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すてきだなぁ!

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かいちょーさんの心の栄養になった記事をご紹介していきますね。
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石に浮かぶ世界

家族が寝静まった夜の作業場にひとり。

雨音を聴きながら仕事をしていると、世界が5ミリほど地滑りを起こしたような感覚に陥ることがある。

上を向く。集中しすぎた。
ついさっきまでいた世界と、顔を上げた今が僅かにダブりながら、別々の世界を進む。

絵を描いた上に、方解石を置いたときみたいだ。
下にある絵と石に浮かぶ絵、一つしかないはずのものが一部だけ離脱したような、不思議な世界。

今の私は本当に、

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人生時計~今この瞬間、同じ時を過ごせているということ~

人生時計~今この瞬間、同じ時を過ごせているということ~

以前友人から“人生時計”の話を聞いた。
何だか急に思い出したので、つらつらと思ったことを書いてみます^^

人生を1日に例えたとしたら、今自分は何時にいるのか。

平均寿命(女性→87歳、男性→81歳)を24時とすると・・・

女性:今の年齢÷87×24=今の時間
男性:今の年齢÷81×24=今の時間

30代後半の私は10時半くらい。

まだ午前中じゃん!!
お昼ご飯も食べていない。
今日これか

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辛い時はとにかく何かに没頭している。

辛い時はとにかく何かに没頭している。

オードリーの若林が、「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」そんな言葉を言ってるのは、有名な話なのか?

私なんかは昨日知ったんだけど笑

これ、めっちゃわかる!わかりみが深すぎた!

これだけ有名な人が言ってくれると、ほんと説得力ある言葉だわ。

私も、ネガティブやん。

そりゃ〜考えてみてくださいな。子どもが不登校になって、引きこもってるわけよ。当たり前やけど、こっちかてネガティブに

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キーホルダー

キーホルダー

 母は3年前に亡くなった。

 実家で遺品の整理をしていると、母の財布の中から古いキーホルダーが出てきた。
 直径1センチほどの太鼓型のキーホルダー。その片面には華厳の滝が、反対側には陽明門が描かれている。
 それは今から50年ほど前、私が小学校6年生のとき、日光へ修学旅行に行った際のお土産として母に渡したものだった。
 キーホルダーの中には小さな鈴が入っていて、叩くと音が鳴った。

 小さい頃は

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3代目!!!

3代目!!!

どうも!おっちょこちょいで有名な40代おばさんです…
写真に刻まれた三代目がお見えになられますでしょうか?
私は三代目 J Soul Brothersのフアンではありません。
ワルなかっこいい若者よりも眼鏡で銀髪のおじさんの方が好みなおばさんです。(なんの話だいよ)

大切な物への緊張感写真は小樽ガラスで作られた酒器です。お猪口ですね素敵でしょ?
小樽はガラスで有名な街ですが何故でしょう?
古くか

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おにぎり3つ

おにぎり3つ

ゴールデンウィークに、次男が同級会で帰省した。

新幹線の駅まで友達が迎えに行ってくれて、荷物を置くと、風のように出かけ、深夜に帰ってきて、朝、自分の好きなように冷蔵庫を漁って、木の芽を生卵で山盛り食べて、また布団に潜ってしっかり寝ていた。

お昼だよーと起こさなかった。好きなだけ寝て、好きなようにして帰ればよい。

15時ごろ起きてきて、夕方は早めにバーベキューをして、肉を食べてから帰る予定にし

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つよくはなれない

つよくはなれない

毎日さんぽをしている。

今日もする予定ではある。

さんぽをしながら色々と考えている。

過去のことを思い出す。

中学生の頃。
仲良くしていた人に「なんであの子と仲良くするの?」と言われた。
あの子とは。
隣のクラスの立田さん(仮名)
立田さんは女の子で、体型はふくよか。
髪の毛は天然パーマで毛量が多く、肌はつやつやぷっくりしていた。細い目を細めて、にっかりと笑顔を作るのが印象的だった。

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小学校5年生の娘は大人顔負けの『凄腕交渉人』

小学校5年生の娘は大人顔負けの『凄腕交渉人』

昨日、小学校5年生になる
長女の娘が嫁に送ってきた
LINEのメッセージです。

うちの娘は小学校5年生にして、
驚くような語り口で
いつも、僕ら親に交渉を挑んでくる。
相手がどうやっても
断われない、断わりづらい
状況にどんどん、追い込んでくる。
小学生のくせに必要な情報を
ネット上から探し出してきて、
冷静に交渉してくるから恐ろしい。

『相手に何かを提案する時は
自分の都合や希望だけを伝える

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No.1224 Oneゲス運動!?

No.1224 Oneゲス運動!?

その奇抜な発想に酔ってしまいました。

先日のサンドイッチマンの「病院ラジオ」(4月29日・月曜日)は、福岡のがん専門病院から生放送されました。どの患者さんのお話も胸にグッときて身動きできませんでしたが、中でも心に突き刺さったのは、大腸がんにかかった47歳の女性のお話でした。

11年前に夫をクモ膜下出血で突然亡くしてしまったこの女性は、
「子供2人を抱え、一生懸命頑張って生きていたら、何があ

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「おはよう、私」②(短編連作小説 & 音楽)第2話

「おはよう、私」②(短編連作小説 & 音楽)第2話

前回のお話しはこちら ↓

第2話・葵

 朝。
 アラームの音が意識に届く。

 細く開いたカーテンの隙間から、細い光がこぼれている。
 ああよかった今日はいい天気なんだなと、まだ半分眠りの中にいる頭で反射的に考える。

* * * *

 昨日の朝は雨だった。

 雨の日は、子どもを保育園に送るのにいつもより時間がかかる。
 レインコートを着こみ、自転車の後ろに乗せた子どもに椅子ごとすっぽり

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人の幸せを願える私ってめちゃくちゃ性格がいいと思っていたが…。

人の幸せを願える私ってめちゃくちゃ性格がいいと思っていたが…。

他人と話しているときに、よく感じるジレンマがある。

「どこか行ってきて楽しかったとか、面白い体験をしたとか、そういう話を遠慮せずにもっと自慢してくれたらいいのに」

というものだ。

先日、ご近所のママ友とばったり会い、少し話したときに、
「平日に3日間ディズニーランドに行ってきた」と聞いた。

「マジ!すごいね!3日間も!話聞きたいわ…!!」という反応をしたが、
楽しかったよ~!という笑顔を見

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息子はやっぱりおもろいオカンが好きらしい

息子はやっぱりおもろいオカンが好きらしい

ここ最近また息子の本心を聞くことに成功した。

学校を休んで、好き放題You Tubeを見ても、Netflixを見ても、ゲームをしても、心は苦しい。

それがわかっただけでも、不登校をした甲斐がある。これもまた、経験しないとわからないことだ。

休んでも、学校へ行くのも苦しい。

だったら、どうすればいいのか?わからないから苦しいんだろう。

あれも嫌。
これするのも、なんか嫌。
親に言われること

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noteが10周年をむかえました。

noteが10周年をむかえました。

noteは2014年の4月7日にサービスを開始しました。

本当に多くの人に使っていただいていて、関わってくださったすべてのみなさん感謝しています。ありがとうございます。現在のユーザーID数は700万超、投稿された記事の数も4000万を超えています(くわしい数字は近日中に発表します)。

この機会に、あらためてなぜこのサービスをつくろうと思ったのかを書いてみます。

ぼくはもともと出版社で編集者を

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お小遣いをもらうのは期限があった-すずころ日和 祖父母-

お小遣いをもらうのは期限があった-すずころ日和 祖父母-

こんにちは、皐月です。

以前、こちらの青砥さんの記事を拝見して思い出したことを。

母方の祖父母との思い出。

祖母は気難しく、小さい頃はとてもおっかなかった。遊びに行っても笑顔をみたことがなく、「ようきたな」と言うと台所に引っ込んでいく。
祖父は反対にとても優しかった。いつも笑顔で迎えてくれて、甘いものが大好き。

小学生の時、従兄弟同士でお泊まりをした時も食事と布団は用意してくれるが、相手を

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