【発見】なぜこのマンガは「スカスカ」でも「グチャグチャ」でもなく、物語としてしっかりまとまっているのか?|「病弱なヤンキーの漫画」(1)
三葉「清水さん、清水さん!」
清水「どうしたんですか、そんなに騒いで(うっせぇな!ボケナス!)」
三葉「じつはね、超尊いマンガを見つけたんですよ。たった4ページなんですけど、これが非常によい!ちょっと見てみてくださいよ」
清水「ほぉ、どれどれ」
ケム木村「病弱なヤンキーの漫画」
※pixivでも同じマンガをご覧になれます。
<登場人物紹介>
・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。2018年に放送されたアニメでは、『ダリフラ』のゼロツーが好み。
・三葉:清水とは中学からの友人。得意分野は少女マンガ。『天使なんかじゃない』のマミリンは神。
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三葉「ねっ、尊いでしょう?」
清水「ふむ」
三葉「このギャル、超かわいいですよね。特に私が好きなのは2ページ目の肩をすくめるシーンで、このワルぶった顔と態度……間もなく辱めを受けるかと思うと、もうね、ゾクゾクしてきますよ!ヤッホー!」
清水「……絶賛ですねぇ。まぁ、言わんとしていることはわかりますが……」
三葉「……が、今日は『尊い』とか『作画がよい』とかそういう話をしたいのではなくて」
清水「ふむ」
三葉「このマンガの何がすごいかって、超短編ながら物語としてしっかりまとまっているところだと思うんですよ」
清水「なるほど」
三葉「なにしろ4ページしかありませんからね。一歩間違うと、『超シンプルで中身スカスカ』か、あるいは逆に『アレもコレもと詰め込んで中身グチャグチャ』になりかねないわけですよ」
清水「うーむ、確かに」
三葉「ところが本作は、『スカスカ』でも『グチャグチャ』でもないんですよ。『前振り』やら『オチ』やらがしっかり盛り込まれていて、物語として面白い」
清水「ふむ」
三葉「で、『なんでこんなことができるのかなぁ』とあれこれ考えてみたんですね」
清水「ええ」
三葉「そして私、はたと気がつきました」
清水「気がついたんですね」
三葉「これ、『起承転結に忠実にできているじゃん』と」
清水「ほぉ」
清水「なるほど。きれいにハマリますね」
三葉「そうなんですよ。これ、『起承転結』構成のお手本みたいなマンガなんですよ」
清水「ふむふむ」
三葉「無論、『起承転結』構成が万能というわけではありませんし、『起承転結』というと古色蒼然としているというか、手垢が付いているというか、小学生じみているというか、『いまさら何を』というか……なかなか使う気にならないかもしれませんが、ストーリーを整理する時には結構いけるもんだなぁと感じた次第です。みなさんもマンガや小説や、あるいは別の何かを創作する時には是非!」
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(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)
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