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読書記録「黒い家」

今日の1冊は貴志祐介さんの「黒い家」を紹介します。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。Amazonより

〜読後の感想〜

「ホラー」という文字だけで手に取りましたが、これは「幽霊が出てきて怖い!」という怖さではありません。
どちらかというと、人間の内面からくる怖さという印象の作品でした。
保険会社の闇の部分、また人間にはサイコパスと呼ばれる人間がいて、【彼ら】【彼女ら】のような存在がいかに危険な存在であるかが、論理的に語られています。
今の現代社会にもこのような人間がいるのかもしれない…もしいたとるすなら、自分が出会う確率はどのくらいなんだろうか…と考えてしまいました。
これを読んでいると本当に怖いのは人間なんだろうな〜と思わずにはいられないです。
物語の後半はどんどん人が死んでいくし、主人公の後ろからゆっくりと犯人が近づいてくるようなゾクゾクとした読み心地は鳥肌モノでした。(この辺はホラーっぽいですよね)


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