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英語にできない日本語

たとえば
夕焼けを見た時の感情・・・

子どものころ
昼寝して起きたら夕方になっていた時の感じ・・・

こういう目に見えない心の中の微妙な表現は
そもそも言葉に表すのも
さらに他の言語に訳すのも、むずかしいですね。

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では、英語が 得意な方、好きな方に 聞きます。
これらの日本語を 英語で どう訳しますか?
ちょっと考えてみてください。


・もったいない
・迷惑
・生きがい
・お疲れ様です/よろしくお願いします
・いただきます/ごちそうさまでした
・しょうがない/しかたがない
・忘れ物
・微妙
・懐かしい
・クセになる
・面倒くさい
・お湯


・・・どうですか?

どれも、日本ではよく使う言葉です。
でも、それを一言で表す言葉が
英語にはありません。


「いただきます」は
"Let's eat!"ではない。
その動物や植物、作ってくれた人に対する
感謝の気持ちが込められています。

「落し物」と「忘れ物」は違うのも
新たな気付きでした。

「なつかしい」という気持ちを
あえて英語で表すと、" 〇〇〇!" ( ゚Д゚)エェ
「なつメロ」も 
"old song" じゃあ、しっくりきません。

「お湯」
白湯さゆ、ぬるま湯、熱湯など
日本人は お湯を細かくわける。

「お湯を沸かす」という表現も 独特ですね。
(厳密にいうと、水を沸かしてお湯にするので)

***

その逆で、英語にあるけど
日本語に訳しにくい言葉もあります。

"It's satisfying."
たとえば、無限プチプチしているときに
ぴったりくるらしいです。

おもしろいですね。

***

日本では
あたりまえに使う言葉でも
そういう考え方や感覚がない文化では
一言では言い表せません。

言葉を駆使して
なんとか説明しようとしても
100%しっくりこないこともあります。



私が、日本語学習者に
説明が難しいと感じる日本語は
「情けない」

どういう時にそう言うのか
状況と気持ちを説明しても
その感覚がない人には、理解が難しいのです。



言葉を理解するということは
その言葉を使う人の文化を
理解することでもあるんですね。

異文化コミュニケーションで
とても大切なことだと思います。


☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡


元ネタは、以前「気になる3メン」で ご紹介した
ケビンさん・ヤマさん・カケさん 仲良し3人組のお話です。

日米バイリンガルのケビンさんが
上記の日本語を
英語で言い表そうとしてくれていて
勉強になります。
ヤマさんやカケさんも
なかなか鋭い分析をしていて
おもしろいです。

動画は、23分40秒ありますが、
興味がある方にとっては、あっという間です。
(日本語教師なら必見)




※special thanks to 春田みつきさん🍀
(イラスト・クリエーター)






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