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短歌集め

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0時過ぎアイス

15の先輩

塩飴

横で寝る天使

見切り品

好きじゃないならこんなことしないよ

耳の奥えぐる

耳の奥触る

終電シャツ

床で寝る

世界の悪から

西千葉

足湯

大学の頃

僕ら以外

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▶︎ 心の幼さゆえに社会に馴染めないことを「私は特別だから仕方ない」と思いたがる20代

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▶︎ いつかまた会えるかもしれないからちょっと待ってて

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▶︎ 「雨読」ができれば十分素晴らしいと思います。

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▶︎新卒1年目でやりたいことができる人なんて一握り

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愛をしてわたしに流れた心水最後の一滴まで飲み干した

ただお風呂が広いだけの下手くそな愛痛かった大学駅前

まだ若いと慰められた新卒の夢のゲートが閉じるのはいつ

母が母になった年齢追い越したコンビニ帰りの天を仰いだ

二夜連続夢に出てきた昔君 別れた道の果てで待ってて

別の人が来るとき一応枕カバー洗って新しい顔で待つ

「友達かも」に出てくる君を「友達」にも「削除」もできず繋がっている

心臓が白い私は特別と思いたいだけの平成初期人

私だけがいない世界が描かれた青い鳥鳴く四つの小窓

別の人が来るとき一応枕カバー洗って新しい顔で待つ

結婚をしましたwithoutあなたなしで幸せになりました

「友達かも」に出てくる君を「友達」にも「削除」もでき繋がっている

僕ら以外の全ての人は僕達を恋人として見ているのにね

大学の頃に住んでたあの街が街の中では一番好きだ

大丈夫、大丈夫じゃない、繰り返し、三途の川で足湯している

大学の頃に住んでた西千葉が街の中では一番好きだ

君が寝るまで眠らないことにより世界の悪から守れる気がした

床で寝始める君の誠実さに逆に心が戸惑いはじめる

終電を逃したい気持ち透けるシャツ氷がコロンと鳴ったら合図

耳の奥さわるみたいに呼ぶ声が声の中では一番好きだ

「好きだよ」と「好きじゃないならこんなことしないよ」の間で寝そべるあそび

見切り品ばかり買うから見切り品みたいな姿になっていくの

横で寝る天使と予定のない午後だしてみたいことはたくさんあるよ

この川の水はどこから海になる、海になる瞬間の塩飴

0時過ぎ二人でアイス買う夜が夜の中では一番好きだ

先輩が15歳だったあの恋が恋の中では一番好きだ

きみと宇宙の底で暮らすことを幸せと名付けてからのゆらめき

「好きです」の返事が「ありがとう」だった 目の前で分かれゆく風の音

名前のない関係こそが本物か?受けとめきれないまだ青い人

きれいな街できれいに出会うよりずっと雑多にまみれたきみがかわいい

「好きじゃない」と思いたい時すでに遅し 決まったレールを歩いてるだけ

悲しみを宇宙の底のおどりばで分け合ってただ泣いてる僕ら

きみのことよく分からないけど きみのする慰めのすべてのとりこ

花が予想よりも早く枯れたのは自然に値段をつけた罰だよ

君が成長と名付けたものが僕にとっては退化という罠

残高が思ったよりも多かった時の喜び続け幸せ

雨降りは何もせずとも許されるような気持ちになるから好きだ

投票に行って外食する平和 2001年つんく生まれ

クソサブカル人間みたいと言われてもこの道以外の道が見えない

8:30君の席だけ空っぽで今日1日がさっそく枯れた

まだみんな同じ曲で恋してた2008年からの年月

僕の泣き顔を主食として生きる人から順に死にますように

寝不足に任せて生み出した詩(うた)が僕の知らない僕として居る

耳寂し このまま寝るわけにもいかず 聴き古したYouTubeの添い寝

病んでるねって型どられたコンプレックス白露の風が拍車をかける 

駅裏の油の乗ったぬるい風 あれで倒れるレベルの虚弱

産道を通った者に愛着がわく仕組みによる偽の愛情

秋になりかけの夜を歩くとき 世界にひとり取り残される

バイバイの後に振り向くべきか振り向かないべきか あれから4年

メンヘラでメンヘラホイホイでメンヘラホイホイにホイホイされる奴

あと少しきみが吐き出すぬるま湯で 溺れたふりで あそばせていて

深海にしか生きられない人間が住む水族館ツイッタランド

何歳で人生に差がついたとき 何かになるのを諦めたらいい

きみが幸せに生きた残り風で安易に僕も死ねるといいな

目つむった写真もすべて保存して パラパラ漫画 生きてるみたい

デートならSNSに載せないが これをきみは何ととらえる

忙しい日に挟まれた束の間の休日みたい 君がいた日々

僕の家じゃないお家から香る味 寂しいの 1Kの住人

あくまでも悲しみのなかで幸せを見つけたい僕用の輝き

カウントダウンがないだけであれは321の1だったさよなら

<9/19更新>

名前のない関係だけどあの子より君の本音の近くにいたい

明日の朝証明すべきことのある人が夜中に向かうボックス

コンタクトの液の場所をカップルに教える夜勤のコンビニ店員

金、学歴、家族も良心もなくて、ただそれだけがAh〜〜〜〜〜上手い人

「次敬語使ったら罰ゲームね」と新たな暮らし始まる序章

「この話SNSに書きたくない」って気持ちは君を好きな証か

正しさを証明するためのフォロワー、お金、学歴、美女と野獣

病んでるねって型どられたコンプレックス秋分の風拍車をかける

秋風で彼氏が欲しい気になって スワイプの愛 探す週末

懐かしいたばこのにおい追いかけて 見つけた光 スワイプの愛 

わたししか頼る人がいない人 前途多難とお見受けします

目つむった写真もすべて保存する パラパラ漫画で生き返らせる

死んだ歌手に似てると言われ もしや「死ね」って意味かと 不安で死にそうになる

香水の代わりの煮物の匂いだよ 君を導くすごい作戦

付き合った実績のない恋仲のあの人をどう飲み込めばいい

掘り出した一眼レフのSDの 付き合う前の笑ってる人

言うほどは寒くはないが風当たる耳が凍れる秋分の夜

かつて愛くれた男の人と寝る 結婚式まで日替わり7日

ほの香る色のついてる男の子 ワックスのコツ掴んで6日

大切な気持ちが薄れてきたのかな 隣でたばこ 吸う人なのね

ハイウェイのバスが一両編成の電車に見えた 終電のあと

君が置いていったスウェット着て一人(川柳・俳句)

「ごめんね」と飛び降りた人は高級でフカフカな羽の上で眠れる

太陽と学級委員の顔を見て早退します さよなら社会

<9/25更新>

「きみ」と「きみといた時間を思い出すこと」のどちらが好きか分からずにいる

志望校受かって卒業したらもう何でもなれると思っていたよ

つまらないギャグをカップルの横で言って空気をかき混ぜる人

間違えて自殺と処理されないようにKIOSKの横 寄りかかって待つ

電動自転車の漕ぎ出しのような 勢いだけで一緒にいたね

彼待ちを幾年したらわたくしの枯れ待ち命 花咲かすかな

「君かも」と思った人がただ単に猫背の人で少し笑けた

真夜中のコンビニ集う蝶にすらなれない僕らの単位は葉

「タイプではないけど結婚するならこの人」の彼女 死ぬほど美人

愛したい人には愛されないルール 作った大臣支持率2%

首都をピン留めして星座早見板みたいに回し吐かせる真実(まこと)

深海にしか住めない人 どこまでも馴染めない人 泳ぐ水槽

シャッターの間に合わなかった瞬間よ 嬉しいときってなぜか泣いてる

もうだめだ、悪口とエロの話しかしたくはないし、督促来てる

まだ失敗していた方が楽しめたはずの時期に成功してしまった

法律の外の離れに住む二人いつまで灯り燃やし続ける

嗅ぎたくて見つけてあげる君の匂い些細なゲーム駅のマツキヨ

泣き顔とほんのかすかな震え声 優しくできなくてごめんなさい

綺麗でも真面目でもなく正しくもない話から作ったお酒

手作りの水族館で君泳ぐ 一人と一匹の水族館

<10/4更新>

英国の有名な曲のjazz ver.流れる喫茶 駆け込む営業

寝不足が7日続いた君に「好き」と言うからバグで「好き」と返して

黒枯れの花を咲かせるきのこ雲 虹の向こうでまた会う日まで

ボンネット乗って旅する紅葉たち リタイア後の楽しみとして

2歳児と平和な電車を過ごすため心を込めて絵本を読むパパ(38)

推しと付き合う夢を二回見た 夢の中がメインの人生

広告の少ない電車に乗った人 店が無いから買えない村人

横長の広いホテルで足腰の悪い老人 行ったり来たり

虫刺されくらいで皮膚科に行くような君の薬に僕はなりたい

お手本の人生見せつけスタグラム 積極的な形の猛毒

あいわずぼーん正真正銘受け身型生まれたかったわけじゃないのに

おばさんの駆け込み乗車の成功を見届けてから上る階段

黒色は光(しあわせ)吸収するらしい 幸せ集め 喪主の私

夏目線の冬のような距離感で 遠くにいるから余計に恋しい

まだ早いそんなに早く行かないで ここで一緒に足踏みしよう

僕元気になりたいわけじゃない自分だけの心で眠っていたい

切なくなるために生まれてきた二人 宇宙の底で静かに寝込む

夜中ビジネスホテルからコンビニに行くまでの道 自由のすべて

必要なことなら誰かがやるでしょう ガラクタ作りで一生終えたい

幸せになりたいわけじゃなくてただ 生きてる感じを感じたいだけ

<10/8更新>

たくさんの綺麗な女子が並ぶ空 並べて嬉し上京の春

 ー 綺麗な女子 並ぶ四角い鉛空 並べて嬉し上京の春

恋バナの高校生に懐かしさ覚えて我の在りし日疼く

残飯と私から出た液全部 笑顔で含む人が好きだよ

雪の日は自殺者が減るから晴れを「いい天気」とは名付けたくない

災害のニュースを見ると死にたさが緩む 誰かの命のおかげ

11時チェックアウトの宿が好き 10時の宿の予想の遥か

アングラとピュアな気持ちが混ざってるロールパンナの人間ver.

明るさの全てが敵に見えるから あと2年くらい夜に生きたい

my age 知らなきゃ今日を 生きるだけ 人間だけが気にする未来

差し伸べた手の持ち主の大きさにおののく助けが必要な民

昔から避けてたものに「密」という名前がついた幻の夏

心水 僕に流れてまたあげて 飲ませ合ってた 暮れの明け方

開封済コンソメパンチがたちこめる 眠りに落ちる1Kの人

17時半の道から香る匂い 他人の家をひどく羨む

ゴミ捨ての分別わからず四年間 ゴミを溜めてた みたいな人生

金欠で死にそうだけどセブンには1日2回のZ世代

夜の膜 セブンでいつも買ってたな その場しのぎの流れる命

災害のニュースは自殺防止剤 死者の人数 吸い深呼吸

クラスから浮いてる奴を懇ろにしてる自分は少しヒーロー

お別れもできずにここから消えた人 記憶と夢の中では優しい

買いたての一眼レフの夜モード使えず霞むシーでの写真

雨のシー 私たちのためだけに揺れていたのは 隅の街灯

平日の自分と懸命な千尋 重なる中盤 涙がキラリ

飲み物に700円も払えるよ 割引バナナな過去に乾杯

適当に作ったふりしたものは昨日から仕込んでた 素直になりたい

頭いいくせして「ョ」と「ュ」間違えて 笑われている君が眩しい

虫が出た時だけDDで良かった 大騒ぎするAAの友

常連の認定前に別の店 探すわたくし透明人間

周りとは違う種類の優しさと誠実さなら持ってるはずよ

写ルンですには写せない温もりと匂いと声と仕草と最初と最後と

「それ以外できないだからそれしてる 人」で世界が成り立ってほしい

恥ずかしいことを平気でできるのが才能ならば僕ら天才

誰かしら誕生日だった気がしてる 深く愛したはずの誰かの

付き合わずセックスしたらもう付き合う理由は無くて 終わりです。

「恥ずかしい」「面倒くさい」を消し去れば 僕らもきっと天才だろう

世の中に溢れた命引き取って 余った同士 暮らしていよう

せめて君 同性愛者であってほしい 正規の拒絶なら諦める

かわいそう選手権の優勝者 優しくされるチケットもらう

大学が近い理由で通ってた家系ラーメンまた食べたいね

病んでいる君に「いいね」をするだけのさすらいの僕 卵のアイコン

風呂上がり髪も乾かさずにLINE 返すと そろそろ風邪引く季節

大浴場すれ違うときお辞儀する 意外とこの後刺されるかもね 

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