「ホテル」に見立てる:文化施設PPP⑥
こんにちは noteメンバーシップ:ツギ・マチ・ラボ(次世代の都市・街づくりラボ)を運営する松岡です。
文化施設のコンセッションのあり方を考える第6回は、「ホテルに見立てる」事が、ミュージアムなどの価値向上に有効な施策になるという検討です。
よろしくお願いします。
【内容】
⑴ ユニークベニューとしての美術館
⑵ 「ホテル」と言うブランディング
⑶ ミュージアム・ホテル化
⑴ ユニークベニューとしての美術館
「ユニークベニュー」というのは、直訳すると「特別感のある会場」となります。
国際会議などを誘致するMICE事業では、「(海外から)ワザワザ参加する価値のある会場」という意味で使用され、重要視されるキイワードです。
大英博物館などは、エントランスやホールを、企業イベントやレセプション、パーティなどの会場として貸し出され、有力なユニークベニューとして、ロンドンのMICE 事業の強化に役立っています。
日本のミュージアムも、高質な建築空間として整備されている事が多く、次世代の活用法の参考になると考えます。
国際的なMICE事業は特別だとしても、ミュージアムの「特別感のある環境」を踏まえて、快適性や滞留性を付加することによって、「ワザワザ訪れ過ごしたくなる場所:ホテル」と見立てることが可能ではないでしょうか。
⑵ 「ホテル」というブランディング
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