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共創集客への AR 活用:商業施設のXR武装 ⑦

こんにちは noteメンバーシップ:ツギ・マチ・ラボ(次世代の都市・街づくりラボ)を運営する松岡です。
リアル商業施設のXR活用を考える第7回は、「共創集客ツールとしての活用」を提案します。
よろしくお願いします。


【内容】

⑴ マグネット ARの考え方

⑵ 街場 ARの考え方




⑴ マグネット ARの考え方

商業施設のマグネットとなるコンテンツを、AR体験で制作するには、フックとなるリアル・アイコンが必要です。

「ストレッチ」を楽しむ場合は、寂れた雰囲気のリアル空間をフックにして、ARコンテンツとしてゾンビやモンスターを仕込めば、ホラーハウスになりますし、祝祭感のある環境を舞台にして、アートフェスやカーニバルを演出すると効果的です。

「ギャップ」を楽しむ場合は、フォーマルな雰囲気の中での、「カワイイ」キャラクターの登場や、工場風の環境のアーティスティックな演出が、想定できます。


多神教の文化を持つ日本では、元々あらゆる場所には「神が宿る」という視点を持っていましたから、ポケモンの例に見られるように、「リアルを起点にしたオリジナルな創造物」の制作には長けていると考えます。

そのためにも ARコンテンツのフックとなるリアル環境は、無味無臭のホワイトキューブではなく、その場所の歴史性や正当性を反映したフォルムを持つ方が、制作及び感情移入の動線として有効だと考えます。

また初音ミクでの「N次創作」の事例のように、日本人は様々なアレンジも得意にしていますので、一部の著名クリエイターへの業務依頼形式だけではなく、広く開放することで、多彩な人材・才能を集める「共創」が有効ではないでしょうか。

「AKB総選挙」に見られるように、その公募方法や、選抜プロセスへの参画が、ファンを生み出し、集客機会になると考えます。

参入障壁の低い ARコンテンツだからこそ、「共創」スタンスが有効です。

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