレイヤーが操作可能なインタラクションを「電子レンジのボタンを押す」一点に絞った『microwave simulator』も、そんなゲームのひとつだ。 冷凍食品を温める間の2分半を眺めて過ごす行為がゲームプレイの大部分を占める本作は、長大なボリュームやリッチ
有料300▽NEWS▽近藤銀河氏の『フェミニスト、ゲームやってる』が5月24日に発売開始。『The Last of Us Part II』などの大作から、『アンパッキング』などインディーゲームシーンのタイトルを、過去にない論点で批評する一冊
近藤銀河さんのゲーム評論集『フェミニスト、ゲームやってる』が5月24日、晶文社から刊行されます。本書は先日、惜しまれながら閉鎖されたWebマガジン「wezzy」にて、ゲームに伏流するフェミニズム性やクィアネスをすくい上げてきた連載が書籍としてまとまったもの。 執筆 / 鳥の王国 編集・記事タイトル / 葛西祝 本書は『The Last of Us Part II』や『アサシン クリード オデッセイ』などのAAAの話題となった大作のほか、『アンパッキング』のようなインディー
▽NEWS▽仏教SFアクションRPG『悟遊戯 OHENRO 88』開発開始。人類が絶滅した西暦56億年の世界で、「仏」のNFTデータを集める長い旅の背景を、クリエイターのたかくらかずき氏にちょっと聞いた。
ピクセルアートを中核とする現代美術家・たかくらかずき氏が新作のビデオゲーム『悟遊戯 OHENRO 88』の開発を発表した。人類が死滅した地球上で、ロボットとデータだけが残るなか、かつて人間の一部が信奉していた仏教の世界を旅するアクションRPGとのことだ。 いまやピクセルアートはどこもかしこも飽きるくらいにあふれかえっているし、TVCMでも90年代のアーケードやアクションを元にした映像が腐るほどある。そんな中、たかくら氏のコマーシャルワークやファインアートの作品が異質なのはピ
『MapFriend』はGoogleストリートビューのいびつな風景が持つ恐ろしさを確認させる、批評的な短編ホラーADV。【月の裏側のビデオゲーム】
いまやGoogleマップは生活や仕事に欠かせないものだ。特にストリートビュー機能は行先を事前に確認するときに重宝している。東京のおいしいカレー屋のチェックから、ベルリンの旅行前に興味深いストリートアート美術館の場所を見ておくところまで頻繁に使っている。 ストリートビューは現実をシミュレーションしたマップとして優れているが、よく見ると違和感があるものを映し出してもいる。地球上の都市部のほとんどを、気づかないうちに路地裏まで360度カメラが撮影し、マップの情報にしている事実もそ
有料300英語圏を席巻するゲームエンジン「bitsy」のシーンについて——まるで日記や詩を作るみたいに、ゲームを作れるゲームエンジン
シーズンテーマ『日常』で特集しているテキストです bitsyとは、ミニマルなゲームエンジンです。ブラウザ上で動作し、プログラミングの知識もいらず、シンプルな操作でゲームを作れることを特徴としています。bitsyは開発の手軽さから、このエンジンのコミュニティが築かれていることも大きな特徴ですし、決められた期間にゲームを作って持ち寄るゲームジャムにおいてもしばしば利用されています。この記事では、bitsyを使って作られたゲームを「日常」というテーマからいくつか紹介します。 執
有料300▼日常▼ADHD当事者が生きる世界を、ゲームプレイすることで体験する『ADHDventure』【月の裏側のビデオゲーム】
▲シーズンテーマ『日常』に参加しているテキストです 発達障害の一種であるADHD(注意欠如・多動症)の当事者が生きる世界とは、果たしてどのようなものなのだろうか。『ADHDventure』は、言葉では伝えづらいそうした多様な脳とともにある人々の日常を、ミニゲーム形式のさまざまなタスクに取り組むことで体験するシミュレーションゲームだ。 本作はitch.ioの公式ページからウェブブラウザでプレイでき、クリアまでの時間は10〜15分ほど。日本語への翻訳には対応していないものの、
有料300▼日常▼ 謎の痛みの原因をいくら医者に聞いても診てもらえない……クリエイター・npckc氏の実話からゲームデザインされた難病診断ライフシム『気のせいだ』
シーズンテーマ『日常』で特集しているテキストです 『気のせいだ(原題:you're just imagining it)』は心をかき乱される一作である。というのも、僕自身が昨年2023年に、本作のクリエイターであるnpckcさんとゲームイベントなどでお話させていただくことが多かったからだ。 npckcさんはさまざまなジェンダーアイデンティティを持つ主人公を描いた『A YEAR OF SPRINGS』や、特殊な開放で切り抜けるホラーの『a pet shop after da
▼日常▼ ベトナムの旧正月で、家族が集まる前に料理を作らなきゃ。ローファイな絵柄で描かれる、新年に向けて料理を作る『TET』【月の裏側のビデオゲーム】
●シーズンテーマ『日常』で特集しているタイトルです 年末年始は好きだ。長く積もった澱を洗い落とすような気持ちになるから。年が変わるめでたい日は、おそらく世界のどの国も変わらないものだろう。 ただ年が変わるその日の風景は、国ごとにまったく歴史や文化は違うので日本とは程遠いことも多い。その違いは食事によく現れている。韓国や台湾などアジア諸国は文化的に近いものがあるが、新年の食卓に並ぶ食べ物はおせちやお雑煮の並ぶ僕の国とは距離がある。 こと、ベトナムにおける旧正月に関してはさ
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