YukaMatsushima

ライター、国語教師、文章指導。自身の教室の他、色々なプロジェクトで「書くこと」を担当し…

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ライター、国語教師、文章指導。自身の教室の他、色々なプロジェクトで「書くこと」を担当してます。敬語や言葉のマナーのコラム、子育て系、国語系の記事、クラウドファンディングの広報文など。ここは「ザ・松嶋有香」的空間。オフィシャルサイト https://kakimakuru.com/

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    指導歴30年越。インターネットで文章を指導しています。文章を書くコツなどの記事をまとめました。

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    仕事をしながら遠距離介護スタート。実家の側に住む妹に介護チームリーダーになってもらい、色々と模索しながら頑張っています。自分の老後も考えつつ、50代60代のライフスタイルを考察。一緒に考えていきませんか?

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    教育現場にもAIが導入。そんな時代だからこそ、読書感想文の意味、意義を改めて見つめ直したい。 読書感想文指導歴30年越えのゆか先生こと、私、松嶋有香と一緒に考えませんか。 読書感想文コンクール課題本の解説も。

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    点で話にならない 読点の打ち方7つのルール 30ページで文章のコツが分かるシリーズ

    松嶋有香
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    ほんとうのにゅうがくじゅんび: 入学までに知っておきたい7つの心構え

    松嶋有香
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    大人の文章添削: 20人のコラム 公開処刑しました

    松嶋 有香

記事一覧

箇条書きのコツ5

伝えたいことが3つ以上になる場合は箇条書きスタイルが向いています。 例えば、ある社内講習会のご案内、こんなふうだったらどうでしょう? こんなお知らせが来たらくら…

YukaMatsushima
13時間前
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「努力は裏切らない」は事実か

頑張っても、なかなか成果が出ないこと、結構多くありませんか。私もそんなことばっかりです。そういう時「努力は裏切らない」っていう言葉が嘘くさく聞こえるんですけど、…

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起こりうる悪い事態を想定しておくときに気を付けること

私はストレングスファインダーで「戦略性」がトップの資質。なんか「戦略性」っていうと漢字がかっこいいけど、ま、なんていうか、ただの作戦好きだ(笑) 何かを計画する…

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あれ?180分もある…

中高生の作文コースでは、書籍やTEDなどの感想を書いてもらう。今回ある生徒の課題図書がこれ。 漫画版もあるよ。 で、そのうち、誰にも邪魔されない時間を作るという項…

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校正者の直し方と、国語教師の直し方

私は、文章指導の仕事をしているが、自分の文章を校正される側の仕事もしている。ここで「え?国語の先生が書いた文章も直されるの?」と思う人がいるかもしれないけれど、…

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父が認知症になったことを母は「神様からの罰」だと思っていた

父が認知症になって、私も生まれて初めて介護をし始め、育児以来の人生の勉強をしている気がする。介護をするたびに、学ぶことばかりで「介護は最後の子育て」とは本当によ…

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真実は、いつも…ふたつ!

明らかな間違いでも、その人にとっては真実だ。 家族に認知症の人がいる場合は、そのように感じてる人、多いんじゃないかな。例えば認知症の中核症状、見当識障害のある父…

10

疲れたなーと思ってから、少しだけ踏ん張るようにした

昔、某運動部だった時のこと。「もうだめだ。1ミリも動かない」と思っても、「もう1回!」と先輩が命令すると動けた。結局、もう1回するだけの力は残っていたっていうこと…

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介護は家族と福祉のチーム戦

介護が必要になったと感じたら、まず「地域包括支援センター」に相談する。今はそのようになっている。すると、担当のケアマネさんが決まり、必要な支援が整う。 どんな施…

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少し前だったらプライドから断っていた仕事

文字を書くという行為が尊いと語ったのは、ローランド様 時代に逆行していると言われる「書くこと」 でも、おかしくなっていったのは時代の方。 書くことは昔から尊いし、…

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どこで改行するか。紙芝居だったらここでめくるねってところ。

5行ぐらい書いたら、改行した方がいいと、本に書いてあった。先生もそう思いますか?という質問を、大人の講座でいただいた。 んー、ほんと、こういうことを本で書かれる…

YukaMatsushima
10日前
9

親が生きている間に実家を片付ける時に、親から取り上げているもの

歳をとると、肉体的にも精神的にも力がなくなり、物が片付けられなくなる。この前の祝日「我が家では国旗は出さなかったけど、国旗の描かれたお皿があって、それを玄関に飾…

YukaMatsushima
11日前
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実践に勝るフィードバックはない

4月に入ってから急に依頼された「地域未来塾」のコーディネート。ただでさえ活発性の私が、爆速で色々準備して、来年を想定していた開講を、1ヶ月で展開した。その初日が今…

YukaMatsushima
12日前
9

勉強机は散らかっていてもいい

例えば何かの作業をするとき、作業台の上は、なるべく散らかっていない方がいいよね。ミスの元になるし、間違えば怪我をする時もある。 でも勉強机はどうだろう。私は勉強…

YukaMatsushima
13日前
6

新幹線ホームドアの中側を走る人たち

いつもの週末の介護を終えて、東京に向かった。私にとってはいつもの週末だったけど、世の中的には大型連休の最終日に当たったので、普段はふらっと乗るこだま号なのだが、…

YukaMatsushima
2週間前
8

撮影スポットの近くに年老いた両親が住んでいると想像してみて

富士山を撮りたい気持ちは分かる。私も富士山大好き。小学6年生で東京から転校して以来、大学3年で一人暮らしを始めるまで、富士市で過ごした私。両親は今も富士市に住ん…

YukaMatsushima
2週間前
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箇条書きのコツ5

伝えたいことが3つ以上になる場合は箇条書きスタイルが向いています。 例えば、ある社内講習会のご案内、こんなふうだったらどうでしょう? こんなお知らせが来たらくらくらしてしまいますよね(笑) そこで箇条書きの登場です。 では、まずは内容別に機械的に箇条書きにしてみますよ。 次に、箇条書きの5つのコツを踏まえて、見てみましょう。 箇条書きのコツ 1 タイトルを付ける 2 深さを揃える 3 長さを揃える 4 言い回しを揃える 5 見た目を美しく整える 箇条書きのコツ1

「努力は裏切らない」は事実か

頑張っても、なかなか成果が出ないこと、結構多くありませんか。私もそんなことばっかりです。そういう時「努力は裏切らない」っていう言葉が嘘くさく聞こえるんですけど、ちょっとその言葉の意味を見誤っていたなと考えたので、忘れないように書き留めときます。 例えば私は韓国のアイドルサバイバルオーディション番組、いわゆるサバ番が大好きなんですが、本当に寝る間を惜しんで練習している子が、努力を認められてデビューしたり、練習をサボってルームメイトと遊んでばかりいる子が、脱落したりすると「努力

起こりうる悪い事態を想定しておくときに気を付けること

私はストレングスファインダーで「戦略性」がトップの資質。なんか「戦略性」っていうと漢字がかっこいいけど、ま、なんていうか、ただの作戦好きだ(笑) 何かを計画する時、悪い事態も一通り想定しておく。 例えば今日は大きなイベントを見に行くのだけど、 忘れ物をする 急に病気になる 雨が降る 電車が止まる 実家からSOSが届く など、イベントへの参加が危ぶまれる事件は想定しておく。 その際、自分でコントロールできるものなのか、コントロールできないとしたら自分にできる最善策は何か、

あれ?180分もある…

中高生の作文コースでは、書籍やTEDなどの感想を書いてもらう。今回ある生徒の課題図書がこれ。 漫画版もあるよ。 で、そのうち、誰にも邪魔されない時間を作るという項目について、話していたところ「毎日忙しくて、そんな時間なんて捻出できない」と言われた。そこで聞いてみる。 帰宅は何時? 4時半 寝るのは? 10時半 何分ある? え?6時間 何分? えっと、360分。 寝るまで何してる? 宿題とか食事とかお風呂とか。 宿題は何分くらいかかる? 1時間半くら

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校正者の直し方と、国語教師の直し方

私は、文章指導の仕事をしているが、自分の文章を校正される側の仕事もしている。ここで「え?国語の先生が書いた文章も直されるの?」と思う人がいるかもしれないけれど、たとえ私が書いた文章でも、合っているか合っていないかではなく、仕事の内容によっては、編集方向性の違いから、容赦ない赤ペンが入ることもあるのだ。それを黙って受け入れて直す仕事もあれば、話し合いをもって、メールで何往復かやりとりがあって、決定する仕事もある。特に厳しいのが、出版物となる場合だ。 私がインタビューを受けて、

父が認知症になったことを母は「神様からの罰」だと思っていた

父が認知症になって、私も生まれて初めて介護をし始め、育児以来の人生の勉強をしている気がする。介護をするたびに、学ぶことばかりで「介護は最後の子育て」とは本当によく言ったものだと思っている。 また、私は親子関係の清算のようなものを、今、している気になっているけど、母は母で、夫婦としての集大成というか、そういうことを日々感じているようだ。 でもそれがつらすぎて、母はそのつらさを「罰(ばつ)」だと言っていた。 うまく言葉にできなくて、しんどい時には泣きたくなって、私たち子供らに

真実は、いつも…ふたつ!

明らかな間違いでも、その人にとっては真実だ。 家族に認知症の人がいる場合は、そのように感じてる人、多いんじゃないかな。例えば認知症の中核症状、見当識障害のある父は、まず時間が分からなくなって、次に場所が分からなくなった。 時間が分からなくなると、今、何月なのかということや、今はどの季節なのかも分わからなくなる。私たちが「今日って何曜日だっけ?」となるのとは全然違う。例えば通い始めてまだ5ヶ月しか経っていないデイサービスを、もう10年以上通っていると認識しているし、季節が分

疲れたなーと思ってから、少しだけ踏ん張るようにした

昔、某運動部だった時のこと。「もうだめだ。1ミリも動かない」と思っても、「もう1回!」と先輩が命令すると動けた。結局、もう1回するだけの力は残っていたっていうことだよね。リミットを出しているのは、筋肉じゃなくて脳なんだよね。 でもこれが、一人仕事だと、全然踏ん張れなくて「今日はこんなものかな。結構がんばったし」となっちゃう。なんなら「ご褒美に何か食べるか」まで(笑) 最近「今日はもうおしまい。疲れたー」となった時に、頭の中で、「いやいや……もう1回できるでしょう?」と運動

介護は家族と福祉のチーム戦

介護が必要になったと感じたら、まず「地域包括支援センター」に相談する。今はそのようになっている。すると、担当のケアマネさんが決まり、必要な支援が整う。 どんな施設が関わるか、どんなサービスを受けるかは、介護度によっても、必要な支援によっても変わってくるが、介護にかかわる全員が掌握している必要があると思い、我が家の分を作った。これを、今度の担当者会議で共有しようと思っている。 担当者会議というのは、介護度が変わったり、必要な施設が加わったりするたびに、その人の介護にかかわる

少し前だったらプライドから断っていた仕事

文字を書くという行為が尊いと語ったのは、ローランド様 時代に逆行していると言われる「書くこと」 でも、おかしくなっていったのは時代の方。 書くことは昔から尊いし、人の記憶に残りやすい。 書いたことが忘れにくいのは、脳科学的にも証明されてきた。 ゲームのように次々出される問題に、タブレットの番号をタッチして答えていく学習では、記憶に残らない。 読書感想文講座では、どっぷり3時間講座とか、がっつり2週間とか、そういう単位でやってきた。 そして、30分でサクッと済む講座の依

どこで改行するか。紙芝居だったらここでめくるねってところ。

5行ぐらい書いたら、改行した方がいいと、本に書いてあった。先生もそう思いますか?という質問を、大人の講座でいただいた。 んー、ほんと、こういうことを本で書かれると、真の意味を理解していない人には、変な作業を強いることになるよね。 読点も改行も、気分でしちゃだめ。 しっかり考えて「ここ以外に読点を打つなんてありえない」「ここ以外で改行するなんてありえない」ってところでしないと。 とはいえ、目安は必要。だから、5行くらいってなる。でも、ほんと、意味のないところで「5行書い

親が生きている間に実家を片付ける時に、親から取り上げているもの

歳をとると、肉体的にも精神的にも力がなくなり、物が片付けられなくなる。この前の祝日「我が家では国旗は出さなかったけど、国旗の描かれたお皿があって、それを玄関に飾っていた」という話になり(すでに汗)あの辺にあるはずだと、探した食器棚の下に、箱に入ったままの頂き物の食器を複数見つけてしまった。 「これいるの?」 「いるかどうか、今は決められない。」 多分、今後も決められないだろう。これらを捨てるかどうか決めるのは、本人ではない気がする。それはずっと先のことだし、きっと、私も

実践に勝るフィードバックはない

4月に入ってから急に依頼された「地域未来塾」のコーディネート。ただでさえ活発性の私が、爆速で色々準備して、来年を想定していた開講を、1ヶ月で展開した。その初日が今日終わった。予想参加者数2名のところ、6名の生徒に来てもらえた。全てはこれからだ。 とにかくこういうことは始めながら考えるのが良い。 一生懸命、1年かけて準備したって、3年生は卒業しちゃうしね。「うちの子が在学中にこの制度があれば」という親御さんもいたくらい。 生徒たちにもこれから始まるこの事業に加わって、改革を助け

勉強机は散らかっていてもいい

例えば何かの作業をするとき、作業台の上は、なるべく散らかっていない方がいいよね。ミスの元になるし、間違えば怪我をする時もある。 でも勉強机はどうだろう。私は勉強をする時には、色々な興味が流れとして繋がるものだから、散らかるのは仕方がないと思う。 あ、漢字を書くだけとか、計算を解くだけとか、そういうのは勉強とは言わない。むしろ作業。その場合は、作業台の上がなるべく散らかってない方が効率がいいよね。 でも勉強は別。 例えば、社会の産業を調べていて、それが農産物のことだと理

新幹線ホームドアの中側を走る人たち

いつもの週末の介護を終えて、東京に向かった。私にとってはいつもの週末だったけど、世の中的には大型連休の最終日に当たったので、普段はふらっと乗るこだま号なのだが、今回は席を予約した。予約した時にはもう指定席もいっぱいで、空いていたのはグリーン車と S ワークシートだけだったので、初めて S ワークシートを予約した。S ワークシートというのは、16両編成の東海道・山陽新幹線の7号車で、大人1名分しか予約できない、ビジネス用の座席だ。(2024年5月22日から、子どももOKになる。

撮影スポットの近くに年老いた両親が住んでいると想像してみて

富士山を撮りたい気持ちは分かる。私も富士山大好き。小学6年生で東京から転校して以来、大学3年で一人暮らしを始めるまで、富士市で過ごした私。両親は今も富士市に住んでいる。 今、私は富士山が親指の爪くらいの大きさにしか見えない東京に住んでいるが、週末は介護で富士に戻る。そのたびに、富士山の偉大さに圧倒される。そして、何枚も写真を撮ってしまう。 今回、実家に向かう新幹線で、となりに中国人らしき女性が座った。私は窓際に座り、パソコンを広げて仕事をしていたが、小田原辺りから、その女