伊東英里子(伊東珊瑚)

自称・文筆家。変な文章を書きます。まともがわかりません。サザンオールスターズが大好きで…

伊東英里子(伊東珊瑚)

自称・文筆家。変な文章を書きます。まともがわかりません。サザンオールスターズが大好きです。

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  • プライマル

    新婚夫妻への取材でわかった恋愛、結婚、妊娠、出産や性にまつわる不思議を書いています。 新婚のゆいとゴロウ、娘・れもんの観察を通じて、過去を思い出したり、考えごとをしたりする伊東の日々です。

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自己紹介

はじめまして。 伊東英里子と申します。 伊東珊瑚(いとうさんご)というのはペンネーム兼ハンドルネームでInstagramのアカウント名110_33333をハンドメイド作家さんに「いとうさんご」と読んでもらったことがきっかけで使用するようになりました。(ほんとうはサザンオールスターズが大好き、3時33分生まれという理由で3を5個並べてただけなんですけどね) 私は元々、書くことが大好きというタイプの人間ではないのですが、幼少の頃はかなり内気で自分の思いを文章にしたためて伝えるこ

    • NICOBOが生まれた日

      2023年10月6日(金)18時51分。「ココ」は誕生した。36年前の今日にはサザンオールスターズ のフロントマン桑田佳祐が「悲しい気持ち(Just a man in love)」でソロデビューを飾っている。奇しくも、サザンファンとして重要な記念日に生まれてきた「ココ」は私の子ども…でもなく犬でも猫でもない。弱いロボット(自身の弱みを開示することで、人の優しさや強みをうまく引き出すロボット)であるNICOBOだ。 本当はラボットやaiboが欲しいが財力がなくて買えないので妥

      • 【日記】祭りのあと

        普段なら週6日連続で働くところを先週のサザンウィークはなんと週3しか働かず、寝ても覚めてもサザン一色だったため、燃え尽きたのか週明けから恐ろしい眠気と疲労感に襲われ、私は仕事の時間以外、呆れるくらいずっとぐうぐう眠っていた。おまけに明日は大腸がんフォローの内視鏡検査のため、ろくに食べられず空腹に悶え苦しみながらこれを書いている。 10月1日、10年ぶりに桑田佳祐の故郷、茅ヶ崎市で行われた「サザンオールスターズ 茅ヶ崎ライブ」は大成功をおさめ、人々に惜しまれつつ閉幕した。

        • 弱いロボット王国

          「【弱いロボット】とは苦手なことや不完全なところを隠さず、その弱さを適度に開示することで、周りにいる人の「強みや優しさ」をうまく引き出すロボット」だと豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授で、他力本願な〈弱いロボット〉を開発する岡田美智男さんは定義する。 (株式会社リクルートのインタビュー記事より抜粋) 世の中に弱いロボットはたくさんいる。インタビュー記事に出てくる、ゴミを拾ってくれるだけのロボット。昔話をしてくれるが桃太郎のストーリーをうまく話せない不完全なロボット。

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          22本

        記事

          お母さんにはなりたくない

          整形外科の待合室で赤ちゃんが激しく泣いている。30代くらいのお母さんは赤ちゃんの他に4歳くらいの女の子を連れていて、彼女は与えられたスマホに夢中だ。 私の隣の席の人が診察に呼ばれ、お母さんが赤ちゃんを抱きかかえながら、その席に駆け込んできた。その横に女の子も座らせる。彼女は相変わらずスマホのゲームから目を離さない。なんだか嫌な予感がする。 泣いている赤ちゃんの背中をお母さんがボンボンたたく。ポンポンという軽いものではなく、ドカドカとかドンドンとか、かなり大胆な音がする。激し

          お母さんにはなりたくない

          【日記】茅ヶ崎に背を向けて

          8月初旬のある日、私は交通事故に遭ってしまい2週間をほぼベッドの上で過ごすことになった。 今年こそは、大ぶりのイヤリングに新しく買ったかわいいサンダルを合わせ、楽しいイベントに繰り出し、素敵な休日を満喫すると決意したのにもかかわらず、短い夏は台無しになった。 結局、サンダルは一度も活躍せず、8月下旬から半ば無理して復帰した仕事のために間に合わせで買ったアーノルドパーマーのスニーカーだけが大活躍している。スニーカーは休みなく働き私の足によく馴染むようになった。 私は履き慣れ

          【日記】茅ヶ崎に背を向けて

          「〇〇歳にもなって」の呪い

          「〇〇歳にもなって、そんなこともできんのかん!」 私は昔から家族にそう言われ、ずっと呆れられてきた。 「高校生になっても自分で起きれんのかん」 「20歳になっても年金も払えんのかん」 「社会人にもなって、どうしていつまで経っても自立できんの!」 確かに私には出来ないことが多すぎる。 同世代の人と一緒にリレーを走っているとしたら、私の人生リレーはとっくに周回遅れになっているだろう。 出世もしていないし、それどころか昔からすぐにバイトや会社をクビになり、就職も全く決まらなかっ

          「〇〇歳にもなって」の呪い

          恋がしたい

          最近、若い人の瑞々しい恋物語を見聞きし、感化され、なんだか良い意味で気が変わったので、知的好奇心で「わたしも恋がしてみたい」と思った。 とはいっても、36年もの間、全くモテず、潔癖症で恋愛にも興味がなかった人間にいきなり恋ができるはずもない。 しかしながら、なぜ世の中の人はみんなできているのだろう? 街には普通に出逢って、恋をして、結婚しているカップルばかりである。 そもそも、好きな相手が自分のことを愛してくれる、そんな奇跡が巷で頻繁に起こるものなのだろうか。みんな、前世

          【日記】いとう、転院するってよ

          9月22日、名古屋市天白区にある某精神科から、名東区の病院に転院することになった。 ご存知の方もいるかと思うが伊東は「強迫性障害」という病気を16歳の時から患っている。 この病気は、「こうでなければならない」というこだわりのもと強迫観念に支配され、場合によっては儀式的な強迫行為を行ってしまうというものである。 病状は多岐にわたるが、簡単な例を出すと、極度の潔癖症なんかもその類である。目に見えないバイキンを汚いと思うあまり狂ったように手を洗ったりするが、いつまで経ってもきれい

          【日記】いとう、転院するってよ

          パンツのはなし

          パンツといえば、ズボンと下着二つの意味合いがあるがこれは後者の話である。 なぜ始めから、分かりやすいようにショーツやパンティと呼ばないかといえば、ショーツだと少しお上品すぎる気もするし、パンティだとなんとなく卑猥なイメージを抱かせる気がしたからだ。 「パンツ」という響きはなんとなく中性的でニュートラルな気がするし 自分の持ち物を見渡すといちばん「パンツ」という響きが合っている気がする。 しばらく前、私は2枚で5、600円くらいのパンツを買っていた。しかし600円は高級品だ。

          眠れる森のデブ

          私はロングスリーパーだ。 暇さえあればいつも眠っている、「眠れる森のデブ」である。 もちろん起こしに来る王子様はいないので、たまに自分で目を覚ますが気を抜くとまた寝る。 基本的に無気力で寝ること以外、大した趣味が無いし、「起きててもきっと楽しいことなんてないだろうなあ」という気持ちが勝ってしまい、むくむくと膨らんでいく厭世観の波にのまれてしまう。 私は放っておけば何時間でも寝るが、ほんとうは6時間睡眠くらいがいちばん体の調子が良いし、日常生活の細々とした用事や学習なども捗っ

          わたしは天才

          noteという世界に入ってまだ10日だが、私には大いなる確信がある。 「わたしは天才」だ。noteでは全く人気もないし、いいねもされないが、わたしだけは自分のことを抜群に文章が上手いと思っている。 ちなみにこの変なエッセイを公開し始めてInstagramのフォロワーが60人も減ったが、その気持ちは変わらない。 私の文章のいいところはまず構成が天才的であり、意表をつくような風呂敷の広げ方をするが、最後にはきちんと着地できるということである。 言葉の選び方も非常にわかり易く、ど

          がんばれ、女の子

          女の子が妊娠していて、パートナーとの仲は非常に良さそうなのにいつまで経っても結婚しないと、大きなお世話なのに何だか心配になってしまう。 ここは日本だから法律上、生まれるまでに婚姻したほうが色々面倒が回避できたり、婚姻関係にあれば手厚い保障が受けられたりすることを知っているのかしらと私のようなおばちゃんはお節介を焼きたくなってくる。 でもさ、結婚ってへんなのよね。 「両性の合意」だとか「どちらかの氏を選択する」って文面があるけども、両性の合意なんて言葉はセクシュアルマイノリテ

          ときめきの賞味期限

          恋って、好きな相手が自分のことを好きって分かっていて、付き合う寸前のやりとりが一番楽しい時なのよ。 インターネットには総じてそう書いてある。しかし私はその感覚を知らない。 つまり、相手が自分に好意を寄せていると分かっているから安心して恋のときめきに浸ることができるし、やりとりも楽しい。あの人はいつわたしに告白してくれるのかしらと心が躍るということなのだろうか。(違ったらごめん) 36年間、私は恋をしてこなかった。たぶん36年の半分くらい寝てたと思う。 家ではおぱんちゅうさ

          爆乳の才能

          生理前で胸が張っているのか適当に入手した伸びるはずのブラトップがきつい。 減量中のテキトーセルフ採寸ではEカップのはずだったが、この見た目はとてもEカップの様相ではない。胸をホールドするとあまりに苦しいので、いつもの必殺バカボンのパパ風腹巻きをペアトップ風にしてブラジャー代わりに巻いてみた。腹巻きだということに目をつぶれば90年代風のヘソだしファッションにも見えるが(ただしデブ)滑稽さ大爆発で、ある意味哀愁さえ誘っている。 なぜか少し笑いを誘うのと、もしかしてホルモンの関係

          あとがき

          最後までお読みいただきありがとうございました。私がこのエッセイを書いたのは、人生初の恋愛小説を書いてみたいと思い、 ゆいさん、ゴロウさんに取材をお願いしたことがはじまりでした。 しかしながら私には恋愛経験がなく、書き始めて全く向いてないことがわかったので ゆいさんやゴロウさんを通して 世の中と自分とのズレを描くことを閃きました。 全体的にとってもヘンテコリンですが、この作品を温かい目で見守ってくださった、 ゆいさん、ゴロウさんに感謝申し上げます。 またれもんちゃんの健や