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「何と言ったらいいか……」と口ごもったり言葉を濁したりした相手に、ズバッと言う ~映画「ノッティングヒルの恋人」の場合

アナ「(慌てて)本当にごめんなさい」「私、あの、何て言っていいか……」

ウィリアム「(奇妙なほど冷静な口調で)普通は『さようなら』って言うんじゃないかな」

映画「ノッティングヒルの恋人」




◆概要

【「何と言ったらいいか……」と口ごもったり言葉を濁したりした相手に、ズバッと言う】は「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:映画「ノッティングヒルの恋人」

▶1

本作の主人公は、ウィリアム(男性30代)。


いろいろあって彼は、

・Step1アナという女性と親しくなった。

・Step2:そしてついにある夜、ウィリアムとアナは一夜をともにすることになった

・Step3ウィリアムは歓喜する。まさに天にも昇る心地だ!


ところがひょんなことから――

・Step4:じつはアナには恋人がいると判明

・Step5:どうやらアナはその男にはもう未練がないらしい。近い内に別れようと考えていたようだ。しかしウィリアムからすればそんなことは関係がない。そうか、恋人がいたのか……。しかもそれを隠していたのか……。彼はショックを受け、一気に現実に引き戻される。

・Step6:アナは慌てて謝罪した「本当にごめんなさい」。彼女は突然真実が明らかになったことでパニックを起こしているのだろう、口ごもった「私、あの、何て言っていいか……」。

・Step7:一方のウィリアムは奇妙なほど冷静な口調で「普通は『さようなら』って言うんじゃないかな」

・Step8:アナは言葉を失くす。

・Step9:ウィリアムは静かにその場を立ち去った。


▶2

ご注目いただきたいのは、「私、あの、何て言っていいか……」「普通は『さようなら』って言うんじゃないかな」というやりとりである。

口ごもるアナ。一方のウィリアムは奇妙なほど冷静にズバッと一言!

このメリハリがいい。「どうにかして関係を維持したい」「ウィリアムの心をつなぎ止めたい」と慌てるアナとは違って、ウィリアムが深く深く絶望し、「もうダメだ」「アナとの関係は終わった」と考えていることがよく伝わってくる。


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