鬱病への片道切符-過度な自己実現欲求-①

自己実現欲求の恐ろしさ
みなさんは「目指す理想の自分像」をお持ちでしょうか。私は、以前は志高く、自分に対する高尚な理想像を持っていました。それは【世間で「すごい」とされる大企業でキラキラ働くバリキャリ】です。じゃあ今何してんねん?はい。ギリギリ崖っぷちのREAL FACE(某グループの楽曲)の個人事業主です。
みなさんは「マズローの欲求5段階説」をご存知でしょうか?「マズローの欲求5段階説」とは人間の欲求は5つの段階に分類されるという考え方のことです。最も根底には、空腹・睡眠など生命を維持したいという生理的欲求があります。次に安全欲求、親和欲求と徐々にレベルアップし、他者から認められたいという承認欲求へと発展し、最終地点として本記事のメインテーマである自己実現という欲求が君臨しています。詳しくは下記画像(図1)を参照ください。自己実現とは何なのか。それは「人間の欲求のうち最も高度であり、同時に最も人間的な欲求として、自己の内面的欲求を社会生活において実現すること」(コトバンクから引用)です。最も人間らしい欲求。人間が持つのは至極当然である欲求です。

図1 マズローの欲求5段階説 (野村総合研究所HP参照)

しかし、この自己実現欲求を誤った方向で過剰に抱いている場合、精神的に非常に苦しい状態に陥る人が多く存在すると私は考えます。私は、実際に2023年に異常な自己実現欲求を原因に自身の精神を酷く病み、生理的欲求さえ満たすことができない日々を、全てを失ったどん底の日々を1年近く過ごしました。
次章では、世間で言うところの外資系超大企業に内定を保持していた私が「今」に至るまでの壮絶LIFEを語っていきたいと思います。

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