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海外生活 ❃ イギリスで暮らして感じたイギリス人の人たらしっぷり

日本人コミュニティにおいて、「褒める」というアクション自体は至って簡単なことなのに、なかなか実際にできる人ってあまりいないのかもしれないなと思う今日この頃です。

昔よく好きで見ていた外資系航空業界で活躍するイギリス在住の日本人CAのYouTuberさんが「難しいお客様がいたら、まずその人の身に付けているものを褒めるようにしている」と動画で言っていたのですが、全く同じことを学生時代バイトで働いていたアパレルショップのやり手SVが言っていたのを思い出しました。

私自身、長年接客業に携わっていたので、人より多くそのテクニックを実践する機会があったのですが、確かに効果は絶大でした。
バッグやイヤリング、めがね、ネクタイ。なんでもいいんです。
褒められて嫌な顔する人って、まぁいない。

思い返せば、イギリスに住んでいた頃は買い物をしていたり、列に並んでいた時にも知らない人から”I like your jacket!”などといきなり声をかけられたりということが日常茶飯事でしたが、自分が褒められる立場になってみても、やっぱりなんだか気分が良くなる。
そして残りの1日の時間、思わずふふふん♪と鼻歌を歌ってしまったりしてしまう。

「褒める」という小さなアクションは、大きなパワーが隠された魔法だなと確信できるようになってからは、小さな気付きでも声に出してみるようにするようになりました。

一般的に、イギリスの人は日本で言うところの京都人みたいだとよく言われるけれど、私はイギリス人はただの人たらしだと思っています。

「皮肉」と捉われる言い回しは、私の感覚ではよほどのことがない限り日常で使われることはない。

むしろ、English Expressionはバラエティーに富んだ相槌や褒め言葉ばかりで、「日本人は日本語ではそのニュアンスを表現できないだろうなあ」と思う言い回しもたくさんあります。

例えば、私が好きなのは
You are legend/a star/a diamond
You saved my life
You made my day
などなど。

義務教育で、こういう英語表現を学べる機会がもっとあればいいのにと思うのですが、アメリカ英語を習う日本の学校教育ではなかなか耳慣れないイギリスらしいものばかりだと思います。

国民の「礼儀正しさ」はイギリスも日本も共通している特徴だと思いますが、「愛してる」を「月が綺麗ですね」と訳す奥ゆかしい日本人たちの間では、恐らくストレートに褒めるという行為よりも「”ありがとう”と”ごめんなさい”を声に出して言おう」と言う"マナーを守る"という感覚のほうが馴染みがあるのかもしれません。

でもどうせなら、ヘアスタイルを変えた同僚に「髪切ったね!」と声をかけるなら「素敵だね」とプラスαの一言を添えるとか、身に付けていてオシャレだなと思うアイテムを見つけたら「どしたん今日!」と茶化すのではなく「可愛いねそれ!」と言う。

些細な言い回しのちがいだけど、相手がしっかりポジティブに捉えてくれる伝え方で、私も人を褒められる人たらしになりたいと思います。


#nowplaying


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