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今週のキングダムPART112第752話「聖地へ」


はじめに

 遂に来てしまったこの回。本当に悲しみが広がった回となりました。
 詳しくは上記のリンクをご確認下さい。それでは、どうぞ。

キングダム第752話「聖地へ」感想戦

 宜安攻略前夜の赤麗の城内にて。桓騎と那貴の2人が、語り合っていた場面。
 那貴は、この作戦は辞めるべきと勧めますが、引き下がらない桓騎。
 てっきり、桓騎は桓騎軍に戻りたいのか?という話かと、思っていたようですが、流石に那貴も戻るつもりが無いという内容でした。

 舞台は肥下に戻り、到着した那貴達でしたが、桓騎はどこか、嬉しそう。それ以外の面々は驚愕の表情。この援軍は、心強い。
 その隙を逃さず、上和龍軍の副官・雲玄が、敵討ちと言わんばかりに、攻め込んできましたが、那貴によって、斬られてしまいました。
 多くの敵によって、満身創痍になりそうになりながらも、彼は考えていました。お頭は、何のために戦ってんのか、どこに向かおうとしていたのかと。
 そして、那貴の奮戦虚しく、肥下の地に、堕ちて行きました。厘玉は、那貴と叫びますが、桓騎は無言を貫きます。

 一方、撤退する飛信隊は、砂鬼一家・召の最期の言葉を話します。
 李信は、桓騎軍を家族と称するなら、砂鬼一家とは、何なのかと尋ねます。それは、摩論も同様でした。どの戦場でも、安全圏に配置され、桓騎軍の面々も、危なくて、粗暴な彼等から、遠ざけていた。彼等は、守っていたように見えていました。

 召から語られる砂鬼一家とは。故郷だったということでした。
 根無し草の皆を連れて、いつか、帰る場所。流石の天才摩論も、不審そうな表情を浮かべていました。
 桓騎は、ただ帰るのではなく、ちゃんとけじめをつける為に、ここまでやってきたのです。どんなに砂鬼一家が諦めようとしていても、偲央の理不尽な死の落とし前を、納得出来ず、彼は桓騎だけは、ずっと、怒り震える程、納得がいかないんだと。

 だからといっても、李信はどんなことをしても、いいと思わないと言い返しますが、召はそれを理解していても、桓騎は信のことが好きと告げます。李信はハァ?とまた言い返しますが。
 最期と覚悟した召は、自らの隠していた砂袋を外し、顔を明かします。子供の頃に、やられたやけど痕の顔。誰もが、苦々しい表情を浮かべる中、桓騎は幼い頃、まったく意に介さず、友達のように話す彼を愛していた。
 そして、召は聖地に待つとつぶやいて、最期を迎えました。

 肥下に戻り、扈輒の敵討ちと襲い掛かってきた虎白公。他の桓騎軍を薙ぎ払いますが、結果的に桓騎によって、瞬殺されてしまいます
 本当にお前、何だったんだ・・・・。お前が、桓騎様をやるのかと思ってたのに・・・・

 そして、最終的に厘玉を含め、たったの5人になった桓騎軍。
 次々と倒れ行く、桓騎軍。厘玉も、倒れ、彼は一緒に最期を共にできないことを悔やみながら、最期を迎えてしまいました。
 桓騎は、たった一人で最後の果敢に挑んでいきました。それを見つめるだけの李牧の表情の姿は何とも。

 いつしか、桓騎の思考は、この世でない何処かに、思いを寄せます。
 偲央や雷土、黒桜、那貴、厘玉と次の暴れる場所についての相談しながら、色んなことを語らいます。
 桓騎は、その前に行きたい場所について、話します。それは、彼等の聖地のことを話しながら・・・。

 桓騎は、最後の最期まで、李牧の為に、突撃を続けます。体中に、どれだけの傷を受けても、止まることを諦めず、最期は折れた剣を李牧に向け、その瞬間を迎えました。

 多くの怒りを抱え続け、誰かの為、仲間の為、一人戦い続けて来た桓騎の人生はこうして、終わりを迎えました。
 その不敵な笑みを残して・・・。

まとめ

桓騎ィィィィ

 遂にこの日が来てしまったのか。永遠と思っていた桓騎の命は消え果て、最強と思われていた桓騎軍は終焉を迎えてしまいました。
 悲しい、分かっていても、悲しい。それ以外、何を支えに生きていけばいいか、分からない位、大きな悲しみに包まれています。
 虚しさと寂しさが同居して、好きなキャラだっただけに、どうしたら、いいか分からない程。未だに気持ちの整理がついてません。

 この回を通して、彼の本性は誰よりも、諦めが悪くて、誰よりも優しい人間だったということだったんでしょうか?
 仲間思いで、人間として、未成熟と言われるかもしれないけれど、この理不尽な世界で、理不尽で返す生き方をしてきた彼の生き方は間違ってはいないと思います。
 本当は同じ方向を向いていたはずの李信と分かり合えないのは、その価値観の違い、生まれた世界の差、人間への不信とこの齟齬が、結果として、2人を分け隔てたんでしょうかね。

 大きな野心と中間への奴らを潰してでも、自分達、虐げられて来た者たちの思いを果たす為に、戦って来た桓騎。彼の最期は、正にそれを体現しており、哀しくもありながら、己の準ずる道を貫いた姿の証明だったと思います。
 たとえ、政や信に理解されなくても、敵国から侮蔑を浴びせられても。正しさの難しさ、覚悟の強さと桓騎という人間の全てを理解したわけじゃないんですけど、少しばかりでも、報われたのかな?と思います。
 最期の偲央のマウント取ってるところが凄く救いでした。泣いちゃうぅぅ。
 後はあれだけ、色んな人への憎しみを向けて来た彼が、どうして、蒙驁にだけは、心開いていたかも、回収して貰えると助かります。そこだけは、はっきりして欲しい。
 本人の幼少期も、おまけでお願いします。

李牧強し

 最終的には、歴史の修正力と主人公補正で見事、勝利を収めた李牧。
 桓騎軍を滅ぼし、壁や秦北東部軍をせん滅した実力は正に本物。これで、彼を倒せる敵はほぼ、いないと思います。
 何たって、自分を殺すことが出来るのは、桓騎のみと自信もって発言する位なんで、王翦は眼中にないということなんでしょうね。
 しかし、桓騎の奇策に嵌ったり、展開の都合上とはいえ、桓騎本軍を捕まえられなかったり、カイネ失いかけたりと散々な言われようなのがね。
 何度も言いますが、もしも、これがオリジナル作品だったら、李牧は確実に死んでいたでしょうね。それ位、桓騎の策は完璧だったと思います。その証が、顔面の傷なんでしょうけど。
 
 それ故、大軍を敷かないと桓騎軍を討てなかったと思うと桓騎軍強すぎだろとも、取れますね。いくら、王翦軍が居なかったとはいえ。
 最後の最期まで、翻弄され続け、ようやく、秦の六将一人を打ち取ることに成功したのは、余りにも、大きく、これからの彼の活躍に期待が持てますね。
 
 現在、李牧さんの株価はとんでもない程に下がってると思います。一時期は、同情するぜと思ってましたが、最近は同情も出来ない位の体たらくなんで。
 本当に最近の彼を見ていると哀れみが酷くて、辛いです。桓騎に勝てたはずなのに、大勝利のはずなのに。
 試合に勝って、勝負に負けたを体現しているとしか言えない程、今回の戦は酷かったとしか言えません。
 勝てたのは、仲間が沢山居たから、王翦が居なかったから、あれだけの凄まじい罠を仕掛けたはずなのに、逃げられる、その後の足取りが分からない、城を落とすという脅しに引っかかる、結果、孤立して討たれそうになる、カイネを失いかける等。

 これだけ見るとひどく見えますが、桓騎軍が為したことも実を言うと少ないのも、また事実。
 まずは、上和龍の撃破。あれだけ、秦軍を苦しめた敵の粉砕は大きかったですが、まだまだ、青歌は兵いるんで。
 虎白公撃破。彼には、もう少しばかり、頑張って欲しかった。これで、終わってしまうのが、非常に残念でしかありません。本当に浮かばれないね。
 他には、飛信隊や玉鳳隊を逃がしたりは、結構、大きいと思いますが、そこは李牧もどうでもいいと正直、感じているでしょうね。
 そこが、李牧の甘い所な気がするんですけどね。必要以上の犠牲は出したくないんでしょうけども。
 これで、李信が李牧から、逃げるのは、三度目ですか。
流石の信も、涙は流しませんでしたが、本当に李牧に勝てる日は来るんでしょうか?
 一応、李牧が逃げたこともありましたが。

 桓騎軍のカッコよさに目を奪われがちですが、李牧だって、何とか、頑張ったんだから、もう少しばかり、評価してもいいんじゃないですか?とは思いますけどね。
 全盛期ばりの切れが無い李牧様。桓騎様にも、酷評されるという始末。最強とは言われたけれど。
 本当にここから、彼はやり直せるのか?失った信頼を取り戻せるのか?

死に過ぎ

 厘玉、召、虎白公、その他桓騎軍、そして、桓騎と沢山死んだと思います。ぞれぞれが、それぞれの思いを胸に戦い続け、辿り着いた答えを得た物も、いれば、果たせなかった者もいると思います。

 厘玉は、途中参戦でありながら、桓騎の左腕としての大活躍を果たしていたと思います。彼の桓騎への信頼や、能力の高さ、臨機応変なまでの対応力の高さは、随一だったと思います。
 最期も、お頭と一緒に、本懐を果たせたと思うと胸に来る物がありますが。途中参戦とは思えない位、桓騎軍を支えていたと思います。
 召に対する桓騎への思いの深さには、感動しました。召自身、もっと、桓騎と居たかったと思いますがね。
 桓騎のように、差別するんじゃなくて、どんな人も受け入れる器量の大きさも、人間にとって、凄く大事だと心から思います。
 それは信も同じで、彼もどんな人をも、受け入れる器のデカさがあるので、召の言ってることはあながち、間違いじゃないのかも。
 那貴は、無駄死にだったかもしれないけれど、分かっていても、戦うのが、人間でしょ?
本当に泥臭かったけれど、最高の漢だったと思いました。

 キングダムは、毎回毎回、沢山の人が死んでいて、それが日常になっているので、こんなことで、ああだこうだいうもんじゃないですけども、やはり、近親者が亡くなるのは、寂しい物がありますね。
 それはそれで、失礼かもしれませんが、分かっていても、辛い物は辛いです。思い入れがありますから。 

 今回の桓騎軍の崩壊は、決定的なまでに、秦国への大打撃となり、順調に思われた天下統一が遠のく結果になる程の事態ですから。
 まだ、李信達が、離れることが出来たかさえも、分からない現状。今後は益々、厳しい展開が予想されますね。
 後はここ最近、キングダムの主人公が、桓騎になっていたので、これから、ようやく、李信の活躍が観られるのでしょうか?蒙恬も、頑張れよ。今回は全然、いいとこ無しだったので。
 壁の捕虜生活も、始まってしまうのかな?どうでもいいか。

 次回はお休みです。そりゃそうだ。桓騎様を失った衝撃は、一週で癒やせる物では無いよ。どうか、次回までには、完全回復したいです。

最後に

 真面目に桓騎様メインのblogを書きたいです。彼のこれまでの歩みを振り返るような内容にしたいですね。書けたらなんで、期待しないで下さい。
 今週も、最後までありがとうございました。桓騎様のお陰で、モチベーションが復活してましたが、桓騎ロスが激しく、やれるかどうかは、不明ですが、とりあえず、頑張ります。
 こんな駄文を最後まで読んでくれた方は、スキとコメント、桓騎ロスの同志も、お待ちしてます。
 それじゃあ、皆、聖地で会おうぜ!!!

 

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