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ほっこり「ゆで小豆」を土鍋の余熱で手軽に作ろう

あんこが無性に食べたくなる時がある。日本にいれば、スーパーで出来上がったあんこを買うだろう。しかし、ここはドイツ。アジアンショップで餡子の缶づめも売っているが、日本のはお高い。重量が重いから輸送コストがかかるのだろう。

トーストに餡子バターをのっけて、思いっきり食べたい!そこで、自分で煮ることにした。幸い日本から買ってきた北海道産の小豆がある。

さて、どうやって作るのだろう。参考にしたのは、奥薗先生のこちらの本。相変わらず簡単で美味しいレシピだった。

小豆は前もって水に浸けたりせずに、いきなり土鍋で煮始める。土鍋なのがポイント。沸騰したら、弱火にして5分。その後火を消して、30分間放置する。余熱で火を通すのだ。なんとこれだけで8割方柔らかくなる。マジックのよう。

その後、10分から20分お好みの硬さになるまで煮る。最後に砂糖を加えて、出来上がり。土鍋の余熱を利用する方法のおかげで、従来のコトコト長時間煮込む方法より、超簡単に出来た。部屋は幸せな匂いで包まれている。

出来立ての熱々をいただく。うまーい。自分で煮るとこんなに美味しいのか、と唸った。「ほっこり」という表現がぴったりの味である。お餅など入れなくても、このままで何杯もいけてしまいそうだ。

出来立ての熱々は感動の味だった。このままで十分おいしい。

小豆ならドイツのビオショップにも売っているし、これからも安くたくさん作れそうだ。満足、満足。砂糖を入れる前の味も良かったし、自分で甘さを調節できるのもいい。次は黒豆とか大豆とかにも挑戦したい。

ドイツにいる日本人には納豆を手作りされている人もいらっしゃる。ヒーターを利用して温めるのだそうだ。人間、食べたい物は、どうにかするのだなあ。私にとってはお米はもちろん、あんこや梅干しや味噌汁は欠かせない日本食である。

日本にいたら自分で煮るなんて面倒だから、絶対スーパーでできたのを買っていたと思うが、手作りがこんなに美味しいなら、日本にいても自分で煮る価値はあると思った。しかも思ったより短時間で手軽にできることに驚いた。土鍋をお持ちの方、ぜひやってみてくださいね。


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