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時間でそんなに違うのか!???時間栄養学について!

今回はあなたが食べる時間をどのように選択するかが、あなたの健康と幸せにどれほどの影響を及ぼすかを考察することになります。ここで紹介するのは「時間栄養学」という驚くべき学問で、それは私たちの体内時計と、食事の時間、そしてそれが肥満、老化、さらには生活習慣病に与える影響についての理解を深めるものです。

私たちは皆、遺伝的要素や環境要素に影響を受けながらそれぞれ異なる生活リズムを持っています。今回のテーマは、それらを適切に調和させ、時間を意識的に生活に取り入れることで、より健康な生活を送る方法を見つけることです。

今日の主な話題は、柴田重信氏による「食べる時間でこんなに変わる 時間栄養学入門」という素晴らしい本です。この本は以下のような方々に特にオススメです:

  • 健康意識を高めたい方

  • カロリーを制限しつつもなかなか痩せられない方

  • 時間栄養学について学びたい方

柴田氏は食事の時間と体の反応との科学的な関係性を丁寧に解説し、どうすれば痩せることができるのか、どうすれば老化を防ぐことができるのか、どうすれば病気を予防できるのかといった問いに答えています。

この記事を読んでいただくと、自分自身の体内時計を理解し、それに合わせて食事パターンを設定することで健康維持に繋げる方法が理解できるでしょう。本当に価値ある情報を共有できることを楽しみにしています。

このブログ記事では、以下のトピックについて詳しく説明します:

  1. 時間栄養学とは何か

  2. 体内時計をリセットする方法

  3. 朝型と夜型の違い


ぜひ最後までお読みいただき、新たな知識を得て、健康な生活につなげてみてください。

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感想(2件)

時間栄養学


"時間栄養学とは何か"という章では、その本質と要点を深堵し解明します。特に、我々が着目するのは「時計遺伝子と体の反応」および「体内時計の役割」の2つの大きなテーマです。これらについて一つずつ具体的に解説していきましょう。

まず始めに、「時計遺伝子と体の反応」について詳しく見ていきます。もしかしたら、あなたもこんな経験があるかもしれません。「ジムに頻繁に通い、カロリー制限を行っているにもかかわらず、体重はほとんど変化しない。同じような生活を続けているのに、以前より体型が変わりにくくなってきた」― これらの問題は、現代社会で健康に対する意識が高まる中で、ますます共通の悩みとなっています。しかし、その原因が自分の遺伝子や体の反応と深く関わっていることをご存知でしょうか。

私たちの体には時計遺伝子というメカニズムがあり、これは3人のアメリカ人科学者が2017年にノーベル医学生理学賞を受賞したことで注目を浴びています。時計遺伝子とは、我々の体内に存在する時間のリズムを司るメカニズムで、個々の生活リズムや体調を左右します。時計遺伝子は食事の時間や内容によっても影響を受けます。この時計遺伝子を理解し活用することが、時間栄養学の基本的な概念であり、そこから得た知識が我々の健康生活に繋がるのです。

次に、「体内時計の役割」について詳しく掘り下げてみましょう。体内時計は私たちの体の中で時間を刻む仕組みで、これがうまく機能しないと、睡眠障害、うつ病、肥満、糖尿病といった様々な問題が起こることが確認されています。そのため、体内時計という存在は健康生活を送る上で無視できないものです。

体内時計は、我々の体の様々な部分で働いています。その中でも特に重要なのが、脳の視交叉上核と呼ばれる部分です。この部分は、1日のリズムを制御し、私たちの覚醒・睡眠のリズムや活動リズム、体温リズムなどを調整します。さらに、視交叉上核以外の脳内や各臓器に存在する体内時計もあり、これらが全体の調和を保ち、体全体の健康を維持する役割を担っています。

この章での主なテーマは、「時間栄養学とは何か」でした。我々が特に重視したのは、「時計遺伝子と体の反応」および「体内時計の役割」の2つの要点でした。これらの理解を深めることで、時間栄養学の重要性が明らかになり、それがどのように私たちの健康に対して影響を及ぼすのかが理解できたことでしょう。


体内時計のリセット


この章では「体内時計のリセット」というテーマについて、特に「体内時計のリズム」と「朝のおすすめ食材」という2つの観点から詳しく解説していきます。

最初に「体内時計のリズム」について話します。一般的に人間の体内時計のリズムは厳密には24時間ではなく、それよりも少し長い、約24時間15分程度とされています。これが24時間の生活リズムと微妙にずれてしまうため、私たちはこの体内時計を日常的にリセットし、24時間周期に合わせる必要があります。体内時計のリセットには光が非常に重要で、特に朝の自然光が効果的です。したがって、朝日を十分に浴びることで、体内時計のリズムを整えることが可能です。逆に、夜遅くにスマートフォンの光を浴びることは体内時計のリズムを乱すため、避けるべきです。

次に、体内時計に影響を与える要素として「食事」を挙げます。朝食をしっかりと摂ることは体内時計をリセットするだけでなく、健康的な体重管理にも寄与します。例えば、朝と夕食のカロリー配分を変えることで肥満者の体重減少を促す研究結果が報告されています。一方、朝食を抜くことによって昼食や夕食時に過剰に食べる傾向が強まり、高カロリー食品の摂取が増える可能性があります。

さて、朝の食事については、回数と摂取時間も重要です。食事の回数は1日2回または3回が理想的で、食事の間隔が長すぎると体調不良や肥満を引き起こす可能性があります。また、食事の摂取時間としては、体内時計のリズムを考慮すると、朝と夕、または朝と昼の2回摂取が理想的です。

最後に「朝のおすすめ食材」について説明します。朝食は時間栄養学的に非常に重要で、特にDHAやEPAが豊富な魚や、タンパク質が豊富な食品を摂取することを推奨します。たとえば、ツナや鯖の缶詰、または納豆、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどが朝食におすすめの食品です。これらの食材は、夜の睡眠の質を改善する効果もあります。


以上が「体内時計のリセット」というテーマについて、特に「体内時計のリズム」と「朝のおすすめ食材」という2つの観点からの解説でした。


人間の生活リズムに影響を与える朝型と夜型

次に人間の生活リズムに影響を与える朝型と夜型という性格の違いについて解説します。私たちが注目するのは、社会的要因による生活リズムのずれと時差ボケの2つの要素です。


まず、社会的要因による生活リズムのずれについて探求します。人間は一般的に、朝から午前中に活動力を発揮するタイプと、夕方から夜にかけて活動力を発揮するタイプに分けられます。これらは遺伝的な要素もあるとされていますが、実際には多くの人が学業や職業などの社会的要因により生活リズムがずれてしまっています。

たとえば、サッカー選手のジャンプ力や6分間ダッシュ、俊敏性を測定した実験があります。結果として、朝型の選手は朝のトライアルで、夜型の選手は夕方のトライアルで良い成績を出しました。逆の時間帯では成績が下がったという結果が出ました。


さらに、朝型、中間型、夜型の選手が自転車をこいだ際にどの時間帯に最高のパフォーマンスが出るかを調べた実験もあります。その結果、朝型は14時から15時、中間型は16時から17時、夜型は21時から22時に最大値がありました。パフォーマンスは夜型で最も変動が大きく、70%程度しか力を発揮できなかったというデータもあります。


これらの結果から、朝型の人は午前中を有効に使い、夜型の人は夕方から夜を有効に使うように日程を組むことでパフォーマンスを向上させることが可能であることが示唆されます。食事の摂取方法も朝型と夜型に影響します。例えば、朝に多く食事をし、夜の食事を控えると朝型に、夕食を多く摂取すると夜型になることが示されています。

次に、時差ボケについて説明します。体内時計の時刻と実際の時間が一致していない状態を時差ボケと呼びます。特に社会的時差ボケと呼ばれる現象は、休日に遅くまで起きていたり、寝坊したりすることで起こります。これが原因で体内時計が大きく狂い、心身の不調を引き起こすことがあるのです。


研究によれば、社会的時差ボケの人は喫煙者の割合が高く、肥満になりやすい、うつ病の発症率が高い、大学生では成績が低い傾向にあるとのことです。このような時差ボケを解消するには、早寝早起きを実践し、朝食をきちんと摂取することで生活リズムを朝方に調整することが重要です。

以上が朝型と夜型の違いについての解説です。適切な生活リズムを保つことは、パフォーマンスの向上だけでなく、健康的な生活を送るためにも重要です。

まとめ

このブログでは、私たちの生活パターンやリズム、それに影響を与える様々な要素について掘り下げてきました。特に、朝型と夜型の違い、それらがいかに私たちの日々の生活やパフォーマンスに影響を与えるかに焦点を当ててきました。社会的要因により生活リズムが変化すること、そしてその影響について詳しく考察しました。加えて、時差ボケという現象がどのように私たちの身体と心に影響を及ぼすかも見てきました。

そして最後に、時間栄養学の観点から、食事のタイミングが私たちの健康に与える影響についても考察しました。もしかしたら、「時間が健康に影響するなんて…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、あの室伏選手が海外遠征の際に、日本時間に合わせて食事を摂ると述べていた事実を思い出してみてください。実際、私自身も最近意識してみると、晩御飯が遅くなると、次の朝の体調が全く違うことに気がつきました。

このように、日々の生活の中で何気なく過ごしている時間やリズムが、実は私たちの健康やパフォーマンスに大きな影響を与えているのです。時間栄養学を理解し、それに基づいた生活リズムを作ることで、私たちは自身の体調をより良い方向に導くことが可能です。

それぞれの体内時計に合わせた生活リズム、食事のタイミング、そしてそれが与える影響を理解し、それに適応することで、私たちは健康で充実した生活を送ることができます。これが、今日のブログから皆さんにお伝えしたいメッセージです。


今回のブログが、あなたの健康管理や生活改善に少しでも役立てば幸いです。また次回、新たな情報をお届けするため、お会いしましょう。それまで、健康と幸せを願っています。さようなら!

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