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読書日記242【生きるとか死ぬとか父親とか】


冒頭

ジェーン・スーさんのエッセイ。「ジェーン・スー」と聞いて、誰?と思う人
も多いかもだけど、ラジオとかポッドキャストとかでは有名な人だし知ってる方も多いと思う。

ただ僕は実はつい最近まで著者の履歴も知らずに純粋な日本人だということも知らなかった。ポッドキャストで父親の話をしたり、エッセイに父親や家族のことをよく載せたりしているので有名な作家の娘ぐらいに思っていた。

エッセイを読むようになって父親が宝石商をやっていて財をなした人で、母親は著者が若くして他界していていて20年ほどになるとか著者の家族のことを知った。そしてすごくユニークな人だとも感じた。

著者経歴

ウィキペディアを除いてみると……

  • 貴金属業を営む家庭に生まれる

  • 東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎に入園・東京学芸大学附属竹早小学校入学・東京学芸大学附属竹早中学校入学(内部入学)

  • 浦和明の星女子高等学校入学・フェリス女学院大学入学、大学在学中にアメリカのミネアポリスに1年留学し大学を卒業

  • エピックレコードジャパンに入社

  • 35歳で退社し株で経営難になった会社を引き継ぐ

  • 父親の会社がうまくいかず、コラムニストやラジオのパーソナリティやエッセイストになったりする

と書かれている。このエッセイでは、父親の仕事を手伝ったりするところから、会社がうまくいかなくなり別居をして生活が安定しているところの40代ぐらいの時期の(今から10年前ぐらい)が内容の主になっている。

内容

父親は短気で喧嘩っ早い人で、それをうまくあしらっていた母親がいて順風満帆な幼年期を育ち、いい高校・大学を卒業してアメリカに留学をして就職してというところから母親が早くに亡くなってしまい、著者の人生と父親との関係の歯車が狂っていく。

母親以外の女性がそもそもいる好色な父親でそれを嫌って別居をしているのだけの社会人生活をおくりながら、母親の墓参りだけが父親との交流だった時代を経て、母親がいなくなって傾いた事業に追い打ちをかけるように父親が株に手をだして大損をして多額の借金を背負う。

父親の面倒と退職をきっかけに父親の事業を継ぐことにして、借金の多さから母親と一緒に暮らした小石川の豪邸から引っ越しをすることになったことや、コラムニストや作家、作詞家やラジオパーソナリティの仕事をするなかでの父親との交流を面白おかしく著者の視点で描いてある。

ポッドキャスト『Over The Sun』

ポッドキャストで元TBSアナウンサーの堀井美香さんと面白おかしく放送している。女性視点での話が多いけど、男性である僕が聞いていても「わかるわかる」といった話も多く2020年から始まってもう177回も放送されている(2024年3月1日時点)

TBSラジオ 『ジェーン・スー生活は踊る』

月曜~木曜の11:00から14:00まで放送。日々の天気・街のトレンド・おいしいゴハン・大人の悩みなど、「へぇ~」というトピックを中心に放送しているラジオ。平日が休みの時にたまに聞いています。

感想

女性のエッセイである部分と親の面倒をみる同世代の人としてみる部分と共感を持てる部分が結構あって面白く読めた。ちがうエッセイも読んでみたい。ポッドキャストは大変おもしろく聞いているし、相方の堀井美香さんはTBSの美人キャスターの元祖といわれているアナウンサーです。

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