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みんなが笑ってる

 今日は福岡の地方新聞「夕刊フクニチ」でサザエさんの連載が始まった日なのだそうだ。

 漫画は好評を博し連載の舞台を朝日新聞に移してからは人気が全国区になった。

 私もごく初期の作品を読んだことがあるが、さすがに時代を感じる表現はあるものの当時の世相を知ることが出来て文化的な価値が高い貴重なものである。

 漫画版も相当数の作品が出版されているが何といってもなじみ深いのはテレビアニメ版のサザエさんだろう。

 昭和44年の10月から放送が始まり今年で何と55周年を迎える。

 私がサザエさんを初めてみたのは小学生になってからだ。

 昭和という時代とサザエさんの世界観がピッタリマッチしておりカツオ君が宿題をせずに学校に行って先生から廊下に立っていなさいと叱られるのをリアルに体験した世代なのでとても共感できた。

 波平さんとマスオさんが別々の会社に勤めているのにしょっちゅう帰宅中にばったりと出会って飲み屋さんでグデングデンになるまで泥酔してフネさんが呆れて介抱するというシーンも子どもの目線からしたらお酒って人をだらしなくするんだなと大変勉強になった。

 私が小学生の頃はサザエさんは週に二回放送していた。

 火曜日と日曜日で主題歌が違っており登場人物も若干違っていた。

 今はお隣さんと言えば伊左坂先生のご家族が住んでいるが、火曜日版では浜さんという一家が暮らしていた。

 ずいぶん昔の事なので記憶が曖昧なのだが磯野家と浜家はかなり親密な近所付き合いをしており、車を持っていない磯野家の子ども達を浜さんがドライブに連れていくいうシーンがあったように覚えている。

 私がサザエさんを熱心に見ていたのはその頃までで中学に上がる頃にはテレビでやっていたらたまにチラリとみるくらいの関係になっていた。

 火曜日版サザエさんもいつの間にか終了しており日曜の夕方六時半の放送のみになった。

 そして私が高校生の頃に「磯野家の謎」という漫画版の考察本が出版されてこの本が200万部を超える大ヒットを飛ばした。

 もちろん私も読んだが磯野家の面々の意外な特技や素性が赤裸々に書かれておりとても面白かった。

 それをきっかけにやや時代遅れな感もあったサザエさんの人気が盛り返して現在に至っていると思う。

 そういえば番組のエンディングと言えばじゃんけんが定着しているが昔はサザエさんがお菓子をこっそり食べている所を見つかって喉に詰まらせるというものだったのを覚えている方も多いのではないだろうか。

 その時の擬音がなんと聞こえるかという事を真剣に喧々諤々と語りあって物まねをしていたのが懐かしい。

 私個人的には「んん、がくっく」と聞こえるのだが、友達は「コーマクック」と聞こえるという空耳アワー状態で今でも正解は知らない。

 確かこのエンディングは子どもが真似したら危険とかで今のじゃんけんに落ち着いたと記憶している。

 今年のゴールデンウィークには放送55周年を記念して五日間連続で過去の傑作選を放送するそうだ。

 懐かしい永井一郎さんの声での波平さんのバカモン!が聞いてみたい。

 オンエアをチェックしてノスタルジーに浸りたい。

 そんな何だかんだでサザエさん好きな私の昨日の晩御飯がこちら。

 昨日は肌寒かったので鍋にした。

 鶏がらスープの素と生姜、味噌で味をつけた鶏の味噌鍋。

 鶏はモモ肉を一口サイズに。

 野菜はストックがあまりなかったのでキャベツと玉ねぎ。

 副菜は竹の子の煮物。
 
 竹の子を実家から頂いたので醤油と酒、みりん、カツオ出汁であっさりと煮つけた。
 
 もう一品はトマトに塩とオリーブオイルをかけたサラダ。

 簡単に支度をして妻を呼んでいただきます。

 昨日は休肝日。

 鍋に火をつけて沸騰するまで待つ。

 その間に竹の子を食べる。

 出汁をたっぷり吸って瑞々しい。

 シャクリとした歯ごたえが心地よくてつい箸が進む。

 トマトも青臭さがあまりなく塩とオリーブオイルというシンプルな味付けが丁度良かった。

 そのうちに鍋が沸いたので具を入れていく。

 味噌のいい香りが部屋にふんわりと広がっていく。

 鶏肉が煮えたら食べごろ。

 取り皿に取り分けてパクッ。

 熱々なのでハフハフしながら噛むと鶏肉の旨味が口の中に溢れる。

 うん、味噌味正解と思いながら野菜も食べる。

 キャベツも玉ねぎもよく合っていてパクパクいけた。

 何度か具材を追加しつつある程度食べたところで締めを何にするかちょっと迷った。

 ラーメンかうどんかそうめんか…。

 妻に聞くとそうめんかなーというのでそうすることにした。

 そうめんはすぐに茹で上がるのでタイミングが勝負だ。

 一分立ったら火を止めるくらいがちょうどいい。

 ツルツルと麺を啜ると味噌味との相性がとてもいい。

 美味しかったので追加でもう一把茹でた。

 八分目のお腹具合でご馳走様。

 片づけをしてお風呂に入ってから布団に入った。

 ちなみにサザエさんの年齢は24歳というのは有名だが、ノリスケさんはあの貫禄と図々しさで若干26歳である。

 しかも何と東大卒という超インテリなんですよねぇ。

 知れば知るほど奥が深いのがサザエさんワールド。

 私の薄~い知識なんてガチ勢からしたらハナタレ小僧ですわ。

 


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