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「見た目が○○なキャラだと思いきや→じつは××を使っていたのであり、実際には□□だったと物語の途中で判明する」という展開 ~Learning from: アニメ「アンダーニンジャ」

小津「(スーツを脱いだ佐々魔が汗だくなのを見て)暑けりゃそんなの着なけりゃいいじゃないですか」
佐々魔「だって!β版の『摩利支天』のデータがほしいって忍研がうるさいのよ」

アニメ「アンダーニンジャ」(第4話)


▶1

本作の主要キャラの1人・佐々魔。

彼は――とにかくキモいオッサンです。

見た目からして汚らしい。奇行も目立つ。

彼は一流の忍者であり、優れた技術の持ち主らしいのですが――とにかくキモい!キモすぎる!!


ところがアニメ第4話の終盤、じつは佐々魔が特殊なスーツを着用していたと明らかになります。そう、汚らしい顔も体もすべてはスーツだったのです。中身は美しい女性でした。

では、彼女はなぜそんなスーツを着ていたのか。

佐々魔曰く「β版の『摩利支天』のデータがほしいって忍研がうるさいのよ」

どうやら佐々魔が着用していたスーツは「β版の『摩利支天』」というものらしい。そして、「忍研」という研究組織から「性能や実用性をチェックしたいから使ってみてくれ」と依頼され、面倒くさいなぁと思いながらも着用していたようなのです。


▶2

つまりは【見た目が○○なキャラだと思いきや → じつは××を使っていたのであり、実際には□□だったと物語の途中で判明する】という展開ですが――これ、いろいろ応用が利きそうだなと思います。


例えば、アニメ「葬送のフリーレン」を例にして考えてみましょう。

ある日、強敵と対峙したフリーレン。

「やれやれ。どうやら本気を出さなければいけないみたいだね」とかなんとか言って――あっ、フリーレンの耳がすっと縮んで人間と同じサイズになった

シュタルクはびっくり仰天です。

しかしフェルンは冷静で、「シュタルク様はご存じなかったんですね。フリーレン様は普段、魔法で耳を伸ばしているんですよ」

「えっ!」「エルフといえば長く尖った耳というイメージがありますが、あれは人間の創作だそうです。本当は私たちと同じ耳なのです」「……」「以前の冒険でハイター様と勝負をして、負けて、罰として300年ほど耳を伸ばすことになったのだとか」「何だってそんなことを!?」「……ハイター様はああいう方ですからね。特に意味はないかと」「なるほど」。

とまぁそんなわけで魔法で耳を尖らせていたフリーレンですが、しかしいま強敵を前にして遊んでいる余裕はない。かくして彼女は魔法を解いたのだった――。

「ドラゴンボール」の孫悟空が、強敵と対峙した時に重い服を脱ぎ捨てるのと同じ理屈です。


「葬送のフリーレン」でもう1つ考えてみましょう。

今度の主役はフェルンです。

彼女の身体的な特徴といえば、そう、豊満な肉体。

顔は丸く、胸や尻はデカそうです。

ところがじつは――「あっ、シュタルク様にはお話ししていませんでしたね。私、本当はモデル体型なんですよ。普段は魔法で体を膨らませているんです」「何だってそんなことを!?」「フリーレン様が『豊満な肉体を獲得する魔法』の持続力を試したいとおっしゃるので仕方なく」「いつもの役に立たない魔法収集か……」。


逆に、意図的に自らを幼児体型に保っているキャラも考えられるでしょう。

例えば「薬屋のひとりごと」の猫猫。

彼女は胸が小さく、繰り返しそれを自虐しています。しかしじつは――胸を小さくする薬を実験しているのかもしれません。


【見た目が○○なキャラだと思いきや→じつは××を使っていたのであり、実際には□□だったと物語の途中で判明する】という展開は意外性があっていいですよね。

加えて、その正体を示唆する伏線を張っておけばより一層面白くなりそうです。



あなたの創作のお役に立てば幸いです。

それでは佳きクリエイティブ・ライフを!!


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