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作者になりきって妄想した!!|マンガ「ごくちゅう!」に学ぶ

※引き続き、マンガ「ごくちゅう!」を分析します。本記事の前に、以下の記事をご覧になることをお勧めします。


作品紹介


「ごくちゅう!」

※第1話は上記サイトで無料で読めます(2021年5月11日時点)。ぜひご覧ください!

※本記事の分析対象は第1話のみです。


【お題】「ごくちゅう!」の作者になりきって妄想しよう


司会 さて!

三葉 はい。

司会 本記事のテーマは、「ごくちゅう!」の作者になりきって、第2話以降を妄想しよう!】です。

三葉 ほぉ。

司会 第1話の勢いを止めることなく、さらにより一層素晴らしい作品にすべく、どのような展開・エピソード・シーンが考えられるでしょうか?

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清水 なるほど。

司会 ディスカッションしてみましょう!


※メモ:作者になりきって「この後、どのような展開にすれば面白くなるだろう?」「どのようなキャラを出せば人気が得られるだろう?」などと頭をひねるのは、クリエイターにとって有益なトレーニング法です。みなさんも「ごくちゅう!」第1話を読んで、第2話以降についてアレコレ妄想を膨らませてみてくださいね!


ディスカッション①


三葉 よし、では始めよう!

清水 ふむ。

三葉 まずは、本作のコンセプトを改めて確認しておこうか。

清水 ズバリ、【ゆるふわ日常系 × 獄中】だね。

三葉 そうそう。で、そこから逸脱しないように気をつけよう。本作はあくまでも<日常系>である!突然バトルが始まったりはしない(笑)

清水 そうね(笑)

三葉 というのもさ、舞台が獄中となると、<主人公たちが脱獄する>なんて方向にストーリーを進めたくなるじゃん。でも、今回はNGね。

清水 うん。<脱獄をネタに皆でトークするエピソード>はあってもいいけれど、実際に脱獄を試みてしまっては<日常系>とはいいがたいもんね。

三葉 だね。

清水 つまり、【主人公が脱獄したりはしない。あくまでも、<日常の出来事>をネタにして物語を作る】のが今回の基本方針、と。


ディスカッション②


三葉 でさ、ストーリーを練るにあたっては、「らき☆すた」のチョココロネ回をイメージするといいと思うんだ。


清水 ほぉ。

三葉 あれは、<女子高生4人が「チョココロネの食べ方」について延々とトークするだけのエピソード>だよね。

清水 うん。

三葉 あんな具合に、獄中生活のアレコレを1つずつネタにしていけばいいんじゃないかな?

清水 なるほどね。

三葉 例えば、トイレがどうとか、お風呂がどうとか……。

清水 ふむふむ。

三葉 髪を洗いながら、主人公が「てもてー」と言ったりね。

清水 それ、完全に「らき☆すた」だよね(笑)


三葉 まぁ、時には<日常系>作品の大先輩をリスペクトするシーンも挟みつつ(笑)

清水 ふふっ(笑)

三葉 あるいは、「生理痛がひどい時にはどう対処すべきか?横になるべきか?それとも、何かして気を紛らわすべきか?」なんてテーマでトークしたり。

清水 ふむふむ。

三葉 あっ、そういえば、「女囚701号 さそり」には<刑務所に入ったことで生理が止まってしまう>っていうエピソードがあったな。


三葉 本作の主人公も、入所後に生理が止まってしまって……いや。これはよくないな。

清水 そうね。あまりにも生っぽいと<日常系>らしくなくなるからね。


ディスカッション③


三葉 ここからは、より具体的にエピソードやシーンを考えていこう

清水 まず……<刑務所に入るまでの経緯を振り返るエピソード>は絶対にあるだろうね。

三葉 そうだね。

清水 シャバでどんな生活を送っていたのか、どんな罪を犯したのか、動機は何か……。

三葉 「網走番外地」に、<囚人たちが車座になって自身の罪状を明かし合う(そしてマウントを取り合う)>っていう有名なシーンがあるけれど、つまり、あれの<日常系>バージョンだね。


清水 それから、<拘置所での生活や裁判をふりかえる>っていうエピソードもいいかもしれない。

三葉 なるほど。

清水 <主人公は入廷時にずっこけて尻餅をついた>とか。

三葉 それいいぞ!いかにも<日常系>の主人公だ。「けいおん!」の第1話で、唯が尻餅をつくシーンのイメージだね(笑)


三葉 あとは……<拘置所でバリバリのヤクザの姐さんと同房になって、メチャクチャ怖かった>なんてエピソードはどうかな?

清水 ほぉ。

三葉 主人公は恐怖のあまり、「あっ!小指はあるんですね。よかったよかった。やっぱり小指がないと不便ですからねぇ。小指は切らない方がいいですよ。1度切るともう生えてこないから……あの、だって人間はトカゲではありませんからね」なんて余計なことを口走ってしまう。

清水 何だそれ(笑)

三葉 そして、すぐに自身の失言に気づいて「あばばばばばばば!!」と取り乱す。

清水 それ、かおす先生だよね?(笑)


三葉 もしくは、同房に殺し屋がいて……。

清水 それ、「キルミーベイベー」でしょ?


三葉 早いな(笑)


ディスカッション④


清水 同様に、<出所後の話で盛り上がるエピソード>も鉄板だよね。

三葉 ふむ。

清水 皆で「出所したら何をしたい?」「○○を食べたいな!」「□□に行きたいな!」なんてトークをするわけだね。

三葉 なるほど。じゃあ、<「やっぱ焼肉でしょ!」「えー、私はケーキだな。メチャクチャ甘いやつ!」なんて3人が盛り上がる中、主人公が「私はやっぱり大麻かな☆」と口走りそうになって慌てる>なんてのはどうかな?

清水 いや、攻めすぎじゃない?(笑)


ディスカッション⑤


清水 <獄中の食事>をネタにしたエピソードも絶対にあるよね。

三葉 あー。囚人にとっては、食事は数少ない楽しみだっていうもんね。

清水 そうそう。

三葉 ただし……食事ネタは気をつけないといけないね。何しろ、【監獄 × 食事】界には「極道めし」という傑作がある。しっかり差別化しないと。


清水 なるほど。

三葉 えーと。「極道めし」は、<入所前や出所後の食事について妄想を膨らませる>ってのがお約束の展開だから……うん!俺たちは、「らき☆すた」のチョココロネ回を見習うことにしよう

清水 ……きみ、本当に「らき☆すた」が好きだね(笑)

三葉 うん、大好き(笑)

清水 つまり、4人で「今日の食事はサラダから食べ始めるべきか。それとも、まずは味噌汁を口にふくむべきか」なんて議論を交わすんだね。

三葉 そうそう。「納豆は何回かき混ぜるのがベストか?」とか……いや、これはありきたりか。新鮮味がないな。

清水 ふむ。

三葉 じゃあね、「私は……握るッ!敢えて握るッ!この白米、おにぎりにして食らうぞーッ!!」とか。

清水 急に「ジョジョ」風になったな。


三葉 それから……うん!カレーの日。「わーい、カレーだ♥」と一同喜ぶわけだ。

清水 うん。

三葉 そんな中、主人公だけは不敵な笑みを浮かべて「ふふ…………私に言わせたら、こんなカレーはダメ…………!まるでなってない…………!ルーも甘すぎるし…………」。

清水 それ、「1日外出録ハンチョウ」だよね?(笑)


三葉 あとは……そうそう!俺、「幸腹グラフィティ」が大好きなんだ。だからあの作品をリスペクトしたい。


清水 ほぉ。

三葉 すなわち……食事中、主人公がふいに涙をこぼす。

清水 ふむふむ。

三葉 主人公曰く「私、ここに来る前はいつも1人でご飯を食べていたんです。1人暮らしだったし、仕事が忙しくて友だちと会うこともなかったし……。だから、いまこうして皆と一緒にご飯を食べるのが嬉しいんです」。

清水 なるほど。感動路線だね。

三葉 そう。たまにはホッコリするエピソードもいいよね。

清水 ……まぁ、ホッコリも何も、舞台は獄中なんだけどね。

三葉 それを言っちゃ、おしまいだよ!(笑)


【おまけ】発言ピックアップ


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(担当:三葉)

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