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グルメコミュニティのオフ会での違和感

ミクシィで募集のあるグルメ会に赴くわたし。参加歴は昨年2月からと浅く、回数は8回。

わたしには不思議な光景に見えるのだが、その日の料理について、出席者はほぼ何も言わない。今度行きたいお店の話と、その日不在のグルメ仲間の噂ばっかり。なぜ今食べている最中の料理を話題にせず、感想も言わないのだろう。お店の人に、「おいしいです」 と伝えることは稀にあるけれど。

グルメ仲間はミクシィかフェイスブックでいくつもコミュニティがある中でできるけれど、メンバーは被っていて、どこへ行っても顔見知りがいる狭い世界なんだって。その誰かの身の上や近況を教えあう。

さて、料理が出てきたら、写真をバッシャバッシャと撮りまくる。理想のアングルを求めて席を立ち、移動してまで、いくつもの場所から入念に撮影。「全員が」「すべてのお皿を」そうして記録したあと料理に手をつける。

写真を手早く撮ろうとする者はいず、時間をかける。黙々と、儀式のようだ。そして落ち着いて食べ始める。黙って口に運ぶだけ。

そのあと何をしゃべるのか。口を開いたかと思えば、自分の行ったことのないお店について事前に知っていることや、これまでに行って気に入ったお店の紹介なのである。店名をど忘れしても、場所とジャンルを手がかりに、別の人が名前を出してみる。それが当たるのである。

「最近行ったお店」、「最近行っていないお店」についてのおしゃべりが続く。また、それぞれがスマホでチェックしてある、多くの「行くべきお店」の食べログページを見せあって、確認する。どのお店についても、味にはほとんど触れない。話題性、人気・予約困難度、コスパの良さが評価基準となっている。メンバーは、情報量と食べ歩き歴を競い、仲間うちでのヒエラルキーができないように焦りを抱いていた。

しかし実のところ、カースト(笑) はもうあった。間違いなくわたしはアンタッチャブルにされた。新店情報を持っていないし、グルメ熱も貧弱で、ろくに食べて来なかったことが丸わかりなのだから。

実に次から次へと有名店が挙げられ、20軒も30軒もの情報がメンバーから出される。そうすると全員がその店の評判を聞いており、行ったことがある人はコメントし、みんなは、行ってみたい、行こうと盛り上がる。そして予約の難しさはどのくらいか(予約の取れない方が価値が高い)、日付をいつにするか、誰を幹事にするとうまくいくか、何人にするか、誰が集まれそうか、ということを入念に話しあう。

つまり、食べている最中の食べ物には目もくれず、グルメ情報を披露し、交換し、今日そこにいない知り合いについて語り、次の計画を立てるのである。せっかく今いるお店で凝った料理が出て、食べているのに、終始「心ここにあらず」なのである。

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