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野ウサギのワイン蒸し焼きを味わう

一回り以上年上で、少しマッチョだけど、やさしいイラン人パートナーとのドイツ語での会話を日本語に訳してお送りします。

:おかげさまで先週のイラン料理のレシピはたくさんの「スキ」をもらうことができました。だから今日のウサギ料理もレポートします。

イラン人年上パートナー:それはよかった。でもあの写真はいけてなかった。僕の腕が写っていて、プロっぽくない。今日は、写真を撮るタイミングを僕が指示する。

:はい、お願いします。さっそくですが、昨日の旅行の疲れが出たので、私は少し横になります。あとは任せました。

イラン:ちなみにウサギではなく、野うさぎだ。小さい方。そして今日はイラン料理ではなく、イタリア料理だ。

:もうなんでもいいです。今日作ってくれる料理をレポートします。では、おやすみなさい(ベッドに向かう)。

(30分後ベッドから復活)
イラン:おはよう。写真を撮っておいた。でも赤ワインを入れるのを忘れてしまった。

野うさぎ、ローズマリー、ネギ、にんじん、ニンニク、玉ねぎ、小麦粉、トマトピューレ、ローリエ、サラダオイル、バッハホルダーという黒くて丸い香辛料(日本語わからない)

:美しいです。どうもありがとうございます。赤ワインはなくても大丈夫です。じゃ、調理を始めてください。

ウサギに小麦粉をまぶして


それをオリーブオイルで両面しっかり焼く。焼けたら別のお皿に肉を取り出す。


同じ鍋で玉ねぎとニンニクを焼いて、輪切りにした人参とネギも入れて炒める。トマトピューレも加える。トマトピューレは少し炒めた方が色がきれいに出るとのこと。


肉を戻して、赤ワインを注ぐ。赤ワインは250mlぐらい(鍋の3分の
1ぐらい。そんなに肉が浸らない程度)。ローリエなどの香辛料も入れる。それで1時間ぐらい蓋をして、弱火で煮る。
途中で塩、こしょうで味付けする。少し水を入れてもよい。水の量はどのぐらいソースが欲しいかによる。
今日はイランの細長いお米を、私が日本の土鍋で炊くことにする。
完成!
今日はご飯と一緒にいただきます。

:いただきます。

イラン:いただきます(これは日本語で言える)。

:すごく美味しいです。ワインのおかげか、すごく深い味がします。少し独特で、ワイルドな味わいだけど、滋養がある感じ。鳥肉をもっとパサパサにしたような。でも豪華で、なんだかクリスマスみたいですね。

イラン:毎日がクリスマスだ。そして毎日が誕生日(口癖)。

:でも、このお米パサパサしてます。イランのお米を、私が日本の土鍋で、日本式に炊いたからでしょうか。

イラン:確かに。これはいけてない。ご飯には、塩、油、バターを入れて、味付けするのが基本だろう。そのままでは味がない。

:なるほど。間違えました。せめて、もう少しお水を多く入れて炊けば良かったです。

イラン:次は気をつけるように。ブログには、パンやジャガイモと食べても美味しいと書くように。

:はーい。よくイランではウサギを食べるのですか。

イラン:よくは食べないけど、一度友達と砂漠を夜ドライブしていたら、ウサギを轢いてしまったことがある。友達がその場で頭を切り、トランクに入れて、旅行を続けた。ホテルに着いたら、従業員と交渉して、ウサギを半分あげる代わりに、調理してもらった。友達4人と半分のウサギを食べて、満腹になった。

:なんだか、すごい話ですね。頭を切ったり、従業員もしっかり半分もらっているところがイランっぽい。

イラン:ご馳走様でした(これは日本語で言える)。

:ご馳走様でした。このウサギも、あと2回ぐらいは食べられそうですね。

次回に続く

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