UNWIND&KOMOREBI

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UNWIND&KOMOREBIでは 暖かな光と自然の輝きのなかで リラックスした笑顔や暮らしを豊かに照らす「ライフキュレーション」(自作造語)をモットーに 小説やエッセイ 詩を掲載しています (御室文美子)    ※投稿文の著作権は作者です。無断の転用は禁止です。

マガジン

  • 詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

    複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います

  • 御室文美子のこもれび生活

    小さな光をあつめて あふれるような輝きに満たされるように こもれび生活も ちいさな小さな暮らしの工夫が 人生を満たしていきます

  • 回想旅シリーズ

    回想することは、心と身体に癒しや元気を与えてくれます。 回想旅に出かけてみましょう。

  • 文美子のLeave memories message(終活)

  • 小説「無花果の花」 御室文美子

最近の記事

詩ことばの森(163)「深い水」

深い水 わたしの魂は 深い水のなかに潜んでいる だれかが 岸辺をさまよっている 足音も無く 気配さえ感じさせず ときに親しげな眼差しを水面へ 彼の瞳は 少年の輝きに満ちる すべての真実が顕らかとなり 名前を告げて 羽ばたき去る鳥 わたしたちは風に 招かれているらしい 池の底に沈んでいる 過去も現在も未来も 一切を脱ぎ捨てて こころもからだも透明になっていく (森雪拾)

    • 春のひだまり㉚ 蟻とてんとう虫の追いかけっこ?

      昨年から、野菜やお花造りにトライしています。 そんなある日、蟻がてんとう虫を追いかけ、勢い良く雑草の枝を登って行きました。 二匹が「追いかけっこしている!」くらいにしか、思っていなかったのですが、その納得の答えが見つかりました、、、 「土に触れると精神面に良い」と言われますが。 土を掘り起こしたり、土に触るとバクテリアを吸い込むことになります。 ガーデニングやアウトドア等で土に触る機会のある人もそうですが「土壌に生息する細菌達が、免疫調節、抗炎症作用、ストレス耐性がある」と

      • 詩ことばの森(162)「懐かしい庭」

        懐かしい庭 自分は見たらしい 点滅する幻影の街を そこでは何も生まれず 繁栄もなければ衰退もない ただ匂いのほかには 僕は庭に出てみた 灰色の木肌を剥き出しにして 無言の空気が留まるだけ そこでは僕自身も虚無だった 時間さえ幻なのだから 時折吹く風の匂いは 懐かしい面影を連れてきて ただ無言の香りが庭一面に 立ち込めるばかり (森雪拾)

        • 春のひだまり㉙ 石川県・兼六園と金沢城

          能登半島地震から4か月が過ぎた頃、復興の邪魔にならないように伺ってみました。 金沢市では、田上新町、津幡町の造成地で住宅の被害や内灘町~かほく市ではひび割れや液状化の被害がひどかったようです。 市街地を歩いてみましたが、大きな被害はわかりませんでした。普通な日常を感じました。 歩いている中で、沢山の外国人観光客にお会いしました。 金沢兼六園下交差点から坂を上がっていきますが、坂道の入り口に「箔一」のお土産店とソフトクリームのお店があります。 ソフトクリームのお店には、多くの

        詩ことばの森(163)「深い水」

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        • 詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)
          165本
        • 御室文美子のこもれび生活
          136本
        • 回想旅シリーズ
          14本
        • 文美子のLeave memories message(終活)
          15本
        • 小説「無花果の花」 御室文美子
          8本
        • つぶやきWell-being
          2本

        記事

          詩ことばの森(161)「美しい街」

          美しい街 孤独は空から降ってくる 雨模様ではなく 青空だったりする 都会の街並みに あるいは山あいの村に 湿り気を帯びているのでもなく 以外にはさっぱりしていたりする 失望した人間に無関心な世界 美しい街のフレーズと写真の貼られた 駅の地下道を歩いている孤独 むしろ乾ききった世界に 銀色に輝いていたりする 薄闇のビロードの机上で 一日が終わる窓外から 深い河の流れが聞こえている (森雪拾)

          詩ことばの森(161)「美しい街」

          春のひだまり㉘ 富山県・世界遺産・菅沼合掌造り集落を尋ねて

          五箇山合掌の里の反対にある、菅沼合掌造り集落に行ってみました。 エレベーターを地下3階まで降り、左側は五箇山合掌の里。 右側を歩いていくと2分強で集落に到着 五箇山合掌造りとの違いは、菅沼合掌造り集落は生活の場となっています。 普通に洗濯物が干してあったり、自動車が駐車されていたり、田んぼに水が入っていたりと生活感を感じました。 伺った時に、威勢のいい声が飛び交っていました。 神明宮祭礼の最中でした。そのあと神明社に列をなして移動しました。 とても、暑い日で唯一のお店?(

          春のひだまり㉘ 富山県・世界遺産・菅沼合掌造り集落を尋ねて

          詩ことばの森(160)「朝の森で」

          朝の森で 神奈備の木に花が咲き 天が喜び 地が潤い 依代は輝きを灯しつづけた あれから季節は巡り 緑の季節となり 木々は自らの葉の重みに 軋んだ声をあげている 強い風に髪を振り乱した姿は まるで鬼神だ 私が思っているのではない 木が教えているのだ 成長とは犠牲を伴うのだと 朝の森をひとり歩き 闇の名残に湿った道に 散乱している枝葉の 鈍い音を踏みつつ行けば ちぎれた鬼たちの腕 (森雪拾)

          詩ことばの森(160)「朝の森で」

          詩ことばの森(159)「古城の夢」

          古城の夢 山あいの村には昔 小さな城があった 崩れ落ち土と化しつつある 石垣だけが残っている 石と石の隙間から 黄色い小さな花が咲き 風に揺れていた 一輪の花の狂気が 長い夢を物語りつづけて 一人の女の悲しみが 幻影となって立ち現れる (森雪拾)

          詩ことばの森(159)「古城の夢」

          春のひだまり㉗ 富山県・五箇山合掌の里を尋ねて

          5月のとても天気の良い日でした。 富山県から約1時間半くらいで、岐阜県の白川郷に行ける様ですが、 スケジュール的に難しかったので、30分くらいで行ける五箇山に向かいました。 五箇山に五箇山合掌の里と菅沼合掌造り集落がありますが、今回は合掌の里についてです。 最寄りの駐車場から(駐車料金500円)、エレベーターで地下3階に行きます。エレベーターを降りたとたんに、ひんやりとして気持ちよかったです。 右に行くと合掌の里へ、左に行くと菅沼合掌造り集落です。 エレベーターから5分弱く

          春のひだまり㉗ 富山県・五箇山合掌の里を尋ねて

          詩ことばの森(158)「情念」

          情念 森影に家々は沈んでいる 月の光が溢れだすと 岩肌は錆色に輝きはじめる 深い沼に秘められた物語を 繰り返し蘇らそうと 水は風もないのに波打つ わずかに灯された光は 月や星ばかりではなく 蛇の眼だけでもない くりかえされる歴史を 見届けようとして 立ち昇る情念と化してしまった 人びとの眼差しなのだろうか けっして語られることなかった 名もなき人びとの (森雪拾)

          詩ことばの森(158)「情念」

          詩ことばの森(157)「流離う人に」

          流離う人に 流離う人に 風は 時に冷たく 時にやさしい いい人を気取らず 親切は素直に受けたいもの たとえばきみが 悲しい瞳に 遠いまなざしや 悔恨の灯火を 映し出していたとして 放浪者であるわたしに なにができるのか ゆくあての無い者に 戻る場所はなく ただ憂愁の旅路を 彷徨いつづけるばかりだ (森雪拾)

          詩ことばの森(157)「流離う人に」

          春のひだまり㉖ 懐かしのコッペパン?

          コッペパンと聞くと、思い出すのは学校給食で出されたパンです。 特に「揚げパン」がとても好きでした。 今、コッペパンの専門店も出来ていて、昔懐かしの「揚げパン」を食べることが出来ます。 埼玉県川口市に本店のある「コッペ田島」ですが、ゴールデンウイークに 群馬県・前橋市の国道17号を走行していると、突然見つけたのは 「コッペ田島」です。店舗は全国に34店舗とか。 「揚げパン食べたい!」ということで、寄ることにしました。 朝8時オープン。10時頃に到着時には入り口から人があふ

          春のひだまり㉖ 懐かしのコッペパン?

          詩ことばの森(156)(木々のあいだに)

          (木々のあいだに) 木々のあいだに 箱庭のような町はあった 古い神社の鳥居が 森の中で朱色に輝いて 古の時代の館跡が 地名となって残っている 無口な石仏の面影は 木もれ日に白く霞んでしまう 森の奥の湖水は 真実を映し出す 風に揺れて光が反射し 無言の波が浮かび上がる (森雪拾)

          詩ことばの森(156)(木々のあいだに)

          春のひだまり㉕ 横浜イングリッシュガーデン

          この時期、沢山の綺麗なお花が咲くので好きな季節です。 ゴールデンウィークの前半に、 お花の鑑賞にイングリッシュガーデンに伺いました。 ガーデンは、ゆっくり鑑賞し2時間ほどでまわることが出来ました。 それほど暑い日ではなかったため、ガーデンに用意されている椅子に座り、風に吹かれながら、咲いている花を眺めるのも風情があり良かったです。 ガーデンの中の「ときめきガーデン」は、特に沢山の花が咲いていて見ごたえがありました。 バラは、時期的に満開とはいかずに7分咲きほどの為か、鑑賞

          春のひだまり㉕ 横浜イングリッシュガーデン

          詩ことばの森(155)(畑中の道は)

          (畑中の道は) 畑中の道は静かだった 雲のない青空から 時折 風に乗って 列車の音が聞こえた それはかすかな響きであった ひとりで郊外の町に 自分がいることを感じた なんのために? なんのためでもない 予めそう決められていた 人は孤独になるほど 運命として感じるものだろうか 土の色は濃く 夏の色の激しさを秘めて 彼に迫ってくる 自分の足元が 深く沈んでしまう錯覚さえ 覚えながら 風の音に どこか怯えている 自分を感じていた (森雪拾)

          詩ことばの森(155)(畑中の道は)

          詩ことばの森(154)「夜のオルゴール」

          夜のオルゴール 子どもの頃 自転車で 坂をかけ登り 振り返ると 町が ずいぶん下に広がっていて 遠くから吹く 風の匂いがした 僕たちの世界は 小さな箱庭だった 夕暮れまで遊び 小さな冒険をした 夜になると 不思議な音色に どこからか オルゴールが聞こえてきた 星たちの楽曲が 町に降りそそいだ あの音は何だったのだろう 友だちとも話したことはなかった あれは幻聴だったのかもしれない 子どもの僕の耳に いつまでも残り 夢の

          詩ことばの森(154)「夜のオルゴール」