UNWIND&KOMOREBI

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UNWIND&KOMOREBIでは 暖かな光と自然の輝きのなかで リラックスした笑顔や暮らしを豊かに照らす「ライフキュレーション」(自作造語)をモットーに 小説やエッセイ 詩を掲載しています (御室文美子)    ※投稿文の著作権は作者です。無断の転用は禁止です。

マガジン

  • 詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

    複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います

  • 御室文美子のこもれび生活

    小さな光をあつめて あふれるような輝きに満たされるように こもれび生活も ちいさな小さな暮らしの工夫が 人生を満たしていきます

  • 回想旅シリーズ

    回想することは、心と身体に癒しや元気を与えてくれます。 回想旅に出かけてみましょう。

  • 文美子のLeave memories message(終活)

  • 小説「無花果の花」 御室文美子

記事一覧

詩ことばの森(177)「空色の花」

空色の花 街をさまよい 小さな花屋をみつけた 店先には小さな花が並んでいた 悲しみの花をひとつ 僕は手にした 花の色は青く澄んでいて 丘の上から ひとりで見た 夕暮…

UNWIND&KOMOREBI
8時間前
21

なつの涼み② カラスの騒ぎ

「カラスの攻撃性」を耳にする機会が増えている気がします。 以前に秋の彩り㉕ 「お騒がせカラスのコミュニケーション」をUPさせていただき、その内容と重複箇所もありま…

34

詩ことばの森(176)「白い夢」

白い夢 朝方の窓辺は 白い夢となり 僕は故郷の庭を思い出していた 灰色の土に 赤いダリアの花が咲き 鳥たちは忙しげに鳴きはじめる 季節ごとに 暗示された一日を そ…

36

詩ことばの森(175)詩集「ゆめのゆれ木」

     こんにちは。森雪拾の詩集「ゆめのゆれ木」のご紹介です。      詩集の一部をご紹介させていただきます。 持ち運びが便利で、すぐに読むことが出来るコン…

39

詩ことばの森(174)「夜の列車」

夜の列車 雨の夜の列車は 静けさのうちに 駅に停っている 人はまばらで 僕もまたとりとめのない 思いのままだった いったい何処へ行くというのか 闇の先には茫漠とした宇…

43

なつの涼み① 初摘みきゅうり

気象学的にみると、6月から8月の間は夏という括りになります。 菜園に植えた、夏野菜、キュウリの初収穫です。キュウリの95%は水分と言われていますので、たっぷりの水…

52

詩ことばの森(173)「ピアノの家」

ピアノの家 柔らかな夕暮の気配に包まれて 街は今 褐色の世界へと沈んでいく かつて 君が詠った詩に描かれた 水色と淡黄色の花の名前を 僕はもう忘れてしまった 遠…

51

詩ことばの森(172)「夏の木」

夏の木 硝子の珠をゆらし 夕日に輝いた緑葉が 火のように燃えている 川上から風が吹くたび 木々は白い光を反射させて まるで幻をみているよう 木がゆれているのか わた…

44

詩ことばの森(171)「あの日のユリ」

あの日のユリ 夏闇に浮かんでいる 白く灯った百合の花 彼女の涼し気なリンネルの袖口 山から吹く風にゆれて 百合の花は語りかける 彼女は白い服がよく似合っていた 息せ…

42

春のひだまり㉞ 席に案内されて。

先日、友人のお誘いに出掛けてきました。 案内された席。目に入ったテーブルの上の ナプキンの可愛さにびっくりしました。 席に着き、ナプキンの折り方を確認するために …

41

詩ことばの森(171)「霧の高原で」

霧の高原で 去りゆく日々を 追うことはもう無いだろう 愛はけして裏切らなかった 明け方の空は忘れがたく 雲間からのぞいた山の頂は あまりにも遠い思い出だ 草笛を吹く…

UNWIND&KOMOREBI
10日前
53

詩ことばの森(170)「空いちめんに」

空いちめんに 空いちめんに鐘の音 語りつづける鳥たち 君が信じた永遠は夢のなかに 眠りのうちにある 大きな岩のある畑で 人びとは耕しつづけた 草木は自由だ 清水が滔…

UNWIND&KOMOREBI
11日前
45

詩ことばの森(169)「夕暮の湖で」

夕暮の湖で 樹木に宿る 火の命が燃えている たがいに競い合い 傷つけさえもいる 湖水は涼しげな波を浮かばせるが 水底は不安げな闇を沈ませている 夕暮間近は 時を忘れ…

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12日前
45

春のひだまり㉝ 回想鰻旅⑧ 大宮・うな登

大宮の友達のところを尋ねた時に、一緒に食べた鰻です。 大宮宮原駅から徒歩数分の所に、お店はあります。 この界隈では、有名な鰻屋さんで、遠いところからも、ファンが食…

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13日前
38

詩ことばの森(168)「ひかり」

ひかり 光 白いかがやきの真空 脳内物質の変化 目がいたい 夏空に反射して 音のない轟音で 車止めに 足をぶつけた ヒリヒリしている膝 血 流れてる 街は 今日も賑や…

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2週間前
46

詩ことばの森(167)「初夏の庭で」

初夏の庭で 初夏の庭は花盛りです 朝は爽やかな香りに満ちています あなたの緑色の服はよく似合います 風の訪れに日差しは清らかです エチュードが耳に残ったまま 少し…

UNWIND&KOMOREBI
2週間前
58
詩ことばの森(177)「空色の花」

詩ことばの森(177)「空色の花」

空色の花

街をさまよい
小さな花屋をみつけた
店先には小さな花が並んでいた

悲しみの花をひとつ
僕は手にした

花の色は青く澄んでいて
丘の上から ひとりで見た
夕暮れ近くの空の色

憂いの表情で
顔を傾けた花に
僕はなぐさめの言葉も
今は忘れてしまった
あるのは ほんの小さな悲しみひとつ

街はまもなく夜を迎えるだろう
小さな花屋は小さな花たちとともに
やがて眠りにつくだろう

僕はふたたび

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なつの涼み② カラスの騒ぎ

なつの涼み② カラスの騒ぎ

「カラスの攻撃性」を耳にする機会が増えている気がします。

以前に秋の彩り㉕ 「お騒がせカラスのコミュニケーション」をUPさせていただき、その内容と重複箇所もあります。

7月頃までは、カラスの繁殖期にあたり、威嚇行動がみられるようです。
カラスが人を襲う前には、威嚇行動、警告行動があるようです。
また、石を投げたり、いじめたりしないでください。
カラスは、知的能力が高いので、顔を覚えていて攻撃し

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詩ことばの森(176)「白い夢」

詩ことばの森(176)「白い夢」

白い夢

朝方の窓辺は 白い夢となり
僕は故郷の庭を思い出していた
灰色の土に 赤いダリアの花が咲き
鳥たちは忙しげに鳴きはじめる

季節ごとに 暗示された一日を
それらの積み重ねである一生を
静かに あるいは重く
夢は語りだす

古い家の記憶はおぼろげだが
人の気配はたしかにあって
台所ではお湯の沸いた音がしている
さっきまで誰かが佇んでいた庭は
こもれびに淡く照らされている

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詩ことばの森(175)詩集「ゆめのゆれ木」

詩ことばの森(175)詩集「ゆめのゆれ木」

     こんにちは。森雪拾の詩集「ゆめのゆれ木」のご紹介です。
     詩集の一部をご紹介させていただきます。

持ち運びが便利で、すぐに読むことが出来るコンパクトな詩集です。
サイズ四六半(128mm×188mm)
21ページ、14題
定価550円(消費税込み)+送料
購入・問い合わせは、マガジン、XへのDM。
コメントいただければ、アドレス連絡いたします。

無花果の花もマガジンにて掲載・

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詩ことばの森(174)「夜の列車」

詩ことばの森(174)「夜の列車」

夜の列車

雨の夜の列車は
静けさのうちに
駅に停っている
人はまばらで
僕もまたとりとめのない
思いのままだった

いったい何処へ行くというのか
闇の先には茫漠とした宇宙が
広がっているとでも?
僕はようやくたどり着いた
それがこの場合であったのか

いくらか雨が強くなったようだ
遠くで雷さえも鳴っている
待合室にはだれもいなかった
遠くて見えない混沌のなか
これが僕の帰り道なのだろうか

(森

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なつの涼み① 初摘みきゅうり

なつの涼み① 初摘みきゅうり

気象学的にみると、6月から8月の間は夏という括りになります。

菜園に植えた、夏野菜、キュウリの初収穫です。キュウリの95%は水分と言われていますので、たっぷりの水分を与えることが大切な野菜です。

2週間くらいまえから、小さな実が付きました。
初摘みは、株が弱らないために10cmくらいの大きさで収穫するのが良いそうです。

10cm以上の大きさになりましたが、収穫し試食しました。
サラダにしまし

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詩ことばの森(173)「ピアノの家」

詩ことばの森(173)「ピアノの家」

ピアノの家

柔らかな夕暮の気配に包まれて
街は今 褐色の世界へと沈んでいく

かつて 君が詠った詩に描かれた
水色と淡黄色の花の名前を
僕はもう忘れてしまった

遠く懐かしい部屋の 窓に映った夏雲を
君のピアノが 虹の音色に染めていた

不可思議な時は いつも青い夢となって
帰ることのない一日が また消えていく

(森雪拾)

詩ことばの森(172)「夏の木」

詩ことばの森(172)「夏の木」

夏の木

硝子の珠をゆらし
夕日に輝いた緑葉が
火のように燃えている

川上から風が吹くたび
木々は白い光を反射させて
まるで幻をみているよう

木がゆれているのか
わたしがゆれているのか

すりガラスの向こうへ
霞んでいく樹影を追いながら
すべて消えていく世界

(森雪拾)

詩ことばの森(171)「あの日のユリ」

詩ことばの森(171)「あの日のユリ」

あの日のユリ

夏闇に浮かんでいる
白く灯った百合の花
彼女の涼し気なリンネルの袖口

山から吹く風にゆれて
百合の花は語りかける
彼女は白い服がよく似合っていた

息せき切って登ってきた僕をみて
あの日のように微笑んでいた気がして

(森雪拾)

春のひだまり㉞ 席に案内されて。

春のひだまり㉞ 席に案内されて。

先日、友人のお誘いに出掛けてきました。
案内された席。目に入ったテーブルの上の
ナプキンの可愛さにびっくりしました。

席に着き、ナプキンの折り方を確認するために
マナー違反ながら、開いてみました。
自分でも、真似しておれそうです。

その後、中華料理の会は進み、御開きになりました。
いうまでもなく、中華料理はとても美味しかったです。
ナプキンの折り方一つですが、ちょっとした、こだわり工夫が素敵だ

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詩ことばの森(171)「霧の高原で」

詩ことばの森(171)「霧の高原で」

霧の高原で

去りゆく日々を
追うことはもう無いだろう

愛はけして裏切らなかった
明け方の空は忘れがたく
雲間からのぞいた山の頂は
あまりにも遠い思い出だ

草笛を吹くと
君は驚いた目で僕を見つめた

風となって自由に
僕らは高原をさまよう
白いベールに包まれた霧原を
小舟に乗って漕ぎ出すのだ

(森雪拾)

詩ことばの森(170)「空いちめんに」

詩ことばの森(170)「空いちめんに」

空いちめんに

空いちめんに鐘の音
語りつづける鳥たち

君が信じた永遠は夢のなかに
眠りのうちにある

大きな岩のある畑で
人びとは耕しつづけた
草木は自由だ
清水が滔々と流れている

遠い日の雲が
集まって来た空の下で
君は歌を口ずさんだ

聞きなれた声で
僕の知らない言葉で

(森雪拾)

詩ことばの森(169)「夕暮の湖で」

詩ことばの森(169)「夕暮の湖で」

夕暮の湖で

樹木に宿る
火の命が燃えている
たがいに競い合い
傷つけさえもいる

湖水は涼しげな波を浮かばせるが
水底は不安げな闇を沈ませている

夕暮間近は
時を忘れるほど静寂だ
孤独を抱えてたたずむ者を
永遠の夢に漂わせて止まない

古い時代の
華やかな貴婦人やもののふたち
水の上に浮かぶ
荘厳な御社の影がゆれる
それらにともなう悲劇の数多が
幻となって立ち上ってくる

けれども風が
森を震

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春のひだまり㉝ 回想鰻旅⑧ 大宮・うな登

春のひだまり㉝ 回想鰻旅⑧ 大宮・うな登

大宮の友達のところを尋ねた時に、一緒に食べた鰻です。
大宮宮原駅から徒歩数分の所に、お店はあります。
この界隈では、有名な鰻屋さんで、遠いところからも、ファンが食べにみえるようです。

お店のメニューには、鰻のほかに「なまずの天ぷら」や「かえるの唐揚げ」なるものがありました。

私は、うな重を注文しましたが、注文してからさばき、焼いて下さるので
少し時間がかかります。

たれは、やや濃いめ。肝吸い

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詩ことばの森(168)「ひかり」

詩ことばの森(168)「ひかり」

ひかり


白いかがやきの真空
脳内物質の変化

目がいたい
夏空に反射して
音のない轟音で

車止めに
足をぶつけた
ヒリヒリしている膝
血 流れてる

街は 今日も賑やか
若い人たちの波 なみ
耳にアナウンスが おし黙る
心と同じように

ヒリヒリしている
血 流れてる
ガクガクしてる
膝 割れている

夕日にひかり
かすかな希望の生誕
おしまいのなにか
白くて みえない

(森雪拾)

詩ことばの森(167)「初夏の庭で」

詩ことばの森(167)「初夏の庭で」

初夏の庭で

初夏の庭は花盛りです
朝は爽やかな香りに満ちています

あなたの緑色の服はよく似合います
風の訪れに日差しは清らかです

エチュードが耳に残ったまま
少し疲れを浮かべた頬に
幸いを祈らずにいられないのです

過ぎ去る季節に恨み言は言わずとも
ふたたび出会うことのない時は
私を無力にするばかり

(森雪拾)