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ミステリ入門編〜どの作品を読むべきか迷っているあなたに〜

たまにはスマホばかり見ていないで本でも読んでみよう、ファンタジーや恋愛ものは読むけどミステリーはちょっと、と思っているそこのあなた!(急に名指しきた😅)
まずは最後までこの記事を読んでみてください。きっとあなたの足は自然と本屋さんへ向かうことでしょう。

1:海外作家のミステリー、国内作家のミステリー

海外もので有名な作家やはりエラリークイーン氏やコナンドイル氏など古典ミステリーの代表者でしょうか。そのように謎解きを重視したものは本格ミステリーと呼ばれ、奇抜で緻密なトリックを名探偵(おじさん)が解決するものが多いです。
国内では綾辻行人氏、有栖川有栖氏、島田荘司氏などが有名です。中でも綾辻氏はトリック重視のミステリーが流行りではなくなってきた時代に真・謎解きものを復活させ、「新本格」を世にもたらしました。

そこで海外の有名作から入るのか、それとも国内の作品から入るのか。
私は国内のミステリーから入るのをお勧めします。なぜなら、まず翻訳を通していないので、筆者の表現がそのまま入ってきます。
それに比べ、海外の特に古典物は新訳なども出ていますが、時代がだいぶずれているので作中に出てくる演劇の台詞などはほぼ知りませんw
また、海外物はバリバリ攻めてくる(聞き込みとかでカタカナだし人の名前ごっちゃになってしまいます。私の場合。😝)ので、館物やクローズドサークル、密室などは国内のものの方がお勧めです。

2:内容の趣向 おすすめ紹介

先述した通り、ミステリーと言っても(ミステリに特化した文庫があるほど)本当にたくさんの種類があります。
そこでここからは私の個人的意見も交えながら(ほぼ個人的意見ですが)おすすめの作品を紹介していきたいと思います♪

・海外の古典ミステリー

一度は名前を聞いたことがある方も多いじゃないでしょうか。こちらはアガサクリスティによる作品です。名探偵エリキュールポアリによる名推理が楽しめます。謎解きはもちろんですが昔ならではの舞台、道具、証拠の品々。特に証拠を掴んでいく場面が個人的に好きです。

・国内の新本格ミステリー

こちらもミステリー好きは絶対全員呼んでる(と思う)綾辻行人氏による館シリーズ第1巻目にしてデビュー作。離小島に建てられた「十角館」で学生たちが1人、また1人と殺されたいく、、、
私はこの一冊に館ものの面白さ、美しさを教えられました。
嬉しい新装改訂版で登場!
マストな一冊です。

・国内の霊媒探偵ミステリー

輝く5冠を獲得した✨相沢沙呼氏による作品です。こちらも絶対に平台に置かれている一冊です。表紙に登場している翡翠色の目を持った霊媒師が探偵で、主人公と共に彼女の能力によって謎を解き明かしていきます。しかし、、、ラストシーンは本当に、緻密で衝撃的。霊媒探偵城塚翡翠の本当の姿とは!
こちらは嬉しい文庫化によってお手軽にも楽しめます。
さらにシリーズ2巻目の「invert」も発売されました。
表紙が美しいお気に入りの一冊です。

・国内政治や組織が絡んだミステリー

こちらは2008年の本屋大賞に選ばれた伊坂幸太郎氏による作品です。国がらみの巨大組織の権力やその怖さ、融通の効かなさを上手く表現した作品です。個人的には、主人公の性格や仲間を大切にする人間関係がとても好きです。
ですが、その、後味がものすごく、残る作品でもあります。しかしそれは、綺麗事で終わらせるのではなくて、人生を組織によって壊された人間に唯一残った道筋なのでもあります。とても記憶に残る一冊です。

・国内以外な状況ミステリー

こちらは三冠を獲得した、今村昌弘氏による作品です。そうというからにはやはり館が出てきます。そしてそう言った場合は大体その中に閉じ込められる。その方法は孤島であったり、災害であったりしますが、本作の場合その起因となるものはは閉じ込めるだけではなく、登場人物たちを脅かす存在となり、ここで起きる全ての殺人にはこのあるものが関わります。なんだと思います?
・・・読んで確かめてみてください!ビックリしますよ(*_*)
また本作は、屋形の構造も巧みにトリックに用いられており、はじからはじまで楽しめます。(私的にはこんなに見取り図を見返しながら読んだ作品は初めてでした。素晴らしい!)


以上、ミステリーを読もうとしている方におすすめの作品たちでした。
正直、どれを選んでもハズレは絶対ありません
しかし、実際手に取ってみて、分厚くない?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。また、いざ読んでみてもすぐに匙を投げてしまいたくなるかもしれません。しかし、50ページだけ我慢して読んでみてください。止まらなくなります!
あとは、表紙や帯の趣向からその小説の性格が伝わってくるので、自分に合うものから選んでみるのもいいと思います。


・<おまけ>国内ノンフィクション!!犯人を追いかけるライターさんより

こちらは清水潔氏による実際に起きた、連続幼児誘拐殺人事件についての作品です。警察は一度は犯人をあげたものの、それは冤罪だったのです。そのため警察はほとんど手をつけようとはしなくなりました。そこで筆者は独自に捜査を進めることにしたのです。被害者の遺族や冤罪を受けた方に心から寄り添い、目撃者の取材そして、長い調査の末、一つの事実が浮かび上がってきた・・・・
初め私はノンフィクションだということを知らずに買って、それを知ったときに、充実してるかな、面白いかなと心配だったのですが、読み終えた知己には内容の濃さと筆者の必死な訴えに心を打たれていました。母に話したら、事件自体は知っていたらしく、かなり有名な事件だったそうです。
これは是非読んでほしいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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