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「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア

※本ページには「『魅力的なセリフ、会話』を作るためのアイデア」をまとめています。親記事はこちら




◆相手がすでにしたこと・していることに対して、「○○していいよ。おっと、もうしていたか」と皮肉を飛ばす

トニー「(無断で人の朝食を食べ始めたダフネに向かってわざとらしく)トーストでも食べ……おっと、もう食べていたか」

ドラマ「After Life/アフター・ライフ」(シーズン2の第4話)


◆相手の言葉の「含意・ニュアンス」を、わざと無視して回答する

アンドレアの父「(真剣な表情で)お前が心配なんだよ」「夜中の2時にオフィスからメールを送ってくるし、給料も最悪だ。それに執筆もしていない」

アンドレア「(笑って)そんなことないわ。メール書いたでしょ?」

映画「プラダを着た悪魔」


◆相手の言葉を受け入れたふうを装ってから、拒否したり歯向かったりする

取調官「(紳士的な態度で)私はきみの良心を信じている。だからコンピュータ犯罪のことは目をつむろう。その代わり、我々が追っているテロリストの逮捕に協力してほしい」

アンダーソン「なるほど。かなりいい取引のようだな。――だがもっといいアイデアがあるんだ。つまり……(中指を立てる)」

映画「マトリックス」


◆怒りや不満などのネガティブな感情を抱いた時に直接それをぶつけるのではなく、「素晴らしいね」「勉強になるよ」などと反対のことを言う

マルセル「(初めて入浴介助をするドリスに)間違ってるわよ!足用のクリームを頭につけてる!」

マルセル「なかなか才能があるじゃない」

映画「最強のふたり」


◆「『いつ』ではなくて『どこ』が重要だ」というふうに、5W1Hを意識する

キング局長「いつ電話がかかってくるかはわからない。しかし、なぜかかってくるのかはわかる(I've given up trying to figure out when I'll get a call. The "why" though, that I've got.)。誰かがウルフを怒らせたんだ」

映画「ザ・コンサルタント」


◆「A(=真実)かB(=絶対にあり得ないこと)のどちらかだ」とわざわざ選択肢・候補を並べることで、「Aが正しい/Aしかない」と強調する

スカウトマン「皆、思い出してくれ。ボスはビリーだ。彼に考えを変えさせられるのはオーナーか、神だけさ」

映画「マネーボール」


◆格好いいこと・しゃれたことを言った人を、からかったり皮肉ったりする

サンディ「(愛する妻を亡くして落ち込むノーマンの胸に手を当てると)お前は彼女と離れたりはしない。だって彼女はここにいる。いつもお前の心の中にいる。この先もずっとだ」
ノーマン「(いつになく弱々しい口調で)いい言葉だな。慰められるよ。ありがとう」

ノーマン「ところで、いまの言葉は何かの映画からパクったのか?」

ドラマ「コミンスキー・メソッド」(シーズン1の第1話)


◆叱ったり批判したりする時に、わざわざ疑問文を使う

ミランダ「(アシスタントがミスした時に)予約の確認をするのがそんなに難しい仕事かしら?」

映画「プラダを着た悪魔」


◆「○○したら××するぞ/××になってしまうぞ」と言う代わりに、「○○か××のどちらかだ」とわざわざ選択肢・候補を並べる

上司「(遅刻したアンダーソンに向かって)そろそろ決めてもらおうか、アンダーソンくん。今後は必ず時間通りに自分のデスクに着いているか、他の仕事を探すか、そのどちらかだ」

映画「マトリックス」


◆失言・暴言の後で形式的に謝罪するものの、故意にすぐまた繰り返す

上司ダニエルからのメッセージ「スカートを履き忘れているようだが」「ミニスカートを見せつけるために私の部屋の前を通っているのかい?」

ブリジットの返信「メッセージに愕然としました」「邪魔しないでください。仕事で忙しいんです」「追伸:ここまでぶしつけにセクハラされるなんて信じられない!」

上司ダニエルからのメッセージ「不愉快な思いをさせてしまったことを恥じている。今後は慎む。申し訳なかった。追伸:今日のおっぱい最高!」

映画「ブリジット・ジョーンズの日記」


◆「自分の意思に反すること・自分ではどうしようもないこと」を、さも自分の決定であるかのようにユーモラスに語る

頸髄を損傷し首から下を動かすことができないフィリップ「(車椅子から落ちないようにシートベルトで体を固定してもらいながら)私は拘束されるのが趣味でね」

映画「最強のふたり」


◆定型句・定型表現を使った相手に言いがかりをつける/ケチをつける

カレン「(夫を亡くしたジェンに)本当に、どんなに辛いか想像もできないわ……」

ジェン「(ニコリともせずに)おたくのジェフが交通事故で突然死んだ。遺体はぐちゃぐちゃ。――はい、想像してみて」
カレン「……」

ドラマ「デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜」(第1話)


◆「何と言ったらいいか……」と口ごもったり言葉を濁したりした相手に、ズバッと言う

アナ「(慌てて)本当にごめんなさい」「私、あの、何て言っていいか……」

ウィリアム「(奇妙なほど冷静な口調で)普通は『さようなら』って言うんじゃないかな」

映画「ノッティングヒルの恋人」


◆似て非なる言葉・表現を「Aだがaではない」というふうに並べる

艦長「(仰天して)そんな無茶な!」

ミサト「(顔色ひとつ変えずに)無茶かもしれませんが、無理ではないと思います」

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(第8話)


◆「ノー」と言う代わりに、「イエス。もしも○○ならね/ただし××だけどね」と答える

ペニー「(微笑んで)ペイントボールは楽しかった?」

シェルドン「(皮肉っぽい口調で)楽しかったよ。――仲間にやられるのを楽しいとするならね!」

ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1の第6話)


◆必要以上に具体的な言葉・表現を使う

ノーマン「46年前にパイプカットしておけばよかったよ!」

ドラマ「コミンスキー・メソッド」(第6話)


◆「○○になってしまう」という反論・言い訳に対して、「だったら○○になればいい」と応じる

レナード「レズリーのことはいいと思うけれど……彼女にとって、男はストレス発散の道具って感じだからなぁ」

ハワード「そうか。じゃあ道具になれ!」

ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン2の第2話)


◆褒められた時に謙遜したり照れたりするのではなく、軽いジョークで応じる

バービー「(老婆の顔をまじまじと見つめて)……あなたきれい」

老婆「(いたって真面目な顔で)ええ、知っている」
2人「(顔を見合わせ)ふふふっ」

映画「バービー」


◆物や動物について「○○だね」と言った人に対して、「向こうもそう思っているよ」と応じる

エズラ少年「じつはサックスは元々好きじゃないんだ」

アルバート「そうかい。サックスもお前のことは好きじゃないだろうよ」

映画「ジーサンズ はじめての強盗」

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