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「主人公が目的達成のために、超ヤバイやつとタッグを組む→いろいろ苦労しつつもどうにか目的を達成する」というタイプの物語 ~Learning from: 映画「羊たちの沈黙」、アニメ「ダークギャザリング」

夜宵「私は心霊スポットに行き、悪霊を集めている。理由はママの魂を連れ去った悪霊『空亡』を倒す戦力を得るため」
夜宵「計5名。このメンバーをもって東京および全国の激ヤバスポットを攻め落とそう」

アニメ「ダークギャザリング」(第10話)


▶1

映画「羊たちの沈黙」をご存じでしょうか。

ごく大雑把にストーリーをまとめると、「FBI訓練生の主人公が、連続殺人鬼を捕まえるべく奮闘する話」なのですが――これでは本作の魅力は一切伝わらないでしょう。

ポイントは、【主人公が「精神病院に収監されているレクター博士 = 超優秀な精神科医だが、同時に超ヤバい猟奇殺人犯でもある男」とタッグを組む】という点です。


つまりは「FBI訓練生の主人公が、連続殺人鬼を捕まえるべく『天才的な頭脳を持つ猟奇殺人犯』とタッグを組んで奮闘する話」、これが「羊たちの沈黙」です。

そして、タッグを組む相手が「超優秀な精神科医だが、同時に超ヤバい猟奇殺人犯でもある男」ですからね、そりゃもちろん一筋縄ではいきません

協力するにあたって奇妙な条件を出してくる。

意味深なヒントを口にする。

主人公は精神的に追い詰められていく――。


▶2

以上をまとめると、「羊たちの沈黙」は「主人公が目的達成のために、超ヤバイやつとタッグを組む→いろいろ苦労しつつもどうにか目的を達成する」というタイプの物語と整理できるでしょう。

で、ここからが本題なのですが――これ、いろいろと応用が利くと思うんですよ。


例えば、主人公を悪霊ハンターにしてみましょう

主人公は何らかの理由で、メチャクチャ強い悪霊を狩ろうとしている。

しかし、彼は生身の人間です。1人きりでは限界がある。

そこで、友好的な霊と協力関係を築いたり、悪霊を無理矢理使役したりして戦力とする。が、いくら「戦力」といっても相手は霊です。主人公の思惑通りにはいかないことも少なくない。

かくして主人公は、どうにか味方(霊、悪霊)をコントロールしつつ、時には上手く操れずにひどい目に遭いながら、敵(悪霊)と戦うことになる

――お気づきの方もいらっしゃると思いますが、これは現在アニメ放映中の「ダークギャザリング」です。


▶3

「羊たちの沈黙」にしろ「ダークギャザリング」にしろ、「主人公が目的達成のために、超ヤバイやつとタッグを組む→いろいろ苦労しつつもどうにか目的を達成する」というタイプの物語って、上手くやるとすごく盛り上がるんだなぁと感じます。

皆さんもぜひあれこれ応用してみてくださいね!


ちなみに私はこんなアイデアを考えてみました。

・アイデア1:主人公は巨悪DIOに恨みを抱いている。どうにかして復讐してやりたいと思っている。が、彼はスタンド能力を持っていなかった!というわけで世界中のスタンド使いを集めてDIOをぶち殺そうとしますが――クソ!スタンド使いってのは面倒くさいやつばかりじゃないか!未成年のくせにタバコを吸うな!無断で他人の魂を賭けるな!同級生の母に恋するな! →「ジョジョの奇妙な冒険」のパロディ

・アイデア2:ある日ふいに、アンドロメダ星人から宣戦布告を受けた地球。これはまずいぞ。何しろ相手は超科学力の持ち主だ。地球人だけでは対抗できぬ。というわけで火星人、金星人、土星人らに協力を求めた。かくして地球人を中心に太陽系防衛チームが結成されるが――クソ!異星人ってのは変なやつばかりじゃないか!地球防衛隊の面々は死ぬほど苦労し、胃に穴が開く。 →「ダークギャザリング」の宇宙戦争版



あなたの創作のお役に立てば幸いです。

それでは佳きクリエイティブ・ライフを!!


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