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体は剣で出来ている 血潮は鉄で心は硝子 幾たびの戦場を越えて不敗 ただ一度の敗走もなく…

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体は剣で出来ている 血潮は鉄で心は硝子 幾たびの戦場を越えて不敗 ただ一度の敗走もなく ただ一度の勝利もなし 担い手はここに独り 剣の丘で鉄を鍛つ ならば我が生涯に意味は不要ず この体は無限の剣で出来ていた

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鶴巻和哉が挑んだ「エヴァ」和風バージョン?「龍の歯医者」

先日、アニメ「龍の歯医者」を見た。 この作品の存在は以前から知っていたんだが、どうも「龍の歯医者」というタイトルが琴線に触れず、なかなか食指が伸びなかったんだよね。 だけど見たら、タイトルのイメージとは全然違う厨二系ダークファンタジーのど真ん中だった。 この作品、タイトルの付け方で損してないか? プロモーション次第ではもっと化けたのでは?と率直に思ったよ。 そもそも、このイメージビジュアルからして何だか謎めいていて、普通に「見てみよう」と思わせるものではない。 謎のタイトル

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        今回は、故・高畑勲氏について書いてみたいと思う。 正直言っちゃうと、個人的に高畑作品は少し苦手である。 たとえば、彼の代表作とされる「火垂るの墓」。 あれが名作なのは当然認めるけど、何度も見たくないよね。 見てて辛くなるから。 それは幼い妹が死んじゃう部分もそうなんだけど、それ以上に主人公の兄が最後まで矮小な人間として描かれてるのが見てて正直キツイのよ。 この物語って、「本来なら死なずに済んだはずの兄妹が選択の誤りによって死んだ」という、もはや戦争云々をヌキにして残酷な話であ

        • 古代史ファンにはタマらん!名作アニメ「火の鳥」

          今回は、手塚治虫の名作「火の鳥」について書きたい。 これは言わずと知れた、手塚先生の代表作とされる叙事詩系作品。 この作品の何が凄いかって、それはダークファンタジー要素とSF要素の見事なまでの調和である。 こういうの、並の漫画家ではなかなかうまく調和がとれない。 たとえば手塚先生の愛弟子、藤子不二雄先生。 藤子先生って、1人じゃなく2人でしょ? ・藤子F不二雄⇒SF(ロボットやテクノロジーを主に描く) ・藤子不二雄A⇒ダークファンタジー(オカルトなど厨二要素を主に描く)

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          天才・山田尚子監督は、理系なのか?文系なのか?

          今回は、当代NO1女性アニメ作家・山田尚子監督について書いてみたいと思う。 山田尚子といえば「けいおん!」のイメージが強烈だったんだが、それも「聲の形」を契機に大きくイメージが変わったと思う。 それこそ、障害者、イジメ、自殺など超デリケートな問題を扱った作品で、まるで「けいおん!」とは真逆の作風である。 これを監督するのはかなりの冒険だっただろうに、フタを開けてみれば興行収入23億という大ヒットだった。 よくもまぁ、こんな地味な映画がここまでヒットしたもんだわ。 もともと原作

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          細田守監督、売れるアニメの作り方

          今回は、いまやアニメ界屈指のヒットメイカー、細田守監督について書いてみたいと思う。 この人の映画って、必ずといっていいほどヒットするよね。 そもそもアニメの監督って、「内容は素晴らしいクオリティだけど、興行的にはイマイチ」という人が多いと思わない? 押井守、今敏、湯浅政明あたりが、その典型かと。 その点でいうと細田監督は、クオリティ的にも興行的にも一定以上の水準を必ずクリアできる稀有な人材である。 こういう人材、他には宮崎駿、新海誠、庵野秀明ぐらいしか思い浮かばないよ。 彼ら

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          「BLACK LAGOON」バイオレンスの裏に秘められたテーマ

          今回は、「BLACK LAGOON」について書きたい。 これは言わずと知れた、ガンアクションの名作である。 このてのバイオレンス系アニメにおける、歴代最高傑作と断言する人も多いよね。 私も概ね同意する(実質、これと「ヨルムンガンド」がこのジャンルの2TOPかと)。 しかし大事なポイントがもうひとつあって、それはこの作品があの片渕須直の監督・脚本作品ということだ。 なぜ、片渕氏みたいな人がこれの制作に携わったのか? そこには、どうも違和感を覚える。 だって、どう見ても「この世

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          アンチ・ガンダム?反骨の傑作「装甲騎兵ボトムズ」

          今回は、「装甲騎兵ボトムズ」について書きたい。 これは言わずと知れたサンライズ制作のロボット系アニメなんだが、かなり「ガンダム」とは系統が違うんだよね。 まず、主人公がクールでカッコいいという時点で少しおかしい。 普通、サンライズ系のアニメなら主人公は思春期の少年で、何かにつけ葛藤しちゃうタイプでしょ。 でも「ボトムズ」の主人公・キリコはほぼ葛藤せず、人を殺すことにも何ら躊躇しない。 物語の序盤から、既に完成されたプロフェッショナルの傭兵。 決して、主人公の成長譚じゃないんだ

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          あのアカデミー賞監督が作った実写版「ドラえもん」

          今回は、今年の米アカデミー賞で邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞受賞した山崎貴監督について少し書いてみたい。 この人は昔からVFX映画監督として、かなり有名である。 彼が一気に脚光を浴びたのは、「ALWAYS三丁目の夕日」の実写化からだと思う。 山崎さんって、私の中では「実写化のプロ」というイメージなんだよね。 彼の実写化した企画をざっと挙げれば、 ・三丁目の夕日(ALWAYS三丁目の夕日シリーズ)2005年 ・クレヨンしんちゃん(BALLAD名もなき恋のうた)2009年

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          モビルスーツ好きなら必見!「ドラえもん のび太と鉄人兵団」

          今回は、劇場版「ドラえもん」シリーズを取り上げてみたい。 この「ドラえもん」については、世代によって評価の温度差があるんだよね。 小さなお子さんをもつ若いお父さんお母さん(30~40代?)は、いまどきの「ドラえもん」の凄さをよく分かってると思う。 ここ最近はTVシリーズがなく、【ドラえもん=劇場版】という構図になっているので、これを見てる人は ・劇場に行く子供 ・劇場で子供に同伴している親 に限られてるわけよ。 それ以外の人たちは、かつて自分が子供の頃に見てたTV版「ドラえも

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          「MASTERキートン」アニメ化の直後、原作絶版の謎

          今回は、「MASTERキートン」について書いてみたい。 この作品は「20世紀少年」や「MONSTER」と並ぶ浦沢直樹先生の代表作のひとつだが、その特徴は長編ながらも1話完結スタイルをとってるところにある。 こういうの、漫画家としては描くのが凄く難しいと思うんだよね。 皆さんは短編と長編、描くのはどっちが難しいと思う? 私は、短編の方が難しいと思うんだ。 えぇっ、逆だろ、と思う人は多いだろうけど、創作経験のある方なら多少はご理解いただけると思う。 長編は足し算で、短編は引き算

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          「響け!ユーフォニアム」男には理解しにくい、女子の世界観

          皆さんは、「響け!ユーフォニアム3」見てますか? この作品は皆さんもご存じのように、武田綾乃さんが書いた小説のアニメ化である。 「ユーフォニアム」を書いたのは、彼女がまだ学生の頃だったらしい。 早熟の天才かよ? あと武田さんって、めっちゃ美人なんだよね。 彼女は小~中学に吹奏楽をやっていて、高校は文芸部だったらしい。 ちなみに、高校は京都でも屈指(偏差値70以上)の進学校である。 才色兼備・・。 彼女の表情を見てると分かるが、この人は絶対に陰キャじゃないよね。 むしろ、本人

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          原恵一監督の恐るべき作家性について考える

          皆さんは、「クレヨンしんちゃん」の映画を見たことはありますか? 多分、日本国民の半数以上が一度は見たことがあると思う。 というのも、「泣けるアニメ」として必ずといっていいほど挙げられるのが「クレヨンしんちゃん」だからだ。 また映画は、たとえテレビシリーズを見てなくとも全く問題なく視聴できる内容となってるので、非常に便利がいい。 じゃ、ここで某サイトが発表した 「クレヨンしんちゃん映画人気ランキング」 その投票結果をご紹介したい。 クレヨンしんちゃん映画人気ランキング最新版【

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          「MONSTER」結局、怪物とは誰のことを指していたのか?

          今回は、アニメ「MONSTER」について書きたい。 これの原作は、言わずと知れた浦沢直樹先生の代表作のひとつ。 私はリアルタイムにビッグコミックオリジナルの連載を読んでたんだけど、実をいうと、途中でしんどくなって離脱しちゃったんだよね・・。 うん、この漫画は単行本で一気に読むなら話はまた別にせよ、正直連載時はストーリーが遅々として進まず、地味で冗長で、きっと私だけじゃなく途中で脱落した人は案外多かったんじゃないの? 率直にいえば、この話、週刊誌の連載という媒体にフィットしてな

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          なぜ、「サザエさん」は劇場版が制作されないのか?

          皆さんは、海外ドラマとか見るタイプですか? 私はまぁまぁ見る方なんだが、米国の海外ドラマは 「1話完結がベースだが、それとは別に幹となる大きなストーリーがあり、それがシーズンをまたいで続いていく」 という形態が多い。 このてのやつは、「CSI」「ER」など長寿シリーズの王道である。 また、1話完結の形態をとらない「ゲームオブスローンズ」「ウォーキングデッド」「LOST」のような形態もあるにせよ、基本、こういう連続系は局がリスキーな企画だとして、二の足を踏みがちなんだそうだ。

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          「地獄少女」閻魔あいは、なぜ藁人形を渡すのか?

          今回は、「地獄少女」について書いてみたい。 このシリーズの初回放送は、2005年。 ほぼ同じぐらいの時期に、深夜ドラマ「トリハダ」というのも地味に人気があったよね。 一応どちらもホラーなんだが、幽霊よりも人間の方がよっぽど怖い、というテーマが共通している。 微妙に、人間不信になりそうなホラー。 なぜ、こんなタチの悪いものが流行り始めたのかというと、やはりネットの浸透が大きかったと思う。 その頃に「2ちゃんねる」が爆発的人気となったところまではよかったんだけど、そこで我々が目に

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