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詰めの甘さ、夏目漱石(2023/07/23)

 人に会う予定があって髭を剃っていたら、頭髪が毬栗頭になりかけているのに気が付いた。今はまだぎりぎりOKなレベルだが、2〜3日で随分見苦しくなるに相違ない。今週も出張予定が入っているから、今日のうちに床屋へ行くことにした。

 行きつけの床屋はいわゆる1000円床屋で指名制度などはない。だから行くたびに当たる理容師が違う。今日は何だか小汚い浮浪者みたいなおじさんに当たった。
 頭髪を小綺麗にする店で小汚いおじさんに当たるのはちょっと嫌だなぁと思ったけれど、仕事ぶりは予想外に速くて丁寧だった。実はデキる男だったらしい。
 通常、1000円床屋は切った髪をシャワーで流さず掃除機で吸うだけだから、終わった後で首筋がチクチクする。このおじさんは掃除機の後でドライヤーを使って、吸いきれなかった毛を吹き飛ばした。なかなか気が利くものだと甚だ感心した。そうして、浮浪者とか小汚いとか思ったことについて心の中で詫びておいた。
 だがすべての毛を飛ばし切れるものではなかったようで、結局後からチクチクした。

 夕方、娘が図書館へ行きたいと云うので車で連れて行った。
 いつものようにライトノベルを借りるところへ、これも読んでみなさいと『坊っちゃん』のふりがな付きのを渡してやった。一応借りはしたものの、この人(夏目漱石)あんまり好きじゃないと云う。多分読まずに返すのだろう。

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